アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

AIはピアノ教師になれるのか?

2019年08月16日 | ピアノ
昨日、マイミクさんがリンクを貼ってくれた記事はなかなか興味深い:
ピアノ練習、AIが教師 中国市場拡大

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この記事を読んでも肝心なところはよくわからないんだけれど…

というのも、まずプロの演奏を取り込んでおけば模範演奏はできる、そりゃ当たり前だ。
ペダルをどう踏んでいるか、指をどう動かしているかというようなことも、むしろリアルで見るよりわかりやすく提示することだってできる。

ただそれは、別にAIとかなんとか言う必要はなくて、ふつうにキカイができることで、
ごく最近のAIでなくてはできないような部分があるとすれば、

・生徒の演奏評価
・生徒に合わせた練習アドバイス

というような部分だろうか。

もちろん、私の場合、レッスンにいちばん期待することは
「先生との音楽雑談」
だったりするわけで、そんなことはAIだってできない…というか、もしかしたらできるようになるのかもしれないけど(^^;;
別にキカイにやってほしくはない。

演奏評価といっても、どっかのテレビ番組でやっていたようなことであれば、
つまり、ガイドのタイミングに合わせて打鍵しているかどうかということであれば、
既存の音ゲー(要するに「太鼓の達人」)的な判定でしかない。AIとか騒がなくても十分できる。

楽譜に沿って「正しい」音の並びと長さ(と強弱)で打鍵しているかどうかの判定だけに限っても、
テンポや間の取り方は「正しい」ただひととおりのものがあるわけではないから、
生徒が自由に演奏したのを入力して「正しい」かどうか判定するというなら「太鼓の達人」よりはだいぶ高度な話になる。

どのくらいの範囲のテンポならよしとするのか? ゆれは??
適切な間はどのくらい??

ガイドに沿ってきっちり叩けば満点が出るタイプの採点(太鼓の達人形式)から進んで
適切な幅を認めるようにする採点の仕方は、

人間が手動でその幅を設定しておくというならAIでなくてもできる(しかし設定はめんどい)
ピアニストの優れた演奏から学習して適切な範囲を決めるというならいわゆるAIの領分か…

さらに進めて「正しい」演奏かどうかだけでなくて「いい感じの」演奏かどうかまで評価するというなら
そりゃAIっぽい。

というか、ピアニストの演奏を蓄積して学習してそれを元に評価を行うというなら、「正しい」演奏かどうかと「いい感じの」演奏かどうかの評価はいっしょにできるものかもしれない。

問題は、この評価がどのくらい正しいか…まぁ正しいというと語弊があるかもしれないけど、実際目指したい方向に沿っているかということ。これがズレていると、人間の先生と違ってマギレなく毎日寄り添って数値的に評価してくれちゃったりすると効果絶大つまり被害甚大になるので、垂れ流す罪悪はめちゃくちゃ大きくなってしまう。

そして、もしももしもこの評価がもうぴったり、自分の美的感覚とも合っていたりした日には…
それで、常に冷静理性的に「こう練習したらいいよ」なんてアドバイスくれた日には…

便利な気もするけれどちょっと怖い気もしませんか??
自分の耳に頼らなくて済む!?
自分の頭で練習を組み立てなくて済む!? え、それって…

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コメント (6)
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