アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

自由なバッハ

2019年08月13日 | ピアノ
先日書いた記事「バッハ弾くとき、どんなこと考えてる?」に対してけっこういろんなコメントをいただいて(Mixi含む)…

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・抽象的な何かが上がったり下がったり(ディズニーのファンタジア的に)
・フーガのテーマは、ファンファーレ、牧歌、いろいろな舞曲、コラール、その他さまざまなキャラクターがあって、呼応し合うので、ドラマや物語、情景など自然に思いうかびます。
・漠然と色とか光とか
・喜怒哀楽、痛み、光、影、闇、静、昂、広がり、安らぎ
・宗教的シーンからドラマのシーンまで

具体的なドラマや物語を思い浮かべている人もいて、ほんと人それぞれだなと。

いろんなものを乗っけてなんとかなっちゃうのがバッハですね。すごいな。

私は当初の予定どおり「上がったり下がったり」イメージで弾いたんですけど、
それこそディズニーのファンタジアばりに万華鏡が動く映像が舞台に流れていたので、
シンクロしたりしなかったりが、気にしないようにしても気になっちゃって、
自分を保つのに必死というか、

それでも大きく止まっちゃったバーバーと違ってバッハのほうはなんとかまともに弾いたつもりだったんですけど、
なんか録音聞き直してみたら気に入らなかった。

プレリュードからフーガに入るときに、うっかり予定よりかなり遅いテンポで弾き始めてしまってどうしようと思ったのですが、
テンポ自体はそれが特に問題というふうでもなく、
そのテンポでもあぁこういう曲よねと思えてしまうというか、
弾いてるときは楽しかったです。
でも録音聞くとなんか(思ってたのと)違う…

正解のテンポというのが一意に定まるわけじゃないにしても、あまり予定と違うのもちぐはぐしてしまうのかもしれません。

そんなこんなで、本番録音をアップするのは断念して、
今回は録音練習@めるちゃんを貼っておきます。

バーバー/ノクターン op.33
バッハ/平均律クラヴィーア曲集第1巻第10番 BWV855

そういえば、バッハっていったらいわゆる「クラシック曲」のいちばん古いところらへんで、
一方、バーバーといったら、いちばん新しいところらへんなんだけど、
なんとなくしっくりくるでしょ? この組み合わせ…

バッハの平均律って、いろんな弾き方を許容しているような(ずいぶん違う弾き方をされても「これもありかな?」と思えてしまう)ところがとてもおもしろいと思います。あれこれ理屈を言う人は多くて、私の場合、そのほとんどを知らないで弾いてるからほかの人がどう思っているかわからないんだけれど、まぁわからないからって

「バッハ人前で弾くの怖い」

とビクビクして一生を終わるのもつまんないかなと、
今回、平均律デビュー(笑)してついでに人前で弾いてしまったのもこれはこれでよいかと思っています。

とにかく間違いなくいえることは、聞くだけより弾いてみたほうが断然楽しい。ってこと。
平均律のコレを選んだのは、オラフソンのCD聞いて気に入ったからだけど、弾くとなるとまぁ諸々違い過ぎるので「オラフソンの弾き方」を真似するということはできず、できる範囲であれこれやってるうちに流れ流れて(笑)ぜんぜん似つかないものになったんだけど、それでもこれはこれで楽しかった(^^;;

弾きようによっては、そして聞きようによっては、あれ? こんな魅力あったっけ…ってのがバッハの懐の深さだよね。まさにカレイドスコープ。妙に新しい響きに聞こえることもあって、そんなところもバーバーとセットでしっくり(個人の意見です)。

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コメント (2)
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