アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

ピアノでもイイ感じにフレーズの形を作るには

2019年08月30日 | ピアノ
昨日の話「ピアノだとフレーズの形がうまく弾けない理由」の続きです。

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ピアノなのにうまく「フレーズの形」を作って演奏できたケース(レアケース)というのはたとえばこんな:

今よりずっとピアノが下手だったころにも
「耳をすませば」より 丘の町(2010年)
ラベル ハイドンの名によるメヌエット(2010年)
とか

比較的最近でいえば
吉松 隆/「プレイアデス舞曲集」(Op.35/50)より(2018年)の、「過去形のロマンス」(最初の曲)
シューマン「子供の情景」(2018年)の「異国から」(最初の曲)
とか

わりとよさげに弾けたときの演奏をまとめて聞き直してみて、
そして、ぜんぜんよさげじゃない演奏をいくつか聞き直してみて(あえて貼らない)、

それで思ったんですけど、昨日書かなかった、「フレーズの形」を作る要因…
つまり、昨日書いたのって、音色とか響きとかビブラートとかそういうのだったけど、
もっとクリティカルなのは、時間的な方向。

音楽って、基本となるビートに乗って進んでいく中で、
ちょちょっとルバートとか間とかリタルダンドとかそういうズレが入るけど、
これがいい具合にキマっているかどうかというのがものすごく大きい。

ここがそもそも、フレーズの形の土台部分ですね。

私の場合、鍵ハモでカッチーニを吹くならこれが、
もうきっちりと自分のやりたいように進行できているのだけれど、

ピアノでは(ほとんどの場合)できていない。

なぜかというと、音を探しているとか、移動に時間がかかっているとか、指が速く動かないとか、
なにか「都合」があってしかるべき時に次の音へ到達しないから。

指もまぁそんなに速く動かないけれど、
むしろ単純に「音を探している」というのが一番大きな要因。

音がよく頭と体に入ってない。

要するに実力オーバーの曲を弾くからですが、実力というのはピアノ的音楽的能力だけでなく、実際に練習できる時間がどれくらいかというようなことも含むとお考えください。とにかく、自分の思いどおりのタイミングで発音するという状態にならないままほとんどいつも演奏している。

うまくいったときの演奏は、曲がシンプルだったり、長く練習していたり、録音用にしつこくテイクしたりすることで、音をいちいち探さないで弾けているときね。

ピアノだと、なんでそんないつも「実力オーバー」になっちゃうのかといえばそれは、
旋律を弾くよりたくさんの「声」をいっぺんに扱わないといけないから、でもあり
それを練習するにはより長い時間がかかるから。

こないだ、一日メトロノーム練習をするだけでかなり(二ページのみだけど)劇的改善したのでそのときチラっと思ったんです。今回書いたようなこと。

実は、私が「イイ感じ」のピアノ演奏をするためには
(1) シンプルな曲を選ぶ
(2) きちんと体育会系練習をする
の二択なんじゃないかって…。

つまり、音を探さないで済むようにする(思ったようにフレーズの形を作れるようにする)ことが肝要。

あれ?? 結局、私のピアノの先生方はみんな、手を変え品を変え、そのことを説得しようとしていたのかもしれない…??

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