アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

素材としてのスターウォーズ

2015年06月16日 | ピアノ
初めてスターウォーズを見たのはまだ小学生のとき。従姉に連れて行ってもらった記憶があるが、なぜそういうシチュエーションになったかは覚えていない。

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一番印象的なシーンはやはり、デス・スターの溝のところをバーーッと飛んでいく戦闘シーンで、あと、なぜだか「お姫様がオバサンぽい」というのが気になった(笑) 日本人とアメリカ人の感覚の違い!?

ここからは映画だけでも長大なシリーズになったけれど(最近のものは把握してない)、そのほかに、設定や、キャラクターや、シーンのビジュアルや、セリフや、いろんなものを「リスペクトした」二次創作ものは数知れず、その全貌を把握してる人もいないだろう。そして音楽も…

YouTubeで「"Star Wars" Piano」って検索しただけで10万件じゃきかないヒットがあるので、この全貌だけでもまったく把握できない。ちなみに、トップに出てくるのは、私も好きな演奏です→「Star Wars for Piano」 いいですねこの無茶派手なかっこよさ(^^)

この人は超絶技巧でやたら音が多いのを一人でこなしてますけど、この迫力を出そうと思うと連弾や二台ってのがけっこう多いんですよね。

というわけで私は二台狙いでコレ:
「連弾&2台ピアノ 中上級 シネマ・イン・デュオ ~レイダース・マーチ~」 銀座ヤマハで二台ピアノものを漁っていたときにゲットしました。

これを今夏の「音楽の星座」にエントリーしましたが、なんと
・弾いたことない
・音源も聞いたことない
・ほとんど初対面の方と
・二台!! まじで(^^;;

なんかいろんな成り行きがあって気が付いたらこんな大胆なエントリーになってしまいました。

自分が自分のパートを弾けるかどうかもよくわからない、うえに、
曲の全貌も把握してない。

今度初合わせをするんですが、イマイチ何を弾いてるんだかよくわからない部分があって、相手パートを弾いてから自分のところを弾いてみたりしても、そのたんびに首をひねって、まーやっぱりよくわかんない、合わせてみてのお楽しみだね(いいのか)

優れものの編曲かどうかすら今のところわからないのですが、今までにわかった範囲でいうと…
まぁ、ほら、いじりやすい素材で、どう作ってもあらかたかっこいい曲だし??
わりと上手にわりきってうまく編曲してある…ような気がする…


ピアノじゃないけどこれも好き。「全部俺」的なアカペラ・バージョン→Star Wars Main Title Theme (A Cappella Cover)

ところで、大人になってからは、諸作品にちょいとパクられているものとか、音楽のアレンジとか、素材として楽しむほかはスターウォーズとのお付き合いがほとんどないので(つまり映画をまとめて見たりしないという意味)、子どもたちはほぼ知らない状態。いかん、現代人必須の教養なのに。こんど観賞会をしますか…あんまり好きじゃないんだけど(←おぃ)

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「使える英語」に向かうちょっとしたこと

2015年06月14日 | 生活
えー、「使えない英語(昔の大学受験英語)」が非常に得意だった私ですが、別に英語使いたいと思ったこともないので(外国に行きたくもないし)、現状に安住しておりました。

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英語を使うことを迫られる可能性の高そうな会社に就職してしまったけど、英語を使うのは考えただけでも面倒なので、その可能性をできるかぎり低くするために日本語のシステムを作る仕事に潜り込みました。その後も仕事は移り変わっていったけれど、「英語を使わなくていいようにする」というのはいつも心掛けていたんですよね。

「使えない英語」というのは「読み書き」限定という意味かというと案外そうではなく、むしろ
「読み聞き」限定という感じです。

要するに、入ってくるのは拒まないが自分の中から出てくることはないというか(^^;;

昔の大学受験英語にだって英作文というものはあったはずですが、分量は決して多くなく、なんかこちゃこちゃした文が出題されててその一文をじっくり訳すみたいな課題だったように思います。つまり流暢さを求めているのではなくて、パズル的なというか、構文とか文法とか、そういう視点での出題のような。

そういう英作文については、当時特に得意でも不得意でもなく、ふつーだったと思います。

「話す書く」はともかくおっくうで、というか仮にやろうとしてもたぶん下手で、全力で避けたい、と思ってました。

それが、一年半くらい前からちょっとした職種の変化で、英語を使わなくちゃいけなくなり…
対面でも電話でもないです。チャット。

チャットだから、聞き取れないとかいう問題はないし、会話に比べれば判断が瞬時じゃなくても許されるから、緊張感はさほどじゃないんですが、それでも嫌でしたね最初は。

内容はそんなにややこしいことではなくて、これこれは送ってくるのがそもそも遅かったんだから締切を延ばしてほしい、とか、組版がうまくいかないけどなんか指定がおかしいんじゃ、とか、これこれを修正して再送してくれ、とか、まぁそんな程度の相談事なんですが。文字で書かれているのを「読む」のであれば全く問題はない程度の平易な英語で事足りるはずなんだけど、それがさっと出てこない。

大学入試の英作文と違って、作文する元となる日本語の文というものが、ひととおりに決まっているわけではなくて、ある程度の幅があります。イイタイコトが入ってれば、どういうカタチでもかまわないというか…

その自由度があるからかえってアタフタしちゃうみたいな。

そして、そういう仕事上の状況変化と相前後して、もうひとつの変化がありました。

はなひめが学校の宿題で自由英作文の課題が出ることが増えたんです(^^;;

宿題だから自分でやるか、わからないならわからないで出してもいいわけですが、あまりにあまりにわからないとなると、相談に乗るというか、相談に乗るといってもこっちもはなひめの意向に沿って自在に対応するほどわかりませんから、まずは手元でコソコソとひととおり英文を書いてみて、それからはなひめが習っている範囲の表現に収めることを考えたりとか。

そんなこんなで、いずれもたいした頻度ではないんですが、合計して平均すると週に一回は何か簡単な英語を書いている(自由英作文的な)という状況になったわけです。

そうなってしばらく(? 半年から一年)経ってみたら、英語チャットがぜんぜん苦じゃなくなっている自分に気が付きました。

チャットとか自由英作文とかは、自分の知っている範囲の英語をひねり出すだけのことですから、基本的に、知ってることは増えません。ただ、そのひねり出すことに慣れるというか、道ができるだけ。

開通してみたら、なんだ別に十二分に英語知ってるじゃん、というか、簡単な英語で用は足りるんで(ただし、話題になっているジャンルの単語を知っている必要はある)、処理速度が速くなればそれでオッケー。

今は「あー今から会議入っちゃうからそのあと調べて返事するんでいい?? 一時間くらいなんだけど」とかいう内容を日本語のメールを打つのとあまり変わらないスピードでだだだだと打ったりとか、そういうことができるようになりました。そうなっちゃえば、まぁどうってことはないわけです。

実は、「使えない英語」から「使える英語」までって、ほんのちょこっとしたことなんじゃないの?? 必要性と慣れと。

逆はけっこう大変で、TOEIC満点近いくせに正しい翻訳ができない自称翻訳者は、やっぱり一年後も二年後もダメみたいですよ。構文をしっかりとらえるとか(文法とか)、案外時間のかかることだからね。

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コレッリさん、リュリさん♪

2015年06月11日 | ピアノ
昨日はゆかりちゃんのコンサートに行ってきました~バイオリン二人、ヴィオラダガンバ一人とゆかりちゃんの四人によるコンサートです。

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オペラシティの近江楽堂に入るのは初めて。こじんまりしたチャペルみたいな素敵な空間で、マリア像!? に見えるものは邦人作品の「聖アンナ・マグダレーナ」でした。

高い天井に、やわらかい古楽アンサンブルが気持ちよく響きます。

クープランというとフランスの人なんだけど、彼はイタリアのコレッリさんの曲も好きだし、そんでもってフランスのリュリさんも好き。ということでコレッリ賛という曲もリュリ賛という曲も書いてるんです。どっちも、長々しいタイトルのついた短い曲が連なっているような、なんとなくオペラ(劇)的な組曲。

「リュリ賛(たぐいまれなるリュリ氏の不滅の思い出のために作曲されたアポテオーズの題によるコンセール)」
…なんだろうこの落ち着かなさは…
今どきのラノベタイトル「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」とか「俺の妹がそんなにかわいいわけがない」みたいなセンスのようにも思えますが、「コレッリはパルナッソス山での快いもてなしに魅了され、その喜びを表す。共の者らと道を進む。」というような文章的な標題を見ながら音楽を聞くと、なんかわかったような気になるので、教養もなく予習もしていないただの「ゆかりちゃんおっかけ」にとってはありがたいことです。

昨日のコンサートのタイトルは「コレッリとリュリへのオマージュ」となっており、

前半が、コレッリ自身の曲、コレッリ賛、ルクレール
後半が、リュリ自身の曲、リュリ賛

という構成でした。

「~賛」というのは要するにリスペクト、二次創作という感じですかね。今の感覚でいえば、別にフランス人(クープラン)がイタリア人とフランス人の音楽両方をリスペクトしていたってどうということはありませんが、クープラン的にはイタリア趣味に手を染めることはちょっとこっぱずかしいことだったようです。コレッリ風の曲を自作自演するときは最初イタリア風の偽名を使ったんだとか(笑)

んで、案外評判よかったんでカミングアウトしたっぽいです。

ともかく、それまでフランス風とイタリア風は水と油くらいの関係だったところ、クープランさんは「いいものはいい」ということで、両方たたえたわけです。

私はゆかりちゃんの追っかけポジションではあるのですが、この構成のアンサンブルの場合、ゆかりちゃんは「通奏低音」担当でフロント三人「バイオリン、ビオラダガンバ、バイオリン」に視覚的にも聴覚的にも覆い隠されていますから、注意の中心はどうしてもバイオリン二人に向かいます。

なのでコンサート中、ゆかりちゃんを注視していることはあまりなかったのですが、ある意味、場を支配しているというか空間を形作っているというか、気が付いたら安心と安定はソコに支えられてた、みたいな感じです。

ゆかりちゃんのチェンバロはその自然な空気感が素晴らしくて、アンサンブルがしやすいと思います。

今年五月に行われた、国際古楽コンクールin山梨の一位!! をとったリコーダー演奏、伴奏はゆかりちゃんだったんですよ(^-^) おめでとうございます~

今回のコンサートの中で、通奏低音が参加しない曲がルクレール作曲のバイオリンデュオだったんですが、これ、とてもかっこいい曲で、最初スタートしたとき、「あっこれ、いいじゃん(常にバイオリンデュオ曲を探しているので)」と思ったのもつかの間、バロックバイオリンで弾くにしてはずいぶん派手に重音やポジ移動が出てきて、えーなんで(o_o) と裏切られたような気持ちでした。ルクレールは、クープランがめざした、イタリアとフランスの趣味の融合を果たした的な人らしく、バイオリンがめちゃうまかったんですかね?? で、我々が弾く曲としては適切でないようですが(-_-;; ともかく昨日のはとてもおもしろい演奏でした。ルクレールで別のも聞いてみたい。

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好奇心のツボ(えせ理系の場合)

2015年06月10日 | 大学受験
コペルニクス的転回があって地球が宇宙の中心ではなくなってからも、240年くらいずっと、太陽系の仲間は土星までだった。

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ハックスレーさんて人は、望遠鏡を作るのが天才的にうまかったらしいけど、観察を続ける粘りも注意力もあって、天王星(として知られるようになる惑星)が「たまたま」目に入ったとき、ピピピッ、この星は何か違う!! って直感したそうだ。恒星よりなんだか大きく、緑がかった青い色をしている。

ということは、望遠鏡の精度も当時としてはハンパないんですよね。そしてちゃんと数日後にも観測して、恒星に対して位置を変えていることが突き止められたというわけ。

発見されてみれば、その星ってほかの人が前にも見たことあった、けどその人たちは「なんかの間違いかな~」で古いほうの観測データを捨てちゃったりね。

大発見できるかどうかは、単にめぐり合うだけじゃなくて、そこから突き詰めるかどうかにかかってるわけですよ…

そこから、天王星の軌道が計算よりどれだけズレているかを手掛かりに、未知の惑星(今でいう海王星のこと)を探すプロジェクトってのもやっかいなものだった。なにせ、計算ができる人と、観測ができる人の両方が必要だものね。

まだ学生だったアダムスさんは、「ここらへんにある」と計算したあと、観測してもらう説得に手間取って、結局ルヴェリエさんに負けてしまった。ルヴェリエに頼まれたガレは、大激論の末、上司を説き伏せて観測にこぎつけ、しかも当時公刊されてなかった出来立ての星図と空を丹念に見比べて、探し始めからはたったの30分で海王星を発見!!
…(そして次に冥王星発見の話につづく。しかし今では準惑星に転落orz)


私が子どもだったころ(といっても幼児ではなくて小学校高学年)、私の心を一番ぐぐっと捉えたものは「惑星」だった。当時はボエジャーの成果が上がったり、カールセーガンのコスモスが(なぜか)流行ったりということもあってある意味今より宇宙ブームだったけど、私の一番の愛読書は「はじめての天文学 (鈴木敬信著)」で、特にお気に入りが20章の「天王星・海王星・冥王星」。

本の見返しには新聞の切り抜きも貼ってあるし、本の余白にも「天王星の回りに輪 アメリカコーネル大学エリオット教じゅが発見 1977.3.10」「米海軍観そく所 1978.7.7発表、冥王星の月カロン この月の発見により、冥王星の大きさは従来考えられていた6800kmの半分以下であることがわかった」などと細かく書き込みがある(教授の授や観測の測がひらがな-笑)。

それでまぁ、自分は天文学好きなんだと誤解したのもあって理系に行こうとするわけだけど、ちょっと待て。

何にわくわくしてるかといったら、あくまでも、発見とか科学史を巡る人間ドラマであって、実のところ星そのものじゃないのでは??

それが証拠に、本物の星を観察するような趣味もまったくなく、本を読んで楽しんでるだけ。

親もわかってたら止めろよって感じも(今なら)するけど、私の母親ときたら「じゃ理系(←男子率が高い)に行って結婚相手を探したらちょうどいいわね」ってもろ手を挙げて賛成だったのだから何をかいわんや。

ほんとの「好き」というのはこんなものではなくて、たとえばそう、「さかなクン」みたいな。

好きで好きで、魚屋さんでも釣り場でも水族館でも張り付いたら離れなくて、とにかくなんか魚に詳しい人と仲良くなってはなんでも吸収して、自分でも見て食べて(笑) そしてそれが幼少のころから大人になるまでずっと同一ジャンルで続いていて人生とにかく魚。

大学は、タコの大先生がいるところに行きたかったんだけど、魚が好きすぎてサカナ以外の勉強しなかったもんで入れなくて、でも後にさかなクンで有名になってちゃんとその大学の先生にしてもらって(^^;;
(そこまでほんとに好きだとモノになるんですねぇ)

というわけで私の場合はそういうのと違って、えせ理系だけど、別にえせだから悪いって決まったわけでもなくて、
つまりは周囲の人と違うことが得意なわけだから、それはそれで価値があるとも言える。
結局、文系(言語的)資質のほうをもって理系進学したことで今の仕事につながっているんだから。

じゃ、なまじ親がよくわかってて「そんなん理系とはいえないわよ」なんて水ささなくてよかったのかな??

それは誰にもわかんないけどね…

そんなことを思い出したのは、なんか娘がちょうど私くらいの「えせ理系」ぽい感じを醸し出してるからなんだけど。

またろうとか、文系にいくわけないのアタリマエだから、ある意味わかりやすい。(機械科と保育科の二択だったか!?)

そこまでハッキリしたものがない子は、どういうコースを辿っていくんだろう。ほんまもんの、深掘りできる興味の対象があるわけでなく、ふわふわしてるのって…まぁでも、言い方によっては人生幅広いというか。流れに合わせて対応可能なのも悪いことじゃないよね。

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演奏崩壊の危険信号

2015年06月08日 | バイオリン
昨日のような、大人の発表会というのは、初心者であれ上級者であれ、ピアノであれバイオリンであれ、ともかく「この曲が弾きたいのっ!!」という愛に溢れる会になるので、とにかく聞いててつまらない演奏というのはない。

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手に汗にぎる演奏というのはある(笑)

私が参加する演奏は、モルダウのほか、三人でやる「ベートーベン第九の喜びの歌」「バッハシンフォニアNo1ハ長調」があった。

シンフォニアは、編曲も何もしていない、ピアノのままの楽譜をただ分担して三人で弾くという企画。
ふつうは一人で弾くべきところ、三人掛かりなので超楽かといえばそうでもなく、全体を把握していなければ結局数え間違いの宝庫になってしまうので、案外危険な曲である。私は、一人三役録音を取るときさんざん苦労したので隅々頭に入っていてばっちり(^^) だから2ndを担当していたんだけど、あと二人はそこまで安全域に達しておらず、当日合わせで確認したところ、ずれないで最後まで行く確率が5割切る!?

けど、固くなってというか守りに入るとロクなことはないので、「なんか変だな」→焦る、というコースでテンポ走り出したりすると最悪。

で、1stさんがもし多少ワープしてもとにかく動じずに弾き続けてくれれば、私は必ずついていくし私がついていけば3rdも絶対ついてくる(きーちゃんさん)から大丈夫、と腹をくくり、とにかく走らないでいこう、と確認。

本番、1stさんは数え間違い一度もなく、無事にゴールイン、途中で3rdさんが小事故でえっそっち、と思ったけどまぁすぐ合流するだろと思って無視して弾き続けたらすぐ立ち直って、ほとんど目立たなかった(と思う)。

録音も聞いたけど、なかなかいい感じでした(^-^) 開始前はヒヤッとしたけど、ぜんぜんイケてるじゃん、私たち。

思うに、アレッやばいというときに、なぜだか(ちっとも合理的ではないと思うが)突然のテンポアップをしてしまうのが人間というものらしく、逆にそこさえ回避できれば事故は小事故のまま、全体として曲への愛が伝わる演奏になるようだ。

16分音符の連続で苦労して弾いてるときに、音程とか狂ってきてアレアレアレってなって、ただでさえ速いから難しいというところなのに、突然もっと走り出す、というシーンは昨日何度か目撃した。

もちろん伴奏の先生は顔色ひとつ変えずにぴたっとつけてはくれるのだけど、聞いてるほうとしては振り回されてかなりつらい。ぐっと残念感が増してしまう。

それに比べると、音のなり損ねや単独の音程ハズしなんてどうってことない。そのくらいでしたら自在に脳内修正かけて快適に聞いております。

自分の演奏を棚に上げていうけど、昨日の会の参加者で傷なし演奏する人なんていないわけで、でもすごく素敵な演奏というのはいくつもあった。

特に印象に残ったのは、
・サンサーンス 死の舞踏
これは、これまでけっこう何度も聞いていたけど、あまり「好き」と思ったことがなかった。でも昨日の演奏は、たぶんプロがやるよりゆっくりなんだけど、バイオリンとピアノのアンサンブルが(合ってほしいところで)ぴたっと合っていて、こういう曲なんだ、というのがすごく納得できる演奏だった。

バイオリンを弾くときって、弓の都合に振り回されるから、ノリというかリズムが、ピアノを弾くとき以上に曖昧に流れちゃう感じの演奏をする人が多いと思うんだけど(私のバイオリンもそうです)、リズム感のいいバイオリン。すかっとした(^-^)

・ベートーベン ロマンス第二番ヘ長調
有名曲にがっぷり四つ。これがほんとに「歌」としてすばらしい演奏で、聞き惚れた。

ということで、「ノリ(リズム感)」がすばらしい演奏と「歌」がすばらしい演奏ひとつずつ、私の「推し」。いずれも、細かいミスに動じず、音楽の流れを止めなかったので聞いてるほうとしてはとても楽ちん。
(ということがわかっているのに自分の弾き直し癖は止まらない)

その逆に、「音程崩れ」→「テンポ崩れ」→「さらに音程崩れ」→今どこ?? となると大事故がっしゃん、特にアンサンブルの場合は今自分がどこを弾いているのかは最低限示しておくのが大事ですねやっぱり。

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