稲城の里山 「南山」の大規模開発が、今、どうなっているのか」の報告会が開かれた。
美しい里山を取り崩して宅地と墓地を作る計画がある事を、駅で配られたビラで知ったのが2008年2月。
そして、市民が話し合い、「南山問題市民連絡会」を立ち上げた。
それから、数々の勉強会、各地区の集会、南山の豊かな自然の現状を知る為の、たびたびのハイキングが行われた。
署名運動もして、20,696名の名簿を市長に提出しょうとしたが、拒絶され、やっと受け取ってもらったが無視された。
それではと、市議会に向けて、もう一度、署名運動をして、今度は前回を上回る25,844名の名簿を提出した。市議会では、採択されるはずだったが、市民の声を無視できず継続審議となった。
その間、開発組合の説明会が何回か行われたが、行われたと言うだけだった。
私達の住民運動は、何回もTVや新聞、週刊誌等に取り上げられた。今回の報告会にも新聞記者が来ていた。
あの、「平成狸合戦ぽんぽこ」の高畑監督を招いての市民集会も開かれた。高畑監督からの熱いメッセージは、心強かった。
国連ピースメッセンジャーのポール・コールマン氏も訪れ、植樹を行い、都知事宛に南山開発の再考を求める書簡が発信された。
それでも、工事は着工され、里山は姿を変えて行く。私の住んでいる方からよりは、よみうりランド方面からの工事は凄いらしい。緑深い里山が、すっかり禿地に変わっているそうだ。
こういう開発は、始まってから、そして、自分の所に被害が及ぶらしいとハッキリ分からないと、住んでいる人は腰が上がらない。始まる前に、図面を見ながら、こうなるのよと、どんなに説明しても、よそ事と思っていた人達が、どうしょうと言い出した。
よみうりランド側の坂下住宅の所に、ビル10階建て程の高さの埋め立て崖地が出来、そこにトンネルが掘られる。そうなれば、そこは排気ガスの溜り場となり、最悪の住環境となる。そして、もろい稲城砂の盛土の危険性は、工事が始まる前から警告されていて、私達の見直しの一番の問題だった。
そこに、私の友達が住んでいて、今年になって、やっと「大変だ!」と感じてくれた。今、そこの住民で話し合いを持ち始めたという事だ。彼女が、「もう、イヤになる。引っ越ししたい」と言っている。
市も、開発組合も、工事が始まれば、市民運動も自然消滅するだろうと、楽観していた所もあると思う。でも、私達は、他にも自然発生的に各種のボランティアグループが立ち上がり、「南山問題市民連絡会」と連動しながら、又、個々に自然を残す為の活動を活発に行っている。
日曜日の「南山問題の報告集会」は、どれだけの参加者が集まってくれるか心配したが、沢山の人が集まってくれた。途中で、椅子が足らなくなり椅子を取りに行ったほどである。
そして、参加者からは、沢山のカンパを頂いた。全員が、ボランティアでやっているので、チラシを作るにも、新聞折り込み広告を出すにも、費用がかかるので本当に有りがたい。
周りには、美しい南山の姿の写真や、工事の写真が貼られた。
そして、4階の集会室からは、消えゆく南山が見える。
質疑応答で、「どうして、市長は、市民に説明しようとしないのか。話し合いをもとうとはしないのか」と激しく言っていた人がいたが、本当にそう思う。
この問題が持ち上がって、2年になるが、どんなに説明を、話し合いをと言っても、一度として応じてはくれなかった。市税を投入するからには、市長は私達に説明する義務があるのではないだろうか。一度、私達の話し合いの場に来て欲しい。
ただ、市長は、「人口が増えれば、税収が増える」と言う。でも、現実には人口が増えて、税収が減るという、反対の現象が起きているという。
稲城市は人口8万そこそこの東京都でも小さな町である。このくらいで丁度いいと、私は思う。
東京とはいえないほど、緑豊かな、空気が澄んでいて、そして風が光る、今の稲城市が好きだ。夫の転勤でイロイロな所に住んだ私が、一目ぼれで永住しようと思った稲城。
下草刈りをした木漏れ日の林の中で寝転ぶ幸せが、いつまでもいつまでも続いて行く事を願ってやまない。
http://www.inagi-minamiyama.com/
美しい里山を取り崩して宅地と墓地を作る計画がある事を、駅で配られたビラで知ったのが2008年2月。
そして、市民が話し合い、「南山問題市民連絡会」を立ち上げた。
それから、数々の勉強会、各地区の集会、南山の豊かな自然の現状を知る為の、たびたびのハイキングが行われた。
署名運動もして、20,696名の名簿を市長に提出しょうとしたが、拒絶され、やっと受け取ってもらったが無視された。
それではと、市議会に向けて、もう一度、署名運動をして、今度は前回を上回る25,844名の名簿を提出した。市議会では、採択されるはずだったが、市民の声を無視できず継続審議となった。
その間、開発組合の説明会が何回か行われたが、行われたと言うだけだった。
私達の住民運動は、何回もTVや新聞、週刊誌等に取り上げられた。今回の報告会にも新聞記者が来ていた。
あの、「平成狸合戦ぽんぽこ」の高畑監督を招いての市民集会も開かれた。高畑監督からの熱いメッセージは、心強かった。
国連ピースメッセンジャーのポール・コールマン氏も訪れ、植樹を行い、都知事宛に南山開発の再考を求める書簡が発信された。
それでも、工事は着工され、里山は姿を変えて行く。私の住んでいる方からよりは、よみうりランド方面からの工事は凄いらしい。緑深い里山が、すっかり禿地に変わっているそうだ。
こういう開発は、始まってから、そして、自分の所に被害が及ぶらしいとハッキリ分からないと、住んでいる人は腰が上がらない。始まる前に、図面を見ながら、こうなるのよと、どんなに説明しても、よそ事と思っていた人達が、どうしょうと言い出した。
よみうりランド側の坂下住宅の所に、ビル10階建て程の高さの埋め立て崖地が出来、そこにトンネルが掘られる。そうなれば、そこは排気ガスの溜り場となり、最悪の住環境となる。そして、もろい稲城砂の盛土の危険性は、工事が始まる前から警告されていて、私達の見直しの一番の問題だった。
そこに、私の友達が住んでいて、今年になって、やっと「大変だ!」と感じてくれた。今、そこの住民で話し合いを持ち始めたという事だ。彼女が、「もう、イヤになる。引っ越ししたい」と言っている。
市も、開発組合も、工事が始まれば、市民運動も自然消滅するだろうと、楽観していた所もあると思う。でも、私達は、他にも自然発生的に各種のボランティアグループが立ち上がり、「南山問題市民連絡会」と連動しながら、又、個々に自然を残す為の活動を活発に行っている。
日曜日の「南山問題の報告集会」は、どれだけの参加者が集まってくれるか心配したが、沢山の人が集まってくれた。途中で、椅子が足らなくなり椅子を取りに行ったほどである。
そして、参加者からは、沢山のカンパを頂いた。全員が、ボランティアでやっているので、チラシを作るにも、新聞折り込み広告を出すにも、費用がかかるので本当に有りがたい。
周りには、美しい南山の姿の写真や、工事の写真が貼られた。
そして、4階の集会室からは、消えゆく南山が見える。
質疑応答で、「どうして、市長は、市民に説明しようとしないのか。話し合いをもとうとはしないのか」と激しく言っていた人がいたが、本当にそう思う。
この問題が持ち上がって、2年になるが、どんなに説明を、話し合いをと言っても、一度として応じてはくれなかった。市税を投入するからには、市長は私達に説明する義務があるのではないだろうか。一度、私達の話し合いの場に来て欲しい。
ただ、市長は、「人口が増えれば、税収が増える」と言う。でも、現実には人口が増えて、税収が減るという、反対の現象が起きているという。
稲城市は人口8万そこそこの東京都でも小さな町である。このくらいで丁度いいと、私は思う。
東京とはいえないほど、緑豊かな、空気が澄んでいて、そして風が光る、今の稲城市が好きだ。夫の転勤でイロイロな所に住んだ私が、一目ぼれで永住しようと思った稲城。
下草刈りをした木漏れ日の林の中で寝転ぶ幸せが、いつまでもいつまでも続いて行く事を願ってやまない。
http://www.inagi-minamiyama.com/