ふみさんの日々雑感

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映画「日本列島 いきものたちの物語」

2012-02-17 20:16:09 | 映画・ドラマ・小説・マンガ
久しぶりに映画が見たくなって、何を見ようかなと思い、「日本列島 いきものたちの物語」を見る事にした。

自然とか、野生の動物の家族とかは、TVでも時々ある。でも、TVは何かしながら、家族と話しながら気持ち半分で見ているので、じっくりと日本の自然に入りこんでみたくて映画館に行った。

お客さんは4組しかいなかった。平日だし、地味な映画だしこんなもんだろうと思う。

想定内の内容だったが、私的には癒された。

春夏秋冬、日本の山々や川辺、海の中、その色彩の美しさ。

そして、生き物たちの生命の力強さ。

森の中を走り回る動物を同じスピードで追いかけ続ける撮影はどうやってするのだろう。

初めて巣穴から顔を出した北キツネの赤ちゃん。真ん丸のつぶらな瞳のカメラ目線が、知り合いの坊やにそっくりで思わず笑っちゃった。

クマでも北キツネでも猪でもサルでも、みんな赤ちゃんはお母さんが大好き。

下北半島のサルの赤ちゃんのメダカもお母さんが大好き。初めてお母さんになったメダカのお母さんは、一時も赤ちゃんのメダカを放さない。

でも、初めて迎えた冬、メダカはお母さんを亡くしていた。

寒い寒い北限の下北半島。サルたちはそれぞれの家族で固まりサルダンゴを作って寒さに耐える。

メダカは、あまりの寒さに、あっちのサルの家族に、こっちの家族に、そっちのサルに身体をくっつけて、寒さをしのごうとするが、邪魔にされ追われる。たった一人ぽっちで餌を求め、寒さに凍えて震える指先が哀れだった。

そして、待ちに待った春。ナレーションは、メダカを見つける事は出来なかったと言う。

一人では、あの厳しい冬を超える事は出来なかったのだろうか。たった一人ぼっちで毛糸玉のように真ん丸になって雪の木の枝に止まっていたのが忘れられない。

そんな、陸の上や海の中の生き物たちの、生きる為の営みが美しい。

何といっても、日本の芽吹きの春、圧倒的な緑の夏、山々が燃える秋、全てをリセットするかのような純白の冬。そして、又、桜が咲き、生命が蘇るかのような春が始まる。

なんて、日本の山々は素晴らしんだろう。胸が一杯になる程の美しい日本の自然。

そして、あの、大震災から一年が巡って来る。何の屈託も無く生活出来るようになるのに、どれだけの年月がかかるのだろう。地震と津波だけだったら、計算できる年月だろうが…。

過去から、何千年、何万年と地球は身震いをし山々は噴火を繰り返して来た。その度にいろいろな文明は土の下に埋もれて来た。そして、新しい文明が起こり、それが自然の営みだった。

でも、人間は、自分達の便利のために、自然には無いものを作り出してしまった。暴走したら、制御できないものを作り上げてしまった。自然も人間の都合のいいように破壊し作り替えて来た。でも、それはおごりであり、勘違いだった。

せめて、今、やっと残されている目の前の里山を、このまま未来に繋げたい。そのため、仲間と一歩でも二歩でも前に進んで行きたいと思う。






コメント
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