暖かく良い天気の日曜日。
お弁当を作って、南山に向かった。
シイタケ山の登り口の自転車を置くところで、仲間の仲の良い御夫婦に会った。
一緒に話をしながら、坂道を登る。この坂が一番キツイ。
集合場所の道具小屋の所には、もう、数人の仲間が集まって作業の準備をしていた。
女性達は、この前の作業日で下草刈りをしたカエデの広場で、続きをする。
男性達は、畑の作業。
林の中に分け入ると、積もった落ち葉がカサカサと乾いた音を立てる。
暖かい冬日の澄んだ空気の中での作業は、コロナの鬱陶しさも忘れ、何ものにも代えがたく気持ちいい。
バラバラに離れて作業していても、おしゃべりは届く。
イライラを感じる飛び回る虫も、うっかりすると頭に絡みつく鬱陶しいクモの巣もない。
あれだけ生い茂っていた草も、冬枯れているので、笹だけが目立っているので、刈り取り作業もはかどる。
所々、密になって風が通りにくくなっている所に生えている幼い木々を「コロナだから密はダメよ。ごめんね」と言いながら、伐採する。
お腹がすいたな、と思うとお昼に近づいていた。
「そろそろ、お昼にしましょう」と声をかけ、刈った笹等をカントリーヘッジに片づけて桜の広場に向かう。
何人か帰り、残った人達で距離を取り、楽しいランチタイム。
暖かい日なので、「今年の桜見はどうする?」の話になった。
コロナ前は、一の森で桜見宴会をしていた。仲間だけでなく世話になっている人達も招いて。
食べれる山野草を取って来て天ぷらを揚げながら、持ち寄った総菜やお酒等で楽しく盛り上がる。
でも、去年から出来なくなっている。
今年はどうしょうか。
私達だけで、作業日に、ちょこっと作業してからやろうよ、との話になった。
初期の頃は、森の中での楽しい事をいろろ企画して楽しんでいた。
一応は市の広報に載せて宣伝はしたが、他の人が来なくても私達だけで楽しもうと。
歌や演奏や手品や写真展・イラスト展で協力してくれる人に声をかけて。
毎年、昆虫観察会もしたけど、南山の開発が始まり昆虫が減って、何年か前に昆虫観察会は止めた。
準備も当日も楽しかった。
一番、楽しかったのはいろいろな人と何カ月もかけて、作り上げた「森フェス」。
何組かのミュージャンを招いて、森のあちこちにライブ場を設けたり、ウオークラリー、アスレチックやいろいろな体験が出来る場所を設けてのフェスティバル。
一の森で、夕方が近づいて来た富士山に向かい、アカペラの人達が歌ってくれた素晴らしい歌声が林の中を流れて行ったシーンが忘れられない。
都内だけでなく、遠くから来てくれる人もいて、予定人数を大幅に超えて、延べ人数が800人になり、ビックリした。
2014年から17年まで続いたが、いろいろな理由で開催出来なくなった。
私自身も、実行委員として立ち上げから関わり、とても楽しかった。
そんな話をしながら「世の中が、平常になったら、また何かやりたいね」と話し合う。
午後も1時間ほど作業して、山を下りた。