朝起きたら、雨降りの前日と違って、いい天気になっていた。
里山の手入れをするのに、最適だと思いながら、お弁当を作って出かけた。
いつもの里山の登り口の自転車置き場で、何人かの仲間に会い、話しながら登って行った。
一人だと、キツイなと思う登りが、仲間と一緒だと苦も無く登れる。
集合場所の小屋には、もう何人かの仲間が集まっていて、作業の準備をしていた。
作業する場所の一の森に行くと、もう、里山はすっかり緑一色になっている。
仲間と、「4月半ばなのに、こんなに緑一色って早いよね」と話す。
やっぱり、季節の移りが速すぎるように思う。
この分では、虫が出て来るのも早いかも、嫌ね、と皆で話す。
寒くも無く暑くも無く、とっても作業がし易い。
道の傍の所の、伸びて来た笹を刈っていたら、散歩の男性が来て、しばらく話をする。
いろいろな所を歩き回っているとの事で、この南山が最近手入れがされてきて、綺麗になって随分変わって嬉しいと言っていた。
そう言っていただければ、私達も嬉しい。
私達が手入れを始めた頃は、何を物好きな、と変な目で見られていたが、今は、複数のグループが南山に入ってそれなりの活躍をしていて、本当に気持ちのいい里山になっている。
近場の保育園が、園児たちの遊び場を作って、楽しそうに遊ぶ子供達の声を聴くのは何よりも楽しい。
そういえば、もうキンランやギンランが咲いているはずだ、と作業を止めて見に行く事にした。
そこは道からは絶対に見えない所で、私達以外には内緒にしている所。
地元の人が、昔は盗掘する人がいて、一時見なくなったと言っていた。
確かに、可愛くて欲しくなるのだろう。
そこは、あちこちに黄色のキンランが可愛く咲いている。
入れないほどの藪で茫々の所を、男性たちが草刈機で綺麗にしたら、翌年、キンランが咲いた。
年々、増えて、去年は70まで数えて分からなくなって辞めた。
今年も、あちこちに咲いている。花が咲かないと見つけるのが難しい。
やっぱり、キンランも今年は咲くのが速い。でも、芽が出て来たばかりのキンランもあるが、それはとても見つけづらい。
数が少なくなったがギンランも咲いている。
また、戻って作業の続きをした。
「もう、お昼よ」の声に作業をやめてランチにする。
お昼までで帰る人は帰り、残った人で楽しいライチタイム。
午後は、1時間ほど作業の続きをして山を下りる。