江國香織さんの本を読み終えた。
『抱擁、あるいはライスには塩を』
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数奇な運命をたどった大家族の物語。
中は細かい章に分かれ、
それぞれ語る人物が異なり、年代もそれぞれ異なる。
おまけに時系列に沿ってではなく行きつ戻りつ。
読みにくいわけではなく、却ってそれが次々と興味をそそられる結果となる。
それぞれの語り部は、もちろん自分の言葉で語っているのだけど、
そこにいる自分と、それを俯瞰している自分がいて、
抑制された語り口が余計に
普通ではない家族の奇妙な結びつきを固いものにする。
人はこの世に生を受け、いつかは消えてゆく。
その儚い生の間、物語を紡ぐのは主人公のそれぞれ。
小説の中の愛すべき主人公たち。
自分の思うままに生きた彼らのひとりひとりが愛おしく抱きしめてあげたい気持ちになる。
心に残る一冊となった。
今読んでいるのはこれ。
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小沢君江著『40年パリに生きる』
パリに住んだ日本人が、オヴニーという日本語新聞を作り続けた話。
何となく、その新聞の存在は知っていたのだけど、
異国の地で新しいことを始める苦労や愉しみ、
さまざまな人間模様とともに、
信念を持ち続ける人のパワーを感じる一冊。
もう少しで読了。
『抱擁、あるいはライスには塩を』
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数奇な運命をたどった大家族の物語。
中は細かい章に分かれ、
それぞれ語る人物が異なり、年代もそれぞれ異なる。
おまけに時系列に沿ってではなく行きつ戻りつ。
読みにくいわけではなく、却ってそれが次々と興味をそそられる結果となる。
それぞれの語り部は、もちろん自分の言葉で語っているのだけど、
そこにいる自分と、それを俯瞰している自分がいて、
抑制された語り口が余計に
普通ではない家族の奇妙な結びつきを固いものにする。
人はこの世に生を受け、いつかは消えてゆく。
その儚い生の間、物語を紡ぐのは主人公のそれぞれ。
小説の中の愛すべき主人公たち。
自分の思うままに生きた彼らのひとりひとりが愛おしく抱きしめてあげたい気持ちになる。
心に残る一冊となった。
今読んでいるのはこれ。
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小沢君江著『40年パリに生きる』
パリに住んだ日本人が、オヴニーという日本語新聞を作り続けた話。
何となく、その新聞の存在は知っていたのだけど、
異国の地で新しいことを始める苦労や愉しみ、
さまざまな人間模様とともに、
信念を持ち続ける人のパワーを感じる一冊。
もう少しで読了。