茗荷谷付近は地形がおもしろい場所だ。Photo 2007.11.05
文京区小日向4-9付近にて
丸ノ内線小石川検車区とアンダーパス
丸ノ内線に乗っていると、茗荷谷~後楽園で地上に出る。谷地を高架で走り、切り通しを行く。電車に乗っているとそれだけだが、現場周辺を歩いてみると、これが意外に複雑なことになっている。茗荷谷駅は谷の一番奥で、そこから100mほどの区間は切り通し、その後400mほどは谷に沿って谷底を通っている。だが谷底に堤を設けてその上を走っているので、谷底なのにここには堤を潜るトンネルが数カ所ある。周辺の景色は谷地なのに、鉄道が上の方を走っているのは、理由が分かっていても妙な感じだ。
小石川検車区の下には庚申坂へ続く長いトンネルもある。トンネルを抜けると上り階段が待っているのも普通とは異なる。昔の地図を見ると、小石川検車区のあたりは谷が少し開けた場所。検車区はそこに盛り土をして造られたらしい。このため茗荷谷は、谷の出口あたりがやや塞がれたような形になっていて、昔からある道が隙間道のようになっている。
切り通しに架かる跨線橋から丸ノ内線、遠方はサンシャイン60
文京区春日2-12と16の間
春日2丁目あたりになると、小石川の台地が鉄道の南側まで張り出してくるため、地下鉄はまた切り通しの中を進む。今井坂、金剛寺坂などは現在は切り通しを跨いで上る坂になっている。
跨線橋からはサンシャイン60がよく見える。切り通しと電車と高層ビルの風景が印象的だ。
フェンス越しに電車を撮ってみたら光跡が流れた。窓から漏れる明かりで石垣や線路が照らし出されている。タイミングを遅らせると、尾灯が流れた。暗闇の中を一筋の帯となって列車が走っていく。
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