都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

早稲田大学15号館 その2 外階段

2013-03-21 | 新宿区  

 さて、15号館(共通教室棟)の西南角には非常階段的な外階段があるのだが、これがなんだかとんでもない代物だった。

早稲田大学15号館の外階段
所在地:新宿区西早稲田1-6   Google Map
建設年:1966(昭和41)
構造 :RC
階数 :4F・B1F
Photo 2013.1.9

 直角三角形の平面をなす空間にこの階段はある。斜辺は内部の教室との間の壁面で、西側の短辺には小さな丸窓が格子状に並ぶ。南側は横長のスリット状。

 こんな階段があるなんて今まで全然知らなかった。とにかく階段のある空間が狭く、階段自体も狭い。短辺に4段、斜辺の壁沿いに10段がある三角形のスペースを2周して1フロアを上るもので、天井も異様に低い。実は手摺の高さも60cm程度で、吹き抜け部分に簡単に身を乗り出せるような高さしかない。もしかすると今では法律違反ではないかと思わせられる危なさ。

 上の三枚は、いずれも何枚かの写真を強引に繋げて超広角相当にしている。広く見えるかもしれないが、実際の空間はかなり狭く、28mm相当のレンズで普通に撮ると一部分しか写らず、どういう空間か分かりづらくなってしまう。

 ただ、このコンクリート打ち放しの空間、クールというかドライでよろしい。使う人がほとんどいないため、埃だらけなのは難だが、この狭い三角形の空間に強引に階段を造っているのはスゴイ。

 中央部は三角形の小さな吹き抜け。今はこんな設計しないだろうなと思わせる空間だ。

早稲田大学15号館 階段室から16号館
Photo 2013.1.9

 丸窓から隣の建物を眺める。授業中である。

#古い建物 新宿区  #早稲田大学  #大学  #屋内階段 
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