都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

国立科学博物館 その1

2013-03-24 | 台東区  

 約40年ぶりに国立科学博物館へ行った。

国立科学博物館・日本館
所在地:台東区上野公園7   Google Map
建設年:1931(昭和6)年
構造 :RC
階数 :3F・B1F
備考 :旧東京科学博物館本館(重要文化財)
Photo 2013.1.13

 上野の科学博物館へ行ったのは幼少期の頃以来。大学に入って上京してからはいくらでも行く機会があったが、いつでも行けるからと思い、またいまさら科学博物館に行ってもねみたいな感じで、ついずっと訪れていなかった。今回もなんとなく、近代建築の内部を見てみたくなって、というこれまた科学とはあまり関係ない理由で入館したのだった。

国立科学博物館・日本館 中央ホール
Photo 2013.1.13

 新館(地球館)ができたこともあって、現在は地下から館内に入る。小さい頃は建物の方にはあまり関心がなかったので、正面中央の玄関ホールのドーム吹き抜けも全く記憶にない。改めて見るとなかなか立派な空間だ。やはり国立だけはある。地方にはこういう空間がなかなかない。

日本館3F 展示室 フタバスズキリュウ

 変貌ぶりには驚いた。休日だからというのはあるが、科博ってこんなに人が集まる所だっけ!?

 小さい頃の記憶では、ひとけがあまりない静かな空間に、恐竜の骨格標本がドーンと展示されていて、それだけという感じだった。もちろん当時もいろいろな展示はあったはずなのだが、私の中ではほぼそれしか記憶がない。床のワックスの匂いがして、ちょっと黴臭いような古めかしい空間の印象だったのだが、リニューアルされたせいもあって、外観からは想像もつかないようなハイタッチな空間になっていた。40年もすればそりゃ変わるよな~。

日本館 階段室(2Fから3F)

 子どもたちの歓声と、人の多さに圧倒されて、つい端っこの方に行くと、翼部の階段室がこれまた素晴らしい。2本の柱は耐震補強のために後から入れられたものではないかと思うが、カーブを描いて中央で一つにまとまる階段が創り出す空間は優美だ。

日本館 階段室(3F)

 弧を描く階段を上ると、舞台装置のようにも見えるシンメトリーな階段空間を目にすることができる。

日本館 階段室 天井のステンドグラス

 上を見ると採光部にもステンドグラスが。数年前に修復されたものだそうで、鮮やかで美しい。

日本館 階段室 2F壁面のステンドグラス

 階段室2Fのステンドグラスは鳳凰をモチーフとしたものだそうな。教会建築のステンドグラスとは異なる日本的な図案だが、日本人からすると何の違和感もなく、むしろこういう方が不思議としっくり来るような気がする。

#古い建物 台東区  #吹き抜け・アトリウム  #屋内階段  #ミュージアム 
#近代建築  #重要文化財 
コメント
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