花園神社北側・E1出口付近
所在地:新宿区新宿5-17 Google Map
Photo 2013.5.17
副都心線の改札は伊勢丹前交差点あたりの直下だが、そこから明治通りの下に、地下通路が300m近く北方へ靖国通りも越えて花園神社の先まで延びている。この通路、途中から緩やかな下り坂になっているが、なぜわざわざ下り坂にしたのか?
一つ考えられるのは、この下を通る地下鉄副都心線本体が東新宿駅へ向かって潜行しているため。ただ、地下鉄の本線はシールド工法で建設されているのに対して、駅の通路は恐らく地上から開削して造られている。だとすると本線トンネルに沿う必要はあまりない。
もう一つ考えられるのは、地上の傾斜に合わせて設計した結果、そうなったということ。改札のある新宿通りは尾根道だが、花園神社の北側は昔、蟹川という神田川支流の上流部だった場所で、歌舞伎町1丁目と2丁目の境の花道通りは、谷道にあたる。新宿通りと花園神社あたりでは4m程度の高低差があり、地下通路を水平にすると次第に地表面に近づいていく。出口として出る際には便利だが、地中にはガスやら上下水道などのインフラが埋設されているわけで、それを避け、地表面から一定の深さを確保するために、後から出来た地下通路は地形に合わせて傾斜しているということ。
副都心線の線路部分はシールド工法で造られているが、それほど深くない位置にある地下鉄駅などは、実際はほとんど全部をいちど掘り返していて、そこに通路を造ってから周辺を埋め戻す開削工法で造られているので、新宿駅の諸々の施設をわざわざシールドに沿って造るのはやや考えにくい。
将来的にはサブナードを東に延伸させて、この地下通路に繋ぐことも検討されているとかいないとか。サブナードは丸ノ内線コンコースより一段深い場所にあるので、徐々に通路を深くしておくことはそれを検討する上でも有効なことかもしれない。
#地下 #道