みこもり煎餅
所在地:川越市 連雀町15
構造・階数:木・2
建設年:1920(大正9)
解体年:2018(平成30)
備考 :2008(平成20)閉店
Photo 2009.7.19
川越市内、大正浪漫夢通りの角にあった店舗。壁面は石積みを模したトタン張りで、窓は縦長の押し開き観音扉の洋風建築だった。ただ、洋風建物にしては深めの軒庇が巡らされており、また上方には和風の瓦屋根が見えていて、若干、和洋が混在した雰囲気だった。
その後期においては全体が赤色にペイントされて、妙な感じになっていたが、この写真より前の時期は、確かトタンが錆びついて壁面全体が黒っぽかったように思う。下記「ぼくの近代建築コレクション」には1989(平成元)年の写真があり、黒っぽい壁面を確認できる。またこの頃は軒裏にも斜めに板が張られていたようだが、私が撮った頃にはそれもない。
塗り直したのでまだ存続させていくのかと思っていたが、煎餅屋さんは2008年に閉店。その後、2018年に右隣の建物「菓子の高松屋」と共に解体され、2021年時点ではコインパーキングになっている。下記サイトの記事では、管理がされず崩れそうになったため市が強制的に解体したと記されている。
2023.5.12 追記
下記『小江戸ものがたり』には「大黒屋という餅菓子屋が飲食店として建てた建物。二階のフォトスタジオはビリヤードやダンスホールだったこともある。」と記されている。
『小江戸ものがたり−第四号 川越の洋風建築特集』川越むかし工房 編集・発行、2003.4
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