丸新青果、森永牛乳販売店
所在地:中央区 新富1-6-10
構造・階数:木・2
建設年:戦後まもなく
解体年:1995~98(平成7~10)
Photo 1995.6.20
新富1-6街区の南端角にあった2軒続きの看板建築。角地の丸新青果は柱部分は恐らくタイル張り、2階壁面は、わずかに色が異なる2種類の石板か大きめの正方形タイルを市松模様に張っていたようだ。一方、左側の森永牛乳の販売店は恐らくモルタル塗りで縞々模様になっていた。
左奥の川島産業(株)は、2022年9月時点のGoogleストリートビューで剥落防止のネットが掛けられているが存在している。最近は見ていないので判らないが現存しているかもしれない。
右奥は新光貨物新富倉庫で、こちらは丸新青果と同時期に解体された模様。現在はHF銀座レジデンスEAST2(1999年の竣工時の名称はメゾン・ド・ヴィレ銀座東)というマンションになっている。
新富町は戦争では焼失していないようだが、この建物は戦後まもなくの時期に建てられたもののようだ。戦前、1933年の火災保険特殊地図ではここは「新富演芸場(新富座とは別)」となっている。この新富演芸場は戦後は新富2-3、三業地の見番の場所に移転し、1949頃に閉業したという。
1950年の火災保険特殊地図では、丸新果物S・喫茶店として記載があり、60年代の住宅地図では、八百屋丸新とH邸、70年代には丸新八百屋と森永牛乳、80年代以降は丸新青果と森永牛乳という形で記載されている。
丸新青果店、他/新富1丁目 - ぼくの近代建築コレクション
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