都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

池田屋ラシャ店

2024-01-21 | 千代田区 
池田屋(柏山邸)
所在地:千代田区 神田須田町1-5
構造・階数:木・3
建設年:大正末
解体年:2012(平成24)
Photo 1995.6.3

 須田町界隈には紳士服の生地である「ラシャ(羅紗)」を扱う店が多く集まっていた。交通博物館のそばにあった池田屋もそのひとつ。

 建物は銅板張りギャンブレル屋根(マンサードと言われたりもする)の屋根裏3階建て。ギャンブレル屋根に特有の腰折れが右側だけでシンメトリーでないのは、後年3階に押入を増築したためという。

 上写真の1995年時点では「池田屋」の袖看板も出ていたが、下記「ぼくの近代建築コレクション」掲載の2003年時点では既に袖看板が無くなっており、この頃には廃業していたようだ。


 北東側から Photo 2011.10.9

 屋根裏3階になっているのは道路側で、後方は2階で屋上(物干し台・物置)になっていた。


 Photo 2005.3.25

 銅板張りのギャンブレル(マンサード)屋根3階建てはやはり次第に少なくなっていて、都心では数えるほどになっているのではないかと思われる。池田屋の外観は銅板張りが比較的きれいに維持されていた。千代田区景観まちづくり重要物件にも指定されていたが、10年ほど前に残念ながら解体された。

池田屋ラシャ店/神田須田町1丁目 - ぼくの近代建築コレクション
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続・東京銭湯お遍路 看板建築。

Tokyo Lost Architecture  
#失われた建物 千代田区 #看板建築 #銅板張り看板建築 #ギャンブレル屋根 
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