A邸・S邸
所在地:中央区 日本橋人形町3-4-10
構造・階数:木・2
建設年代:震災後〜戦前?
解体年代:1997〜99(平成9〜11)
Photo 1996.10.6
人形町交差点近くの横丁に面して建っていたモルタル看板建築。建設年代はよく分からない。戦後の火保図や住宅地図を見ると、店舗や事務所ではなくずっと住居として複数の居住者の名が記されていて住宅だったようだ。だが建物の構えはなんらかの店舗や事務所だったような感じなので、もしかすると戦前期に建てられてその頃は店舗か事務所だったのかもしれない。
上写真では1階の戸が外されて車庫のようにして使われている。しかしいつも見ている下記「ぼくの近代建築コレクション」内の記事中の写真はこれより14年前のもので、当時はガラスの引き戸がはまっていて、やはりかつては商店などの入った建物だったのではないかと思われる。また2階の窓も昔は観音開きだったが、上写真の時には上下2段の突き出し窓に替えられている。
1階部分は改装以前から洋風とは言い難い感じだったようだが、2階から軒先までは洋風の設えで、付け柱上部や窓の上部には装飾が施されていた。モルタル看板建築だがやや変わったデザインのファサードが印象に残る建物だった。
加藤伍、末広亭/人形町3丁目 - ぼくの近代建築コレクション
Tokyo Lost Architecture
#失われた建物 中央区 #看板建築 #モルタル看板建築
ブログ内タグ一覧
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます