海水を引き入れた潮入の池と二つの鴨場を伝え、
江戸時代には、江戸城の「出城」としての
機能を果たしていた徳川将軍家の庭園である
浜離宮恩賜庭園の紅葉を期待して来園してみました。
国の特別名勝及び特別史跡に指定されている
浜離宮恩賜庭園は、都立庭園となっており、
都立文化財9庭園の一つですが、
他の庭園の紅葉も気になるところです。
高層ビルが建ち並ぶ汐留駅や新橋駅からスタート。
かつて徳川将軍が鷹狩りに興じた場所は、
四季折々の景色が楽しめる庭園、
しばし都会の喧騒を忘れさせてくれます。
歴代の将軍たちは「御茶屋」で賓客と共に
景色を楽しみながら食事をしたり、
調度品を鑑賞するなどして過ごすほか、
鷹狩りの際の休憩場所としても使用していました。
上の写真は、2018年に史資料に基づき、
忠実に復元された「鷹の御茶屋」ですが、
現在4つの御茶屋が復元されています。
潮入の池の中に建つ「中島の御茶屋」では、
抹茶と和菓子セット(有料)を楽しめ、
人気も高くなっているようでした。
前回の訪問では休業していましたから
こうして再開していくことをうれしく思います。
紅葉する木は多くはありませんが、
既に雪吊りも設置、冬支度をしていました。
都内にある江戸の庭園では唯一現存する海水の池。
東京湾の水位の干潮に従って水門を開閉し、
池の水の出入りを調整しており、
ボラ、セイゴ、ハゼなど海水魚が棲息しています。
東京都中央区浜離宮庭園1-1
2021.11.27