屋久島でのオプショナルツアーの
最初の訪問地は、屋久島と屋久杉を紹介する
博物館の「屋久杉自然館」です。

屋久島の人々が500年も前から巨木を倒し、
暮らしを支えてきましたが、
そこに巧みな森林の生態と人々の
かかわりが秘められているようです。

江戸時代から伝わる山師(樵)の道具は多種多様、
九州各地と同様、おもに土佐の刃物が使われました。

昭和31年に屋久島に導入された全長2m、
最大20㎏のチェーンソーです。
どうみても重そうなので持ちませんでしたが、
実際に持つこともできます。
機械化による大量伐採の
歴史を作った貴重な資料です。

同じ太さでも樹齢はそれぞれ違います。
樹齢を比べると、屋久杉は栄養が乏しいので、
成長が大変遅いことが分かります。

こちらは屋久杉の平木が展示されています。
平木は短冊形の屋根材で、江戸時代に大量に作られ、
人々の暮らしを支え、年貢として納められたとか。
現在見ることができる屋久杉の多くは、
加工に不適として切り残された異形の巨木と
伐採跡に育った江戸時代生まれの小杉の大群です。

杉は日本固有の植物といわれるスギ科のスギ、
屋久島の山地に自生しているスギを
屋久杉と呼んでいます。
輪切りにした円盤の年輪は1,660本ある
1,660歳の屋久杉になります。
成長の遅い屋久杉は材質が緻密で樹脂分が多く、
腐りにくいので長命だと考えられています。

からくり装置「地杉のオブジェ」は、
屋久島の自然を音やリズムで
表現しているとか。

平成12年2月12日、毛利宇宙飛行士と
宇宙を飛んだ屋久杉の種から育った杉は、
「宇宙ヤクスギ」と呼ばれています。
NASAの証明書付きです。
鹿児島県熊毛郡屋久島町安房2739-343
2021.11.5
