'07/09/10の朝刊記事から
朝青龍 笑顔も 現地主治医が会見
【ウランバートル9日共同】大相撲の横綱朝青龍の治療に当たっているオリヨル医師は9日、朝青龍が滞在しているハラホリンで記者会見し、横綱の現在の様子について、「精神的に落ち着き、無表情もなくなり少し笑顔も出るようになってきた。当初あった不眠や食欲不振も回復している」などと説明した。
また同医師は朝青龍の再来日の見通しを「治療状況による。完全によくなってから」とし、今月下旬ともみられていた時期にはこだわらないとの認識を示した。
朝青龍は夏巡業の休場を届けながらモンゴルでサッカーをしたことで日本相撲協会から2場所出場停止などの厳しい処分を受けた。
その後精神的に不安定になったとされ、先月29日に療養のため帰国した。
オリヨル医師は同30日に診察を開始、引き続き投薬や音楽による治療などをしている。
同医師は「まだ健全な状態になったわけではない。今後はホジルトでの温泉治療も始めたい」と語った。
同医師はまた、朝青龍が帰国して直行したハラホリンの保養施設から一度も外出していないこと、日本にいる師匠の高砂親方(元大関朝潮)と時々連絡を取っていることも明らかにした。
'07/09/10の朝刊記事から
パウエル9秒74 男子百世界新
【リエティ(イタリア)9日共同】陸上のリエティ・グランプリは9日、イタリアのリエティで行われ、男子100メートル予選でアサファ・パウエル(ジャマイカ)が9秒74の世界新記録をマークした。
従来の記録はパウエルが3度にわたってマークしていた9秒77。
世界選手権(大阪)では3位だったパウエルは好スタートから抜け出し、中盤の加速もスムーズで追い風1、7メートルのコンディション下、従来の記録を0秒03短縮した。
'07/09/10の朝刊記事から
海自給油 継続できぬなら退陣
首相 小沢氏と会談意向
【シドニー9日小倉敦】安倍晋三首相は9日、訪問先のシドニー市内で記者会見し、テロ対策特別措置法に基づく海上自衛隊のインド洋での給油活動継続について「職を賭して取り組む」との決意を示すとともに、継続できない場合は「職責にしがみつくことはない」と述べ退陣、内閣総辞職する意向を表明した。
また、活動継続への理解を得るため、民主党の小沢一郎代表と早期に会談したいとの意向も示した。
首相は進退に言及することで、ブッシュ米大統領との会談などを通じ「国際公約」となった活動継続に不退転の決意を示した。
ただ、与野党逆転の参院で第一党の民主党は小沢氏が反対の姿勢を明確にしており、党首会談などでも事態が打開できない場合、首相退陣が一気に現実味を帯びることになる。
会見で首相は、「国会の状況は大変厳しいが、(日米首脳会談などで)国際的な公約となった以上、私には大きな責任がある」との認識を表明。
「テロとの戦い、自衛隊の補給活動を継続するため、私の責任であらゆるすべての力を振り絞り、職責を果たしていかなければならない」と強調した。