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'07/09/19の朝刊記事から
大学「9月入学」促進
文科省来年から原則4月を撤廃
文部科学省は18日、原則4月としている大学の入学時期を、各大学の判断で自由に設定できるように改める方針を決めた。
帰国子女や留学生の受け入れに有利な9月入学の導入を促進するのが狙い。
同省は入学時期を定めた学校教育法施行規則の一部を年内にも改正する予定で、来年から入学時期の弾力化が始まる。
同日開かれた中央教育審議会の専門部会に同規則の一部改正案を示し、了承された。
現行の同規則では、大学の学年の始まりは4月で、翌年3月に終わると定めている。
ただ、後期が始まる9月など、学期の変わり目に合わせた入学や卒業は現在でも可能。
今回の改正では、学年の始まりを一律に4月とせず、学長の判断で始期と終期を自由に定めることができるようにする。
入学時期の弾力化については、政府の教育再生会議が6月の第二次報告で、世界から優秀な学生が集まる大学にし、日本の国際競争力を強化するよう提言。
その方策として、留学生などの要望に合わせ、欧州で一般的な9月入学を、国内の大学・大学院でも促進することを求めていた。