’07/12/22の朝刊記事から
前内相狙い自爆テロ
パキスタン 礼拝中54人死亡
【ニューデリー21日時事】パキスタン北部のペシャワル近郊の町チャルサッダにあるモスク(イスラム礼拝所)で21日、自爆テロが起き、AFP通信によれば、少なくとも54人が死亡、100人以上が負傷した。
このモスクはシェルパオ前内相の自宅に隣接、当時、シェルパオ氏を含む約800人が礼拝中だったが、同氏は無事だった。
同氏はイスラム過激派への「対テロ戦争」を陣頭指揮した一人で、過激派の標的になった可能性がある。
この日はイスラムの犠牲祭と金曜礼拝が重なったことから、モスクには多くの人が訪れていた。
シェルパオ氏はモスク内の最前列におり、数メートル後方の列に紛れ込んだ自爆犯が爆弾を爆発させた。
ムシャラフ大統領は15日、治安が一定程度回復したことなどを理由に非常事態を6週間ぶりに解除した。
しかしそれ以降、今回を含めて少なくとも4件の自爆テロが起きており、過激派の活動は依然として活発だ。