備 忘 録"

 何年か前の新聞記事 070110 など

071228 ブット元首相 暗殺 パキスタン

2012-03-25 20:35:15 | 海外

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’07/12/28の朝刊記事から

ブット元首相 暗殺 パキスタン
集会で銃撃、爆発 20人死亡 政局混迷に拍車


【シンガポール27日勝木晃之郎】パキスタンの首都イスラマバード近郊ラワルピンディで27日、来年1月8日の総選挙に向けた集会に参加していた野党指導者ブット元首相(54)に対し、男が発砲した後に自爆、ブット氏は病院に運ばれたが死亡した。
イスラム過激派の活発化でムシャラフ政権の基盤が揺らいでいるパキスタン政局は、ブット氏暗殺で、混迷に拍車がかかるのは必至だ。

ロイター通信は警察当局の話として、会場を去ろうとして車に乗り込もうとしたブット氏の車に男が発砲、直後に男が自爆したと報じた。
ブット氏の死亡が銃撃によるものか、爆発によるものかは明らかでない上、死亡時の情報は錯綜している。
自爆テロでは、集会の参加者ら少なくとも20人が死亡、多数が負傷した。
ムシャラフ大統領は同日、ブット氏暗殺を強く非難した。

首相在任中の汚職に問われ、事実上の亡命生活を送っていたブット氏は、10月にパキスタンに帰国、野党第二党のパキスタン人民党(PPP)を率いて総選挙に向けた政治活動を開始した。
しかし、直後に元首相を狙った自爆テロが起き約140人が死亡。
11月にはムシャラフ政権が非常事態を宣言し、ブット氏は一時軟禁状態に置かれた。

ムシャラフ大統領は、総選挙を控えて国民の支持を集めるブット氏との連携で安定化を図ろうとしていたが、ブット氏暗殺により与野党の連携は白紙化する可能性も出てきた。
一方で、イスラム過激派の動きが活発化することも予想され、投票まで2週間を切った総選挙への影響が懸念されている。

ブット氏は、軍部のクーデター後の1979年に処刑された故ズルフィカル・アリ・ブット元首相の長女。


ベナジル・ブット元首相
野党パキスタン人民党(PPP)議会派の総裁。
1979年、当時の軍事政権に処刑されたズルフィカル・アリ・ブット首相の長女。
53年カラチ生まれ。
米ハーバード、英オックスフォード両大学で学び、88-90年、93-96年首相。
同年、大統領に首相を解任され、シャリフ政権下の99年、汚職で有罪判決。
同年国外逃亡し、ドバイやロンドンで事実上の亡命生活を送っていたが、今年10月に帰国した。
イスラム穏健派の政治家で、親米の立場で知られる。


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