’08/01/09の朝刊記事から
タクシン夫人帰国後に逮捕 タイ
【バンコク8日共同】2006年9月のクーデターで失脚したタイのタクシン前首相の妻で、汚職防止法違反などの罪に問われたポッチャマン夫人が8日、香港から帰国し、バンコクの空港到着直後に警察当局に逮捕された。夫人は最高裁と司法省特別捜査局に連行され、計600万バーツ(約2千万円)の保釈保証金を納め、即日保釈された。
クーデター後、国外に滞在するタクシン氏は、昨年12月の下院選挙でタクシン派の国民の力党が第1党となったことを受け、今年4月までに帰国したいとの意向を表明。夫人の先行帰国を自らの帰国の布石にしたとみられる。司法当局の対応など、帰国後に予想される「処遇」を見極める狙いもありそうだ。
タクシン氏は8日、タイのメディアにあてた書簡で「私と家族は公正な裁きを受け正義を勝ち取れると信じている」とし、同氏と夫人が無罪を主張して公判で争う意向をあらためて示した。
夫妻は首相在任時の国有地取得で不正があったとして昨年7月に起訴され、最高裁の出廷命令に応じなかったため逮捕状が出ていた。最高裁は夫人の初公判期日を今月23日と決定した。