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'07/09/15の朝刊記事から
ズプコフ氏が首相就任
【モスクワ14日藤盛一朗】ロシア下院は14日、プーチン大統領によるズプコフ金融監視局長の首相任命人事を賛成多数で承認し、ズプコフ氏は同日付で首相に就任した。
採決に先立つ演説では、汚職対策局の創設など重要政策を示した。
ズプコフ氏は、下院での事実上の就任演説で、国民に不満の強い行政や、治安職員の汚職撲滅に力を注ぐ姿勢を強調。
「私が率いた(不正資金を監視する)金融監視局のような組織をつくる必要がある」と述べた。
産業政策では、軍需産業の振興や新技術開発を重視する考えを表明した。
水産やエネルギー資源の輸出では、原料輸出型から付加価値を伴う加工品輸出型への転換を掲げた。
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'07/09/15の朝刊記事から
2島返還論 大統領言及 ロシア
【モスクワ14日藤盛一朗】ロシアのプーチン大統領は14日、南部ソチで日本や欧州の政治学者らと会見し、北方領土問題について、「1956年日ソ共同宣言に基づき、日ロ関係の正常化を図りたいと考えている」と述べ、改めて同宣言に沿って歯舞、色丹2島引き渡しによる平和条約締結方針を示した。
プーチン政権は2001年のイルクーツク声明で、歯舞、色丹両党の引き渡し方針を明記した同宣言を基礎に問題解決を図る方針を鮮明にした。
04年にも同宣言が有効との認識を再表明したが、日本側は国後、択捉両島の返還断念につながると警戒、交渉は不調に終わった。
ロシア政府内には「日本側が拒否した以上、この案は取り下げるべきだ」との強硬論が台頭し、日本側にも「2島返還案は死んだ」(政府筋)との見方が広がる中、プーチン大統領の今回の発言は、10月の日ロ外相会談を前に、交渉解決の基盤として改めて同宣言を重視する方針を強調した形だ。
出席した下斗米伸夫・法政大教授(札幌出身)によると、大統領は、国後、択捉島は「他の極東地方と同様、日本人が行き来できるようにしたい」と表明。
ロシアとしては「(ロシア側解決案に対する)日本側の回答待ち」との認識を示した。
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'07/09/15の朝刊記事から
香港資本 ニセコ参入
豪リゾート会社を買収 難航の開発に弾み
【倶知安】香港の通信大手PCCWグループが8月下旬に、後志管内倶知安町の花園地区で大規模開発を計画しているオーストラリア資本の日本ハーモニー・リゾート(東京)を買収したことが分かった。
オーストラリア人観光客で賑わうニセコ山系に香港資本が大規模リゾート開発で参入するのは初めてで、足踏みを続けていた花園開発が進展しそうだ。
'07/09/14の朝刊記事から
全頭検査終了へ 農水省が「基準」
馬インフル鎮静化
農水省は13日、第2回競馬主催者馬インフルエンザ対策会議を開いた。
同省は「沈静化の兆しが見えている」とし、日本中央競馬会(JRA)と全国16地方競馬主催者に対し、レース前に求めてきた出走馬の全頭感染検査について、ファンの疑念を回避できる場合は、主催者の判断で検査の終了を認める方針を伝えた。
検査をやめる前提としては①2開催連続して感染馬が確認されない②感染馬すべてが、感染から2週間後以降、陰性になった③適切な防疫体制を講じている-を満たすことなどを上げた。
'07/09/14の朝刊記事から
首相は機能性胃腸障害
安倍晋三首相が入院した慶応大病院(東京・信濃町)の日比紀文消化器内科診療部長は13日午後、同病院内で記者会見し、首相は精神的ストレスなどによる「機能性胃腸障害」が悪化している状態で、少なくとも3、4日の入院が必要になると発表した。
病状に関しては「非常に衰弱している。日常生活に支障はないが、緊張状態を続けるのは難しい」と指摘。
同病院が2月に行った人間ドックの内視鏡検査では異常がなかったとした上で「胃や十二指腸の機能的な異常が原因とみられる」と述べ、投薬での治療が可能との見方を示した。