東京大空襲(昭和20年3月10日)を体験した作家の早乙女勝元さんが亡くなられた。昨年の半藤一利さんに次いで東京大空襲を体験した作家の死は二人目である。早乙女さんは昭和7年3月生まれで90歳、空襲時小学校高等科2年、一方の半藤さんは学年1年上だが、旧制中学校3年であった。老生は半藤さんと同学年で東京では20年1月から軍需工場へ動員されている。1学年違いだが、動員された半藤さんと早乙女さんとでは戦争体験が違うのではないか。
早乙女さんから1学年下からはいわゆる学童世代だが早乙女さんの学年は地域によって異なるが激しい空襲下学校で防空要員として待機していたようだ。1学年の差で,空襲体験も異なっている。
戦争が終わって今年で77年、実際に体験した人は何パーセントいるか。まして従軍世代は。改めて体験者の記録を大切にしたい。語り部の養成なども必要なのではないか。