ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

北京オリンピック開会式

2008年08月11日 | スポーツ
 塗装のニオイがきつくて隣の家(2軒あります)に引越ししていました。
少しブログお休みすると、頭がぼやっとして、やっと今書いています。

北京オリンピック、こんななかで実施するの?と四川大地震の時から思っていましたが、開会式、ものすごかったですね。
チャンイーモウってあまり好みじゃないんですけれど、好き嫌いではなく、圧倒的な演出でした。
そう、始皇帝のときもこうだったのかも、と西安の兵馬傭坑を思い出しました。
広い空間に整然と並んでいる様子、これは中国の歴史的な「美感」かも知れない、権力の限りを尽くし、見るものを圧倒させる・・・中華思想と言われていましたが、これは力量を誇る何物でもない、イイもワルイも中国そのものなのかも知れません。
ただ、あの莫大な費用を負担したのは中国国民だった、ということ、大地震の復興もまだまだなのに、ちょっと喜んで見ていられない悲しい気持ちでした。

水泳競技を観ていたら、勝者が何度もガッツポーズをとっていました。
だんだんゴリラに見えてきた・・・このガッツポーズっていつから?
私はこのポーズ、気になります。美しくないし、動物的なんですもの。
それもしつこいと「ゴリラかオランウータンか」というように見えるのです。

もし、ロングブレスを誇るかつてのカップッチルリや、今のホロストフスキーが長大なフレージングを一息で流麗に歌いきって、カーテンコールにガッツポーズしたら、・・・芸術はまた違うのよ、と思うのですが、あのロングロングブレスは「金メダル」ものよ、って。でも彼らは何事もなかったかのように微笑み、ドラマをすすめていくことでしょう。

「春秋戦国」「史記」「三国志」「随唐演義」「水滸伝」「十八史略」などに魅せられてきた私は、あの開会式の歴史の流れは面白く感じましたが、どうも「始皇帝」のイメージと共通点が感じられて・・・。まもなく大きな流れが押し寄せるのでしょうか。不安です。
コメント (2)
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