ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

昔、好評だったアンナ・モッフォの「トラヴィアタ」

2010年03月08日 | オペラ
Anna Moffo sings "Sempre libera" in La Traviata (vaimusic.com)


これはアンナ・モッフォの夫君がプロデュースした音楽映画、メトロポリタンの可憐な美人ソプラノ、モッフォが魅惑的に歌います。
でも、彼女はスカラではビュービュー口笛が鳴って・・・イタリアの聴衆はオペラのすみからすみまで知っているし、妥協しない・・・ただ、テレビでは「モッフォアワー」が好評でした。
可憐だったからこういう演出もできたのですね。テレビ普及のおかげです。

これがカバリエだったら?サザーランドだったら?テバルディだったら?
そして市原悦子「家政婦は見た」に似た(フーレンさまの意見)スコットだったらどうしてくれる? 音楽映画など誰が作る? では、あのマリア・カラスは?
カラスは遠くから見たら美人だけど近くで見たら毛深く、色黒で表情もこわい、とか。(プログラムに書いていた)

☆昔、ヴェルディがこのオペラの初演に失敗したのも、肺病を患うというヒロインに「牛のようなプリマドンナを起用した」ことが原因、悲劇が進むにつれ客席にゲラゲラ笑いが広がったそうな・・・。
今ではカバリエが舞台のベッドを壊しても、文句なし。
コメント (2)
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ゼッフィレッリ演出、ドミンゴとストラータスの「トラヴィアタ」~乾杯の歌

2010年03月08日 | オペラ
Verdi La Traviata Brindisi Libiam ne\' lieti calici


若き日のドミンゴが茶髪に染めて青年を歌い、ギリシャのソプラノ、テレサ・ストラータスが夜の蝶、ヴィオレッタを歌う・・・演出家ゼッフィレッリの思い通りのキャスティングでした。
ストラータスはスマートで華奢、声も?かな。
歌よりも肺病を持つ青白いような印象をうまく伝える・・・ストラータスはドイツオペラでリヒャルト・シュトラウスの「サロメ」を得意としている、不思議な魅力を持つけれど、声より雰囲気って感じ。

このころのドミンゴは、田舎の青年がパリの社交界に来て、「夜の女」に純情を尽くす役に適役で上手かったです。

でも「声の饗宴」にはちょっと・・・。
まさか市原悦子に似たレナータ・スコットやまっすぐ前を向いて声の当る場所をねらうフレーニを音楽映画にもってくる気はなかったでしょうよ。

カラスは声を潰し、ステッラはこのころは軽い声で歌うことはなかったし、それに彼女は「骨太」ですし・・・。
演出家として考えたのでしょう。

目の保養でした。
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ドミンゴとスコット、ヴェルディ「トラヴィアタ」乾杯の歌

2010年03月08日 | オペラ
Placido Domingo & Renata Scotto sing Libiamo


若き日のドミンゴ、さすが声に張りがあります。
そしてベテランのスコット、やはり何枚も上かな?と思いました。
あのアタックと絶妙な歌い回し、さすがです。

スコットが片言のスペイン語であいさつしているのに、女性ファンが「ブラーヴォ」といいます。正しくは「ブラーヴァ」とスコットのあいさつに対して言うのですが、そこのスコットのユーモアは楽しいです。
画質は悪いですが、楽しめます。
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