嫉妬は女性専用などと、とんでもない。男性の嫉妬は陰湿ですらある。
男性が仕事上その他で到底かなわないライヴァルに向ける感情の中には相手を讃えるおおらかなものもあるが、それは比較的少数だろう。
それは「公明正大」などとはとても言えない度量の狭い感情に取り込まれる場合が多いときく。
しかも実に情けない実態に走る傾向があるようだ。(政治的には書きたいが書きにくい。)
(真正保守に忍び寄る「敵」は、このような軽い曲でなくヴェルディ「オテッロ」のイアーゴがふさわしいが。)
ドミンゴが歌っているのは「ジェラシー」、原語のスペイン語では「セロス」という。
この曲は笑い飛ばし楽しませる名曲だ。
Placido Domingo sings Jealousy Tango
これを同じスペイン人でもカレーラスが歌うとなぜか真剣になる。
カレーラスはこの曲を歌っていないが・・・。
ではイタリアでは・・・イタリアのカンツオーネの多くが女性に振られてそれを大声で嘆く内容で、少し違う。
・・・コレッリ、愛犬と共に♪
ついでにカンツオーネ「夜に歌う」を。
これもジェラシーを歌っている内容だが、恋に破れた切ない男心を歌いあげている。
不出世の名歌手、フランコ・コレッリが歌ったもので、「声の勝利」であろう。
Corelli - " Voce 'e notte " Canzone appassionata Napoletana " di De Curtis
★ コレッリの激発的な表現はたまらなく心を揺すぶり、遺された録音からは今なお新鮮な魅力として伝わってくる。
1921年生まれ、大型歌手として最後の世代だった。
ドミンゴについては声の「贅肉」を時々感じてしまう・・・。キリッと引き締まった声のデル・モナコやコレッリ、
ベルゴンツイらの名歌手に慣れ親しんだ私にとっては・・・です。