【福島香織】中国当局がディズニー実写映画の公開認めず/習近平とプーさん/政治批判/SNS/パロディ【勇武の気風】
BBCの記事にも絵と写真が載っています。
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-40639865
★ 宮嵜正弘氏の最新メールマガジンにも・・・
全体主義を支える人々にジャッキー・チェンも、バスケット選手も
市場拡大を狙う実業家もいれば、映画俳優まで網羅する「政治協商会議」
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プーさんはウォルト・ディズニーのキャラクターで、漫画本に、人形にと、子供達の人気は凄い。
ところが、中国ではミッキーマウスなどがよく知られていても、多くの中国人はプーさんは知らない。なぜならプーさんが習近平と体形が似ているところから、揶揄するときの記号として使われる。習近平の肖像に墨汁をかけられ、あちこちの肖像画を撤去したほど、庶民からの揶揄的批判はお気に召さないらしい。
プーさんの原作者の意図はまったく異なり、作者の人生をまとめた映画も見たことがあるが、素晴らしい人生訓を示唆した上出来のもので、かえって習近平のイメージはあがる筈なのに、周囲の官僚主義は、機械的にプーさんを禁止したのだろう。
全体主義の官僚機構は、フレキシブルな判断が出来ない。
中国仏教協会の学誠会長が辞任した(8月中旬)。原因はセクハラだった。
中国共産党のお墨付きを得た仏教指導者なんて、案の定、偽坊主から売僧(まいす)だったことが証明されたことになる。学誠和尚は、習近平が福建省時代に同省の仏教協会会長だった。習に近い関係だったから、全国政治協商会議の民族・宗教委員会の副主任に任命されていた。
全体主義を支える機構の一つが、ジャッキー・チェンも、バスケット選手も、市場拡大を狙う実業家もいれば、映画俳優まで網羅する「政治協商会議」である。仏教指導者が、このメンバーにはいること自体が面妖である。学誠和尚はSNSで尼僧を誘惑したうえ、「修行の一種」だといって性的行為を強要した容儀がもたれている。
テンセントは、ゲームソフトの「モンスターハンター・ワールド」を業績アップのために新たに開発し、自信作として売り出したところ、突然、配信停止となった。同社は既に申請中の新作ゲームが多数あるが、全ての審査が凍結された。
三月の全人代で、新聞やテレビ、映画、ゲームなど各種出版物を監督した「国家新聞出版広電総局」が解体され、三つに分割されることとなった。そしてゲーム審査は共産党の世論工作を担う「中央宣伝部」傘下の新組織が担うことになった。
ここでも習近平の顔色だけを忖度して、ゲームソフトにまで容喙するという、退嬰的な官僚主義の弊害が出ている。
かくして他愛なき子供のゲームまで、国家管理体制から共産党の管轄となった。
テンセント株は急落したが、ゲームを中国に輸出している日本の株コン、任天堂なども株安に見舞われた。
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