ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

ワーグナー「タンホイザー」序曲【後半】・・・・・ショルティ指揮

2011年04月21日 | オペラ
Wagner: Tannhauser Overture (Solti) 2/2



ワーグナーのオペラ「タンホイザー」の序曲、後半である。
中世の騎士、タンホイザーは巡礼の旅にローマに向かうが、修行は厳しく、やがて異教の女神、ヴェーヌス(ヴィーナスのドイツ読み、オペラではヴェーヌスで通している)に魅せられ、巡礼が全うせず、故郷に帰る。
故郷では清純な乙女で恋人のエリーザべトが待っており、「歌合戦」で優勝すれば結婚できるという。
しかし、すまみきった生活をしたタンホイザーは、歌合戦の場でヴェーヌスを讃える歌を歌ってしまう。

この序曲のフィナーレは嵐のように吹きすさぶ弦楽器、高らかに「巡礼」の旋律を奏でる管楽器が、大きな効果をあげている。
私はこの曲に感銘を受けた・・・大天才ワーグナーは人間の心にひそむ複雑な思いを大きなスケールであらわす。

ちょうどその頃、イタリアではヴェルディが「祖国統一戦線」に燃え、ローマカトリックの宗教による弾圧と、外国による支配などを勇敢にオペラに書き、ワーグナーとは別の世界で民衆をとりこにしていた。
ヴェルディの音楽は私自身の気風に合う。




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