今日はヴァーグナーの最高峰の名演奏に深々と浸りたい。
偉大なふたりの演奏家、ソプラノのフラグスタートと深遠な世界ながらも怒涛のような情感を表現する指揮者フルトヴェングラーの壮絶な音楽の世界に何もかも忘れて没頭した。
これは「天からの贈り物」ともいうべき名演奏、この演奏を聴けることの喜びで夢心地だが、第二次世界大戦のヨーロッパの時代を思う。
Flagstad, Furtwangler: Brunnhilde's Immolation (3/3)
曹操の漢詩から・・・
ここは異郷の地、河北の冬は厳寒たり。
流氷が漂いゆき、船舶は行き難し。
穴を穿つも地表は見えず、凄涼として音のみ澄み渡る。
水の流れは閉ざされて、堅き氷を踏みしめ行かん。
野に隠れたる士君子は清貧を厭わず、勇侠の士は世に容れられずして倦むことなし。
人世は常に歎きと怨みに満ち溢れ、志を憂えて悲しむ多し。
幸いなるの至りというべし。
志を歌にして詠ぜん。
・・・前列左から5人目は三宅博先生