ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

カルーソが歌う「このような美人は見たことがない」(プッチーニ「マノン・レスコー」)

2010年08月21日 | オペラ
Enrico Caruso - Donna non vidi mai. Digitally remastered.


カルーソがこの曲を録音してもはや、100年以上過ぎた。
ためいき、しかない・・・なんて素晴らしい、当時の録音はちゃちなもので、カルーソの声の魅力の片鱗だろう、でも、想像はできる。
それにイタリア語のたとえようもない美しさ、ひとつひとつの言葉、フレージングはやはり「天才」なのだ。
一言一言が涙の出るような溢れる感動、それはこう歌うんだという「天才」の持つ必然性を感じる。
解釈とか表現とか、そういうものでなく、作曲家が書いたよりも美しい理想・・・。

デル・モナコやコレッリもカルーソの録音を聴いて勉強した、というが、素晴らしい声はもちろんのこと、何もかもが新鮮に聴こえる。
この声はベルカントそのもの、一声で聴衆を魅了した伝説の声なのだ。
私は、ただ聴き惚れるだけ・・・。
それに、プッチーニが生きていて、カルーソを自分の作品に何度も歌うことを懇願したのも・・・イタリアの声は魂だ。

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2 コメント

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ワルキューレ (ボチボチかめ)
2010-08-21 23:54:38
エントリーに無関係なことで、すみません。
いま、ライブであってるでしょう。
ご覧になっていますか?
わたし、楽しみにしていたけれど
演出が現代版で、すこしがっかりです。
プロのベッラ様が、
今夜のバイロイト音楽祭2010のことで
なにか 書かれているかしらとやってまいりました。お邪魔しました。ではでは。続きを聴くことにいたします。
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ワーグナーは特別の思いが。 (ベッラ・カンタービレ ボチボチ様)
2010-08-22 00:19:00
バイロイトは久しぶりです。昔、ワーグナーの孫の演出家、ヴィーラント・ワーグナーの光と影の演出で、能の舞台のように、時間と場所を超えたものでした、
名歌手もソプラノのニルソンをはじめ、重量感のある声でしたが、今は軽くなりましたね。
テノールも体重の割に・・・声に艶がない。
ワーグナーは拙ブログでは何度も書いてきました。1936年、ヒトラーのナチス政権の時、ヒトラーはワーグナーを連日連夜、演奏させ、やがてワーグナーがもともと持っていた「選民主義」でユダヤ人を迫害、実はワーグナーのオペラもそれがあります。他民族を徹底的に排除するような・・・作曲だけでなく、脚本も書いたのですから・・・それにヒトラーは党の綱領をつくらず「我が綱領はワーグナーにあり」と言いました。しかし、ワーグナーの音楽は偉大です。政治がワーグナーの思想を拡大した形で利用したのでしょう。今も少しみましたが、「父の残した一振りの剣」とジークムントが歌い、剣を抜くのはトネリコの木であるはず、なぜ電柱なのか?またジークムントとジークリンデは愛を語りますが、双子の姉妹、ややこしいですよ。10代はワーグナーに夢中な時があり、私も「ローエングリン」「タンホイザー」などを勉強しました。でも私はヴェルディですね。この二人はアルプスを境にして、ドイツはワーグナー、イタリアはヴェルディ、同年生まれの天才作曲家です。お尋ねいただき恐縮です。
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