ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

ルービンスタインの弾くショパン「ポロネーズ英雄」

2010年08月21日 | 芸術
Frederic Chopin *** Polonesa "Her醇pica" Op. 53


ルービンスタインといえば、ショパン!
ピアノの巨匠中の巨匠、彼の実演を聴くには徹夜で並んでキップを入手することなど当たり前のことだった。
彼もアメリカに亡命、若い時は公園に寝泊まりしていて、仕事がある時はマネージャーが「演奏会です」と言ってとんできたそうで、彼は「舞台が練習だった」と当時を振り返って言っている。
つまり「本番の演奏が次の舞台での練習だ」と恐ろしいことを平気でおっしゃっているのだ。(岩城宏之さんの本によると)

ただ、彼の神のような演奏もあのホロヴィッツの破天荒な演奏のあとでは、「正常」に聴こえてくるから面白いものだ。
聴衆に愛され、女性にも?愛された名ピアニストであった。

若き日の岩城宏之さんは、ルービンスタインにぞっこん、音楽上のことでいろいろなアドヴァイスを受けたという。
ピアノ演奏について「美しい女性の髪をなでるような気持ちで」などと、言っていた。
「音楽の勉強で何かアドヴァイスして下さい」と岩城さんがお願いすると、「イワキさん、あなたは音楽しか考えていない、ウブだ。もっと女性と恋をしなさい」と、ウインク。
岩城さんはモテル男ではない。教えを実行に移そうとしてもダメ。
そのうちにオランダでオーケストラの指揮を頼まれ、Scheveningenという都市に住むことになった。
「今、どこにお住まいで」と日本の知人に尋ねられ、住所入りの名刺を出すと「ピッタリですなあ」と笑われたという。

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