HOROWITZ AT THE WHITE HOUSE 5-Chopin Polonaise Heroic
ホロヴィッツ・・・ロシア革命でアメリカに亡命、名指揮者トスカニーニの娘と結婚、
天才の中の天才、ピアノがどうとか、そういう次元ではない。
すっかりひこまれてしまって・・・音楽の関係である友人のピアニストにはじめて聴かせてもらった10代のころの記憶。
それは「スクリャービン」を弾くホロヴィッツのレコード。
そして今、偶然見つけたショパンの「ポロネーズ英雄」
聴いていると、演奏に即興的な魅力があり、時には音をはずすことがあっても、それが必然のように感じてしまう・・・。
普段、こわい奥さんに叱られながら、冗談を言って、巨匠としての威厳はどこへやら。
普通なら笑えるのだけれど、彼のは何もかも悲しい笑い・・・。
今日、ぐらっぱ亭様のブログを拝見、若い演奏家のはつらつとした演奏を御紹介なさっていた。私はもう何年もコンサートとは縁がないので、昔の名演奏を聴いてみた。
そしてさりげなく、この動画に出会った。
熟知しているはずのホロヴィッツが、聴き手が年齢を重ねると、以前聴きとれなかった「何か」が迫ってくる・・・。
左手の強烈な打鍵、それは右の旋律とわずかに時間をずらして少なからずのショックを与える、そして、長いフレージングで一気にクライマックスへと駆け上がる巨匠の激しさと郷愁を感じさせる音色。
時には思わぬミスタッチもある。でもそれは彼の場合、ミスではない。音楽の必然なのだ、そう思わせてしまうのは天才の証明か・・・
今の時代、彼のように弾くタイプのピアニストはいない。
ヴィルトゥオーゾ、とは彼の演奏そのものである。
ホロヴィッツ・・・ロシア革命でアメリカに亡命、名指揮者トスカニーニの娘と結婚、
天才の中の天才、ピアノがどうとか、そういう次元ではない。
すっかりひこまれてしまって・・・音楽の関係である友人のピアニストにはじめて聴かせてもらった10代のころの記憶。
それは「スクリャービン」を弾くホロヴィッツのレコード。
そして今、偶然見つけたショパンの「ポロネーズ英雄」
聴いていると、演奏に即興的な魅力があり、時には音をはずすことがあっても、それが必然のように感じてしまう・・・。
普段、こわい奥さんに叱られながら、冗談を言って、巨匠としての威厳はどこへやら。
普通なら笑えるのだけれど、彼のは何もかも悲しい笑い・・・。
今日、ぐらっぱ亭様のブログを拝見、若い演奏家のはつらつとした演奏を御紹介なさっていた。私はもう何年もコンサートとは縁がないので、昔の名演奏を聴いてみた。
そしてさりげなく、この動画に出会った。
熟知しているはずのホロヴィッツが、聴き手が年齢を重ねると、以前聴きとれなかった「何か」が迫ってくる・・・。
左手の強烈な打鍵、それは右の旋律とわずかに時間をずらして少なからずのショックを与える、そして、長いフレージングで一気にクライマックスへと駆け上がる巨匠の激しさと郷愁を感じさせる音色。
時には思わぬミスタッチもある。でもそれは彼の場合、ミスではない。音楽の必然なのだ、そう思わせてしまうのは天才の証明か・・・
今の時代、彼のように弾くタイプのピアニストはいない。
ヴィルトゥオーゾ、とは彼の演奏そのものである。
完全主義者とききましたが・・・それに岩城宏之さんの本では、幼稚園のアップライトピアノで一晩中練習していた、とか。
ひとつの音を何時間も練習、ということも聴きました。オイストラッフもそうでしたが、スターリンの粛清におびえる日々、ドアをノックされただけでドキッとした、彼の熾烈な人生、「ガリーナ自伝」(ヴィシネフスカヤ著)で読みました。夫君ロストロポーヴィッチのソ連追放など、驚きました。そんな中で・・・亡命した演奏家も残った演奏家も、想像を絶することだったのでしょうね。
ぐらっぱ亭様は語学の天才、いったい何国語おできになるのでしょう。スビャトスラフ、と思っていたら、ズビアトスラフ・リヒテルだったのですね。ロシア人が発音したのがそうでした。
大柄で楽器が小さく見える‥‥(最初、ありえないけけど小さいピアノなの?と思いました)
平和ボケで育った人(揶揄しているのではないです)にはこういうショパンは‥‥無理ですね。
どちらが幸せかわからないですが‥‥。
だけど人間的にたまらなく優しい、そして包容力があります。
今のおぼっちゃまやおじょうちゃまとは違いますね。年齢を重ねてから、また新たな感動ありです。