井財野は今

昔、ベルギーにウジェーヌ・イザイというヴァイオリニスト作曲家がいました。(英語読みでユージン・イザイ)それが語源です。

今は《白鳥の湖》より《眠り》が人気か?

2020-07-11 23:58:20 | オーケストラ
国民楽派を聴いてもらう講義で、選んだ作曲家は5人。
ドヴォルザーク
チャイコフスキー
リムスキーコルサコフ
ボロディン
ムソルグスキー

50名くらいの大学生に、好きな作曲者を選んでもらい、特にどこに、どのような曲にひかれたかを書いて提出してもらった。

やはりチャイコフスキーが多いのだが、この5人だと選ばれない人はいなかった。全員にファンがつく、幸せな状況だった。

それで、チャイコフスキーも、以下の曲を聴くように指定した。
交響曲第4、5、6番
ピアノ協奏曲
ヴァイオリン協奏曲
白鳥の湖
くるみ割り人形
眠れる森の美女

一番人気は《くるみ割り人形》。
やはり名曲中の名曲ということだ。

で、次が《眠れる森の美女》なのである。《白鳥の湖》を選んだ人は一人もいなかった。
半世紀前なら、確実に白鳥湖が人気だったのではないだろうか。
以前にも書いたかもしれないが、《眠り》は「マイム」を理解しないと意味不明になりやすい。バレエ3作の中で、ストーリーも一番複雑、それを反映して音楽も複雑である。

正反対に白鳥湖は単純明快なストーリーに、単純明快な音楽。わかりやすいこと、この上ない。

それが原因かどうかはわからないが、眠りを複数の学生が挙げていたので、少々驚いた。

私としては嬉しい結果だが、《白鳥の湖》も名曲ですよー、と言ってまわらないといけない時代が来たのか、ちょっと胸中は複雑である。