数年前、東京は中野区のコンビニにて。
レジが空いているから、素直にそこへ商品を持っていったら、いきなり頭を後ろからコツンと何かではたかれた。
振り返ると、20前後の男がいた。何か言っていたが聞きとれない。言語不明瞭なれど、ジェスチャー明瞭。見ると、1,2メートル離れたところに客が列を作って待っていた。なるほどね。
狭い店内なのに、お客さんはいわゆる「フォーク並び」をして待っていた訳だ。田舎者には、それが待っている行列には見えなかったし、田舎で、これほど狭い店内で「フォーク並び」をする発想はない。さすが東京、と感心した。
さて、まだ名称が統一されていない大震災(東日本、東北関東…)。犠牲者の皆さまには謹んでお悔やみの言葉を、被災された皆さまには、心からお見舞いを申し上げたい。
世界の約70の国や地域から救援隊が来てくれた。
中国は「四川大地震」の時の日本からの救援隊を大変感謝しているとのことで、今回精鋭15名を日本に送り込んでくれた。中国からの救援は日本初なのだそうだ。
この震災においても、非常に我慢強く、礼儀正しく、冷静に行動しているのは中国人にとっては驚異的とか。
それで冒頭のエピソードを思い出したのである。頭をはたくのは教育の程度として疑問もあるにせよ、ルールに従って行動することが徹底している一つの表れと言える。
中国人の運転する車に乗った時のこと。赤信号で止まった。でも左右から一台の車も来ない。すると、その中国人、アクセルを踏み直して赤信号を突破してしまった。日本人にはこういう人はいない。
頑迷にルールを守るのが良い訳ではないが、非常時にはとても大事なこと、今回大いに日本人の評価が上がったはずだ。
津波の被害は未曽有の惨事だが、地震による倒壊がほとんどないのも、他国とかなり差が生じている。これも高い評価を受けている。
つまりみんなでがんばってきて、がんばってきたことも今、表面に思わぬ形で現れたということになる。
それで今、日本人は何をすべきか?
言わずと知れたことで、被災地域を主に復興しなければならない。日本人が一丸となって前進すべき時だと強く思う。
12日以降のニュースが地震一色になってしまい、他のことはほとんど取り上げられなかった。困るのは九州も津波が来ていたのに、その状況が全くわからなかった。報道されていないということは、被害がなかったのだろうと思うが、あの新燃岳も噴火していたのだ。被害はあったはずだが、程度は全くわからない。九州でも津波が60センチ、80センチ、1メートルなどというのがあったのだ。普通だったら大災害なのに。
12日は国立大学の入試もあった。九州でも津波の起きた地域ではJRが止まったのだが、そのせいで欠席なのか、関係のない欠席なのかは当人の申告次第。各大学、津波のために欠席という申告があれば追試を決めた。
同じく12日は九州新幹線全線開業だったのだが、記念式典を始め、全てのイベントは中止になった。まぁ、止むを得ない。みんな祝賀気分には到底なれないから。
と書いていたら、静岡で震度6強の地震が起きた。6強と言えば阪神淡路と同じだ。一体どうなっているんだ・・・。
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