大昔のSPレコード時代、ヴァイオリンと言えば小品が主流だった。
その後、LPレコードが普及するにつれ、協奏曲やソナタが多く聞かれるようになり、相対的に、小品を弾くことがあまり重きを置かれない時期が少しだけあった。
そこにパールマンが登場。パールマンは、素晴らしい協奏曲の演奏と同時に、楽しい小品の世界を再認識させてくれたのだ。
ハイフェッツ、オイストラフ、スターン、ミルシタイン、全て素晴らしく小品を演奏する。ただ、共通して一種の「厳しさ」を感じる。それはそれで「必要なこと」という風に皆さん認識していたように思う。
ところがパールマンからは、その「厳しさ」をほとんど感じさせない。楽観性に溢れているとでも言えようか。とにかく楽しそうという、独特な魅力が発散されていた。
なので、パールマンの小品演奏の評価は、ことのほか高かったと思う。
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