せっかくアムステルダムに来たので、夜はオペラ鑑賞に行きました。De Nederlandse Opera(オランダ歌劇場?)です。アムステルダムらしく、オペラハウスは運河沿いに建っていて、なかなか風情があります。
建物内は廊下やバーなどのエリアが非常にゆったりと広くとってあります。夕闇の運河を観ながらワインを一杯というのもなかなかしゃれてます。劇場内は、昔ながらのというよりは現代ホール風。赤を基調にした内装は、トリノ歌劇場に似てる感じがします。
お客さんは若い人が少なく、平均年齢がとっても高いです。服装は華やかというよりはシックな感じで、ジャケットやワンピースをしっかり来ての観劇という感じでした。ロイヤル・オペラ・ハウスは結構まちまちですからね。
この日の演目はグノーの「ロミオとジュリエット」。全体的にとってもレベル高い公演だと思いました。
まず印象的だったのは、マルク・ミンコフスキ(Marc Minkowski)のダイナミックな音楽作りです。Residentie Orkestというオーケストラは初めて聴きますが、グノーの劇的な音楽をとっても美しく奏でていました。特に、弦の美しさが印象的です。
歌手も皆よかったです。特に、ロミオ役のIsmael Jordiが素晴らしかった。甘いテノールに熱演が光ってました。ジュリエット役のリューボフ・ペトロヴァ(Lyubov Petrova)は清楚なジュリエットのイメージとは異なっていましたが 歌はとっても良かったです。2人のデュエットは美しく、特に四幕冒頭が素晴らしいデュエットでした。ロレンス牧師役のNicolas Testéの低音も渋かったです。
反対に、演出は意味不明なところが多かったです。現代風に仕立てた舞台は、最初は面白いと思って見ていたが、だんだんついていけなくなった。細かい仕掛けが色々施してあるが、かえって気が散ります。せっかく歌手とオケのレベルが高いのだから、余計なことするなという感じです。
(中央の2人がIsmael JordiとLyubov Petrova)
(指揮のマルク・ミンコフスキ)
2010年10月16日
Roméo et Juliette
Charles Gounod 1818 1893
musical direction: Marc Minkowski
direction: Olivier Py
set and costume design: Pierre-André Weitz
lighting design: Bertrand Killy
choreography: Wissam Arbache
Juliette: Lyubov Petrova
Stéphano: Cora Burggraaf
Gertrude: Doris Lamprecht
Roméo: Ismael Jordi
Tybalt: Sébastien Droy
Benvolio: Jean-Léon Klostermann
Mercutio: Henk Neven
Paris: Maarten Koningsberger
Frère Laurent: Nicolas Testé
Grégorio: Mattijs van de Woerd
Capulet: Philippe Rouillon
Le Duc/Frère Jean: Christophe Fel
Manuela: Oleksandra Lenyshyn
Pepita: Maartje de Lint
Angelo: John van Halteren
orchestra; Residentie Orkest
chorus: Koor van De Nederlandse Opera
directed by: Martin Wright
建物内は廊下やバーなどのエリアが非常にゆったりと広くとってあります。夕闇の運河を観ながらワインを一杯というのもなかなかしゃれてます。劇場内は、昔ながらのというよりは現代ホール風。赤を基調にした内装は、トリノ歌劇場に似てる感じがします。
お客さんは若い人が少なく、平均年齢がとっても高いです。服装は華やかというよりはシックな感じで、ジャケットやワンピースをしっかり来ての観劇という感じでした。ロイヤル・オペラ・ハウスは結構まちまちですからね。
この日の演目はグノーの「ロミオとジュリエット」。全体的にとってもレベル高い公演だと思いました。
まず印象的だったのは、マルク・ミンコフスキ(Marc Minkowski)のダイナミックな音楽作りです。Residentie Orkestというオーケストラは初めて聴きますが、グノーの劇的な音楽をとっても美しく奏でていました。特に、弦の美しさが印象的です。
歌手も皆よかったです。特に、ロミオ役のIsmael Jordiが素晴らしかった。甘いテノールに熱演が光ってました。ジュリエット役のリューボフ・ペトロヴァ(Lyubov Petrova)は清楚なジュリエットのイメージとは異なっていましたが 歌はとっても良かったです。2人のデュエットは美しく、特に四幕冒頭が素晴らしいデュエットでした。ロレンス牧師役のNicolas Testéの低音も渋かったです。
反対に、演出は意味不明なところが多かったです。現代風に仕立てた舞台は、最初は面白いと思って見ていたが、だんだんついていけなくなった。細かい仕掛けが色々施してあるが、かえって気が散ります。せっかく歌手とオケのレベルが高いのだから、余計なことするなという感じです。
(中央の2人がIsmael JordiとLyubov Petrova)
(指揮のマルク・ミンコフスキ)
2010年10月16日
Roméo et Juliette
Charles Gounod 1818 1893
musical direction: Marc Minkowski
direction: Olivier Py
set and costume design: Pierre-André Weitz
lighting design: Bertrand Killy
choreography: Wissam Arbache
Juliette: Lyubov Petrova
Stéphano: Cora Burggraaf
Gertrude: Doris Lamprecht
Roméo: Ismael Jordi
Tybalt: Sébastien Droy
Benvolio: Jean-Léon Klostermann
Mercutio: Henk Neven
Paris: Maarten Koningsberger
Frère Laurent: Nicolas Testé
Grégorio: Mattijs van de Woerd
Capulet: Philippe Rouillon
Le Duc/Frère Jean: Christophe Fel
Manuela: Oleksandra Lenyshyn
Pepita: Maartje de Lint
Angelo: John van Halteren
orchestra; Residentie Orkest
chorus: Koor van De Nederlandse Opera
directed by: Martin Wright