その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

姫路・神戸の旅(4):恒例の旅ランで神戸観光(後半)

2025-01-31 17:39:22 | 旅行 日本

生田神社を出て、坂を登って北野の異人館が立ち並ぶエリアへ。1キロぐらいの距離で、雰囲気が三宮の繁華街から異国風住宅街にガラッと変わります。


(英国館)

一帯は、見物に来るには良いけど、坂道や階段ばかりで生活はしずらさそう。

異人館街の中心部北側には北野天満神社があります。階段上って本殿のある境内に立つと神戸の町が一望のもと。視線の先には神戸港があります。坂道を上ったり下りたりした疲れも吹き飛ぶ眺望です。


(素晴らしい眺め)


(風見鶏の館)

丘を下りて、再び元町エリアへ。中華街を見物します。まだ朝の10時前なのでお店は開店準備を始めたばかりで、人通りはまばら。横浜の中華街をぎゅっと圧縮した、こじんまりとした印象ですが、密度は濃さそう。肉まんでも食べたいところですが、まだ早すぎなのが残念です。

中華街を通って、旧居留地エリアを通過して神戸駅前に到着。約2時間かけて、走ったり見物したりの観光ランでした。ランニングの軌跡は下のガーミンの記録どおり。これで10キロ強。様々な表情を持つ神戸をクイックに楽しめて、満足感も一杯でした。

お昼から本来の用事に入り、夕刻に新大阪駅から東京へ帰ります。新大阪駅で、最後の関西の食は駅構内の「浪花そば」できつねうどん。麺は普通ですが、お出しのきいた汁が美味しかった。

用事にひっかけた駆け足の姫路・神戸でしたが、姫路城にも行けたし、旧友たちにも会えて、とっても満足度高い旅行となりました。

(2025.1.18‐19)

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姫路・神戸の旅(3):恒例の旅ランで神戸観光(前半)

2025-01-29 07:30:01 | 旅行 日本

姫路から神戸に到着し、その夜は神戸・大阪在住の学生時代の友人たちと一杯。ハーバーエリアのビアホールで楽しいひと時でした。

(神戸っぽい夜景)

翌日の日曜日。自由時間は11時までなので、恒例の旅ランで神戸の主要エリアを巡ることにしました。

7時45分に神戸駅チカに取ったホテルをスタートし、まずはハーバーランド・エリアへ。まだ朝なので人もまばら。神戸らしい港の様子を楽しみながら、走ります。


(穏やかな水面が朝日を受ける)


(神戸港旧信号所)


(モザイク大観覧車)


(神戸港の遊覧船もまだサービス前)

 

メリケンパーク。有名な神戸ルミナリエは1週間後なので、設営中でした。

メリケンパークに隣接して、神戸港震災メモリアルパークがあり、当時の様子や復興についてパネル展示があります。丁度、30年前の2日前が震災の日。黙祷を捧げます。

海洋博物館を通過し、三宮駅方面に。途中、東遊園地に立ち寄り。園内には阪神淡路大震災の慰霊と復興のモニュメントが設置されていました。長田高校野球部のメンバーが黙とうをささげていました。この後、甲子園まで20キロ弱をランニングするとのこと。


(海洋博物館はまだ開館前)


(神戸税関。神戸っぽい)


(東遊園地 希望の灯)


(上皇后の復興を願う歌碑)


(長田高校野球部員も希望の灯を囲んで黙祷)


(日本マラソン発祥の地だそうだが、本当なのかしら?)

三宮駅付近まで来ると、港エリアと雰囲気がガラッと変わり、いわゆる商業地。駅の北側は歓楽街的なエリアになっていて、まだこの時間は前夜の喧騒が偲ばれるゴミの山とけだるい雰囲気が残っています。


(面白いボードマップだったので、一枚ぱちっ)

折角なので、有名な生田神社に立ち寄りました。神戸の名の由来となった神社とのことです。(「大同元年(西暦806年)朝廷より当社の為にお供えする家、世話をする家、守る家である神戸(かんべ)44戸を頂いたとあり、この「かんべ」が「こんべ」となり現在の「こうべ」となったと伝わっています。」(ホームページより)。観光客や地元の人で朝から人が絶えることがありません。庶民的な、生活に根付いた神社との印象です。


(生田神社 オープンで地元の雰囲気たっぷり)


(本殿)

敷地奥には源平合戦の舞台として、平知盛が陣を引き、この辺り一帯が戦場となったという生田の森がありました。


(平知盛が陣をはり、一帯が戦場となったという生田の森)

 

2025年1月25ー26日

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マロさん最後のコンマスの定演:ソヒエフ、N響、ブラームス交響曲第1番ほか

2025-01-27 08:31:42 | 演奏会・オペラ・バレエ(2012.8~)

今月はソヒエフ祭り月間なのだが、先週のAプロは行けなかったので、Cプロから参加。当日券売切の盛況ぶりである。

ホールでプログラム読んで、この日がマロさんこそ篠崎史紀氏のN響定期でのコンサーマスターとしての最後の出番であることを知った。なんてこった !

個人的に面識があるわけではないが、その風格、オーラは威厳たっぷりでまさにミスターN響。その剛毅でダンディな外見と共にとっても知的で自由な雰囲気も纏っている。そして、繊細で緊張感あふれるヴァイオリンの音色にいつも魅了されてきた。そのマロさんのコンマス姿もこの定演が最後かと思うと何とも感慨深い。
 
そんな心の動揺が収まらないまま、楽員さん達が入場を始める。マロさんへはソヒエフにも劣らないほどの大きな拍手が満員の聴衆から寄せられた。
 
前半のストラヴィンスキーの組曲「プルチネッラ」は初めて聴く楽曲で、その古典的な旋律や雰囲気の音楽にびっくり。各楽器のソロが引き立つ曲でN響ソロ奏者達が創り出す音色が美しい。マロさんのヴァイオリンもいつも通り、切れ味鋭く3階席まで飛んできた。
 
後半のブラームス交響曲第1番は、ソヒエフの熱い指揮にN響が目一杯に応えた爆演。全体的にゆったりとしたペース(X上では「速め」、「標準的」というポストが殆どだったので、少数派の感想のよう)で、丁寧に音を引き出すソヒエフの指揮のもと、情報量多く、解像度が高い。様々な表情を見せつつ、温かさを感じる演奏だった。
 
重層的な弦の合奏や吉村さんのオーボエを初めとした管楽器の美しい音が耳に響く。第2楽章のマロさんの研ぎ澄まされたヴィオリンソロもさすが。第4楽章は、N響メンバーのマロさんへの惜別の想いがこもってるか如くの入魂の演奏。聴いている方も自然と前のめりになる。フィナーレの畳み込む迫力は通常の「良い」演奏とは別次元のものだった。
 
終演後は会場から割れんばかりの拍手と歓声に包まれた。何度も呼び戻されるソヒエフだが、途中、ソヒエフ自身がマロさんに記念の花束を持参しプレゼント。指揮者、楽員、聴衆らみんなの感謝の気持ちが表れていたホールだった。
 
マロさん去るのは寂しいが、また新しい人も含めて、伝統が革新とともに綿々と引き継がれて行くのだろう。貴重なN響の歴史的1ページの瞬間に立ち会うことができたことも含めて、大感謝の演奏会となった。マロさん、お疲れさまでした。ありがとうございました!
 

定期公演 2024-2025シーズンCプログラム
第2029回 定期公演 Cプログラム
2025年1月25日(土) 開演 2:00pm [ 開場 1:00pm ]

NHKホール

曲目
ストラヴィンスキー/組曲「プルチネッラ」
ブラームス/交響曲 第1番 ハ短調 作品68
指揮トゥガン・ソヒエフ

Subscription Concerts 2024-2025Program C
No. 2029 Subscription (Program C)
Saturday, January 25, 2025 2:00pm [ Doors Open 1:00pm ]
NHK Hall

Program
Stravinsky / Pulcinella, suite
Brahms / Symphony No. 1 C Minor Op. 68

Conductor Tugan Sokhiev

 
 
 
 
 
 
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堅実でとっても満足感高い演奏会:小泉和裕/都響 ドビュッシー 交響詩〈海〉ほか

2025-01-25 07:59:26 | 演奏会・オペラ・バレエ(2012.8~)

今年の演奏会初めです。昨年最後の演奏会から1月以上空いて、随分お久し振りな感覚です。この日のプログラムはフォーレとドビュッシーというフランス人作曲家の組曲と交響詩の間に、モーツァルトのピアノ協奏曲が挟まれるという、バランス良く魅力的な構成です。

冒頭のフォーレの「ペレアスとメリザンド」組曲。昨年、同じコンビでシューンベルグによる同名の組曲を聴いています。私はフォーレの全曲を生で聴くのは初めてでしたが、繊細で柔らかな第一曲からその美しさに魅了されました。都響の弦陣のアンサンブルや管陣が創り出す世界に浸りました。

2曲目のモーツァルトピアノ協奏曲第21番も音楽の明るさ、伸びやかさが抜群で素晴らしい演奏でした。ピアノ独奏のミシェル・ダルベルトさんは初めて聴くピアニストです。ピアノの音が明瞭で弾けるようで、躍動感が引き立ちます。聴いていて自然と体が動き出しそうになるので抑えるのに一苦労。やっぱりモーツァルトの音楽は人の本能の訴える力があるわ。

アンコールのドビュッシーの〈月の光〉を演奏してくれました。私には夜露の雫が葉っぱから滴り落ちるような繊細で柔らかな演奏で、このおかわりの満足感は凄い。

休憩後はドビュッシーの組曲〈海〉。久し振りに生で聴く気がしますが、小泉さんの〈海〉は楷書体の実に正々堂々とした作りです。第二楽章の波のうねりそのものに感じる音楽の抑揚が印象的。第三楽章のダイナミックな演奏にも圧倒されました。東京文化会館ならではの乾いた響きが、個々の楽器の美音をクリアに届けてくれました。

ホールの入りは8割弱という感じでしたが、終演後は熱い拍手と歓声が舞いました。派手なところは無いですが、シュアにハイレベルな演奏を聴かせてくれるこのコンビさすがです。久し振りのコンサート体験。やっぱり音楽は素晴らしいと再認識してホールを後にしました。

2025年1月24日

 

第1015回定期演奏会Aシリーズ
日時:2025年1月24日(金) 19:00開演(18:00開場)
場所:東京文化会館 

出 演
指揮/小泉和裕
ピアノ/ミシェル・ダルベルト


曲 目
フォーレ:組曲《ペレアスとメリザンド》op.80 
モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K.467 
ドビュッシー:交響詩《海》-3つの交響的スケッチ 
【ソリスト・アンコール】(1/24up)
ドビュッシー:月の光
 (ピアノ/ミシェル・ダルベルト)


Subscription Concert No.1015 A Series
This concert is over. Date: Fri. 24. January 2025 19:00 (18:00)
Venue: Tokyo Bunka Kaikan 

Artists
KOIZUMI Kazuhiro 
Kazuhiro KOIZUMI, Conductor
Michel DALBERTO, Piano


Program
Fauré: Pelléas et Mélisande, Suite, op.80 
Mozart: Piano Concerto No.21 in C major, K.467 
Debussy: La mer – Trois esquisses symphoniques 
【Soloist Encore】(1/24up)
Debussy:Clair de lune
 (Michel DALBERTO, Piano)

 

 

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姫路・神戸の旅(2):驚きと感動の姫路食べ歩き

2025-01-23 07:28:03 | 旅行 日本

姫路での滞在時間はわずか4時間半で、そのうち2時間以上は姫路城で使ったので、極めて限られた時間であったのだけど、城だけでなく食の方も堪能しました。

お昼に到着したので、城見学の前にランチ。姫路に4年間単身赴任していた高校時代の同級生のお勧めで、駅とお城の間に位置する福亭に入りました。一人で入るには敷居の高そうな感じがする外観で、店内は個室とテーブル席が余裕もって配置されていて、BGMにクラシック音楽が流れるエレガントな雰囲気です。(友人のアドバイスで一人でも事前予約しておいた方がよさそうです。ネット予約だと2人からの予約ですが、電話したところおひとり様でも予約入れてくれました)

 


(お店の正面)

次いつ訪れることが出来るかわからないので、ランチのお膳のメニューの中から上等な品を選び、地酒と一緒に頂きました。どの品も美味しいですが、アナゴ丼が口の中でアナゴの肉と脂が馴染み特筆もの。日本酒は田中酒造所の「白鷺の城」。切れがありながら、ふっくらとした甘みもあり、薄味の料理にしっかりとあいました。


(豪華な御膳です)

お城見学のあとに、「お土産はまずここから」と友人に勧められた伊勢屋本店を訪問し、「玉椿」を購入。写真撮り忘れましたが、巨峰の実を一回り大きくしたサイズのお饅頭は、柔らかい皮に包まれた白餡はとってもお上品な味で、万人に好まれそう。


(伊勢屋本店)

伊勢屋本店から駅に向かう途中に匂いに吸い寄せられたのが、<鯛焼本舗 遊示堂>で鯛焼きを焼く匂いでした。薄い皮にアツアツのあんこがたっぷり。これがなんと(たしか)160円。新橋の鯛焼きやは260円ぐらいする店がありますが、決して引けを取りません。甘いものはホントに気分を幸せにしてくれます。お城巡りの疲れも吹っ飛びました。

そして、とどめを刺されたのが、神戸に向かう在来線のプラットフォーム。なんとホームの上に列車仕様の店舗が。いわゆる駅の売店かと思ったら、駅構内のスタンドそば屋さん。しかも、名前もえきそば。昼の御膳と鯛焼きでお腹一杯でしたが、ここは入らないわけには行かないと、意を決して入店し、きつねそばを頼みました。

そして、出てきたソバにびっくり。関西風のうす塩醤油だしのうどん汁に中に入っているソバがなんと中華麺。まるっきりの初体験ソバでした。中華麺ながら、和風出汁との相性はとっても良く、これはこれで美味。汁もすべて飲み干して「ごちそうさまでした」。

驚きと感動の姫路の食を堪能し、在来線でこの日の宿泊地神戸へ向かいました。


(源氏物語にも出てくる須磨の浜近辺)


(海が近い)

 

2025年1月18日

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姫路・神戸の旅(1):ため息出るほどの圧倒的な姫路城!

2025-01-21 07:24:00 | 旅行 日本

日曜日に神戸で用事があったので、前日に関西入りして姫路城を訪れました。2、3歳の頃、若き両親と一緒に行った写真は残っているのですが、記憶には全く無いので、一度行ってみたかったところでした。世界遺産、国宝に相応しい、その文化遺産に圧倒されました。


(姫路駅からお城を一本道で結ぶ)


(正面から)

まず、その姿の美しさには息をのみます。冬の青空を背景に、広大な城敷地のなかにそびえ立つ城はまるで富士山のよう。どの角度から見ても美しい。見とれてしまうだけでなく、気持ちが高揚していくこの建物の力って美しさの裏側に怖さを感じるほどです。本丸の大天守だけでなく、外周をめぐる砦群も残されているのも、その要塞としての美しさがあります。天守から見下ろす、市内の景観も素晴らしいのですが、この連なる砦群の美しさも格別でした。


(天守から西の丸方面を見下ろす)


(西の丸からの天守)

そして、その歴史的遺産としての価値も計り知れません。城壁の石組み、堅牢な門、城内の図太い梁や支柱、武者隠しなどの作りなどなど、まさに17世紀からの要塞としての残像が感じられます。日本の城でここまでのホンモノぶりが感じられるのは、国宝クラスに限られるのですが、姫路城はまさにその中のキングですね。間違いなく日本一。


(石垣にものまれる)




(壁の刀、鉄砲掛け)


(いろんな角度から写真を撮りたくなってしまう、どこから見ても美しい城)


(「番町皿屋敷」ならぬ「播州皿屋敷」のお菊さんが身を投げたという井戸)

天守閣だけでなく、是非、西の丸の長局(百間廊下)も立ち寄ることをお勧めします。延々と続く櫓と櫓を結ぶ部屋部屋や廊下は城勤めの召使や物置など当時の生活が想像できます。本多忠刻と再婚した千姫に仕える女中たちも此処に居住したとか。


(倉庫として使われていたという部屋が延々と続く百間廊下の一部)

また、城内の展示・解説も必要最小限に抑えられていて歴史遺産そのものを感じることの方を重視されているようで好感が持てます。チケットと同時に渡されるガイド冊子で十分。私はオーディオガイドは借りませんでしたが、チェックポイントの見逃し防止やガイドに目を落とすのが面倒だと感じられるかたはオーディオガイド借りるのもいいかもしれません。

城を出た後はぶらぶらと敷地を一周。特に城の裏側には千姫の小径というお濠と小川に挟まれた、とっても落ち着いた小径が合って散策には最適。多くの観光客で賑わう城内とは全く違った風情を感じることが出来ます。時間あれば、是非。また、滞在時間は2時間半ほどで私は行けなかったのですが、好古園という庭園も敷地に隣接していますが、神戸在住の友人によるとここも素晴らしいとのこと。また、再訪の機会に是非、訪れてみたいと思います。


(千姫の小径)

 

2025年1月18日

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小川幸司『世界史とは何か 「歴史実践」のために  シリーズ歴史総合を学ぶ3』(岩波新書、2023)

2025-01-17 07:40:38 | 

シリーズ歴史総合を学ぶの最終巻(のはず)。歴史実践(歴史を日常生活の中で考える対象にしてその考えをもとに行動すること)の指南書である。筆者の歴史実践に対する熱意や使命感が痛いほど現れた力作。読みごたえたっぷりの新書だ。

歴史実践の考え方や方法論について紹介した後、新しく導入された「歴史総合」の具体的授業プランの一例として、「近代化」について人種主義の歴史、「国際秩序の変化や大衆化」については不戦条約の歴史、「グローバル化」については強制追放の歴史を取り上げる。歴史的出来事に対しての、比較や問いを通じて、テーマに関連させて、歴史的事実の意味合いや現代とのつながりを思索し、今を生きる読者に思考や行動のヒントを与える。

例えば「近代化」については、アメリカ合衆国での黒人奴隷、第2次大戦時のドイツのユダヤ人へのスタンス、近代日本のアイヌ人への人種主義等を比較し、それと国民国家の形成とクロスさせて歴史を考えると言った具合だ(第3講)。「歴史総合」の授業を受けるはずの一般の高校生にはレベルが高すぎるのではと思うが、私自身、筆者の歴史授業を受けてみたい。

本書の執筆にあたっては、言いたいこと、書きたいことが山のようにあるなかで、紙面の都合で相当の取捨選択があったのではと思わせる。私も読者として、一度の通読では筆者の思いは受け止められるものの、とても内容の十分な理解までは追いついていない。再読要の一冊となった。

 

(目次)

 はじめに

第1講 私たちの誰もが世界史を実践している
 1 どうしても世界史を学びたかった経験
 2 私たちの歴史実践と二つの世界史

第2講 世界史の主体的な学び方
 1 歴史実践の六層構造
 2 世界史という歴史実践の再検討
 3 歴史対話の五つの方法

第3講 近代化と私たち
 1 奴隷や女性を主語にした歴史叙述の試み
 2 人種主義に着目して国民国家を再考する

第4講 国際秩序の変容や大衆化と私たち
 1 不戦条約を世界史に位置付ける
 2 戦争違法化の歴史から「問う私」を振り返る

第5講 グローバル化と私たち
 1 二〇世紀後半の民族浄化と強制追放を見つめる
 2 ガザ回廊から二一世紀の日本へ

まとめ 世界史の学び方一〇のテーゼ

 おわりに

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小田原立ち寄り:御幸の浜など

2025-01-14 07:40:27 | 日記 (2012.8~)


(小田原駅改札口に掲げられた大提灯)

お正月疲れの癒やし(?)で出かけた箱根の帰り道に小田原に立ち寄り。


(「小田原バル」の鯵定食)

ランチを小田原駅チカの小田原バルで。鰺の酢漬け、なめろう、刺身、フライに蒲鉾もつく鯵定食。神奈川の地酒も一緒に頂き、昼間っからいい気分です。

今回は小田原城はパスし、冬の海見たさに御幸の浜へ。途中、旧東海道と目される旧道沿いには、和菓子店などちょっと立ち寄りたくなるお店があちこちにあります。

(豆大福が美味しい)

ほろ酔と状態で歩くこと15分程。明治天皇もお越しになったというのが由来という御幸の浜へ到着。幸い、殆ど雲も風も無い快晴の天候で、実に清々しい。


(海岸へ抜けるトンネル)


(湘南方面)


(伊豆半島方面)

海は昨年秋に出かけた高知・桂浜以来。広く青い海は体に溜まった不純物をすっきりと取り除いてくれました。

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演芸初めは末廣亭初席!

2025-01-12 07:28:25 | 落語

24年の演芸納めが末廣亭だったので、25年演芸初めも末廣亭にて。正月初席最終日第二部に突撃。演芸初心者の私は初・初席体験。

NHKの元旦のリレー中継でも昇太師匠と放映がされた末廣亭。初席とあってか大きな松飾りが高座に据えてあり、落日ながらお正月気分満載。第二部は3時間の公演で15名/組が出演するということで、普段の倍速廻し。これは初席ならではということらしい。

8-10分程度の持ち時間なのでちょっと物足りない感じはするが、いろんな演者さんからの新年ご挨拶聞けるのは楽しい。特に、私的注目の小すみねえさんの三味線と唄、加えて尺八まで聴けて大拍手。そしてトリは神田松鯉師匠。初めて聴いた師匠の講談は赤穂義士、赤垣源蔵の徳利の別れ。吸い込まれるように聴いた。

これ以上望めない2025演芸スタート。

古今亭今輔
マグナム小林 漫談
三遊亭遊雀 つる?
三遊亭とんま 踊り
新山真理 漫談
三遊亭茶楽 紙入れ
日向ひまわり
??? 
北見伸 手品
立川吉幸 平林
三遊亭遊吉 紀州
宮田陽・昇 漫才
雷門助六 
桂小すみ 音曲
神田松鯉 赤垣源蔵・徳利の別れ(赤穂義士伝 銘々伝)

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骨太の近未来小説: 伊藤計劃『虐殺器官』(ハヤカワ文庫、2014)

2025-01-09 12:03:49 | 

昨年読んだユートピア的ディストピアを描いたSF小説『ハーモニー』に強く引き付けられたので、同じ作者のデビュー作を読んだ。発表は2007年。劇場アニメ化もされた有名な作品であるが、私は全く予備知識無かった。『ハーモニー』とは異なったディストピアの近未来世界を描くSF小説であり、読み手に強い吸引力で引き込み、読後感も強烈だ。

核戦争へのハードルが大きく下がった世界、テクノロジーによる個人情報管理が社会の隅々まで行き届いた世界、ことば・文法を駆使して仕組まれる虐殺。昨今の世界情勢や技術の進歩は、本書刊行時とは比較にならないほどのリアリティを持った物語として通用するだろう。米国内内戦を暗示するエピローグは、昨年公開になった映画「シビルウォー」の前編のようにも読める。

未来世界を提示しながらも、ことば・文法・コミュニケーション、遺伝子やミーム、歴史解釈など、人間についての思考が語られる。進歩する科学の中で、認知能力や遺伝子に規定された人間は、何を見て、考え、どう行動するのか。読み進めながら、背筋が冷たくなる。骨太なSF小説の醍醐味を味わえた。

タイトルから想定されるように、生々しい暴力・殺人表現もあるが、それらを超えて読む価値が高い一冊だった。返す返す、作者が本作でデビューして2年後に34歳で早逝されたのが、残念でならない。

 

(以下、個人的抜き書き)

歴史とは勝者の歴史、という言い方もあるが、それもまた異なる。
歴史とは、さまざな言説がその伝播を競い合う闘技場であり、言説とはすなわち個人の主観だ。・・・商社の書いた歴史が通りやすいのは事実ではあるが、そこには弱者や敗者の歴史だってじゅうぶんに入り込む余地がある。世界で勝者となることと、歴史で勝者となることは、往々にして別なこともあるのだ。 (P.44)

アレックスはそうじゃないと言って自分の頭を指さした。
「地獄はここにあります。頭の中、脳みそのなかに。大脳費筆のひだのパターンに。目の前の風景は地獄なんかじゃない。逃れられますからね。・・・地獄からは逃れられない。だって、それはこの頭の中にあるんですから」(p.52)

人間がどんな性格になるか、どんな障害を負うか、どんな政治的傾向を持つか。それは遺伝子によってほぼ決定されている。そこに環境が加えられる変化となると、ごくわずかだ。・・・きみはまず、自分が遺伝コードによって生成された肉の塊であることを認めなければならない。心臓や腸や腎臓がそうであるべき形に作られているというのに、心がそのコードから特権的に自由であることなどありえないのだよ (p.217)

仕事だから。一九世紀の夜明けからこのかた、仕事だから仕方がないという言葉が虫も殺さぬ凡庸な人間たちから、どれだけの残虐さを引き出すことに成功したか、きみは知っているのかね。仕事だから、ナチはユダヤ人をガス室に送れた。・・・ すべての仕事は、人間の良心を麻痺させるために存在するんだよ。資本主義を生み出したのは、仕事に打ち込み貯蓄を良しとするプロテスタンティズムだ。つまり、仕事とは宗教なのだよ。 (p.310)

人々は個人認証セキュリティに血道をあげているが、あれはテロ対策にはほとんど効果が無い。というのも、ほんとうの絶望から発したテロというのは、自爆なり、特攻なりの、追跡可能性をリスクを度がし下自殺的行為だからだ。社会の絶望から発したものを、システムで減らすことは無理だし意味が無いんだよ。 (p.371)

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いささか古いが、プラットフォームビジネスの名教科書:ジェフリー・G・パーカー 他『プラットフォームレボリューション  未知の巨大なライバルとの競争に勝つために』(ダイヤモンド社、2018)

2025-01-07 08:57:10 | 

昨秋、自主参加した「DXの組織的影響」について考える勉強会で参考図書指定されていた書籍をやっと読了。大学の先生の指導の下、アカデミックと実務の両面からのアプローチを取った勉強会での参考図書らしく、網羅的で地に足に着いた記述で、プラットフォームビジネス(以下、PFビジネス)について一から学ぶのに良書である。

PFビジネスの特徴(特にネットワーク効果)、PFの設計の仕方、市場への導入・収益化の戦略、運営上の留意点、競争戦略、規制対応など、このビジネスを考えるために必要なフレームワークや要素をほぼ網羅して解説している。

記載も非常に客観的。ウーバーやエアビーアンドビーなどの例を多用しながら、従来型のビジネス(パイプライン型と呼んでいる)との違いなども含めての説明は納得感高い。

ただ、PFビジネスそのものはもう新しいものではないので、当時(翻訳は2018年、原著は2016年)に比べると既に一般化している知識も多い。しかもトータルで500ページにもなる厚い本なので読み通すには根気も必要だ。(正直、PFビジネスについて同様のことをもっと簡単に解説した書籍は、その後いくつも出ている)

それでもプラットフォームビジネスについて、研究・実務に関わらず、真正面から取り組みたい人にはその考え方のプロセスを学ぶ上でも、本書にじっくり向きあうのはとっても有益だと感じた。

 

(個人的に印象に残った記述等はまた別途)

目次

はじめに  ──  なぜ、プラットフォームは、既存のビジネスを打ち負かすことができるのか
CHAPTER1 プラットフォーム・ビジネスの現在
プラットフォーム革命にようこそ/プラットフォーム革命と変化のパターン/プラットフォーム革命にどう対応するか

CHAPTER2 ネットワーク効果 プラットフォームはなぜ強いのか
低すぎたウーバーの価値/需要サイドの規模の経済/ツーサイド・ネットワーク効果/ネットワーク効果と成長促進策/ネットワーク効果を拡張する ── 参加しやすさと拡張可能性を高めるツール群/負のネットワーク効果 ── その原因と対策/4種類のネットワーク効果/構造変化 ── ネットワーク効果は企業活動を正反対に変える

CHAPTER3 アーキテクチャ 成功するプラットフォームの設計原則
どこから設計を始めるか/コア・インタラクション ── プラットフォームの設計目的/3ステップの設計方法 ── 誘引、促進、マッチング/重層的なインタラクションの拡張/エンド・ツー・エンド原則の適用/モジュール方式の力/プラットフォームの再設計/反復的な改善

CHAPTER4 プラットフォームによる破壊 転換を迫られるオールド・ビジネス
圧倒的産業変革力の源泉/デジタルによる破壊の歴史/劣勢に立たされるパイプライン/価値創造、価値消費、品質管理への影響/ビジネス全体への構造的な影響/既存企業の反撃 ── プラットフォーム化するパイプライン/破壊の主因は技術ではない

CHAPTER5 市場導入 8つの立ち上げ戦略
ペイパル創業者たちの初期の挫折/プル型マーケティング ── バイラリティの拡大/既存企業の優位性 ── 現実か幻想か/多種多様なプラットフォームの立ち上げ方/ニワトリと卵のジレンマを打破する8つの戦略/ユーザー・ツー・ユーザーの立ち上げメカニズム

CHAPTER6 収益化 価値を求めてネットワーク効果を強化する
あるプラットフォーム起業家の収益化計画/価値の発見 ── 数字だけでは不十分/収益化策① 取引手数料を取る/収益化策② アクセスに課金する/収益化策③ アクセス強化策に課金する/収益化策④ キュレーション強化策に課金する/課金対象を誰にすべきか/無料から有料への移行

CHAPTER7 オープン性 プラットフォームの利用範囲を規定する
ウィキペディアのトラブル/オープン化とクローズド化の綱渡り/エコシステムとオープン性の種類/管理者とスポンサーの参加形態/開発者を参加させる/何をオープンにし、何を所有すべきか/ユーザーの参加を促す/オープン性のレベルで差別化/段階的なオープン化 ── メリットとリスク

CHAPTER8 ガバナンス 価値向上と成長強化のための方針
コミュニティを怒らせたキューリグ/国家としてのプラットフォーム/市場の失敗とその原因/ガバナンスの4つのツール ── 法律、規範、アーキテクチャ、市場/賢い自己ガバナンス原則

CHAPTER9 評価指標 プラットフォームが問題にすべきこと
過去のリーダーはどんな評価指標を用いたか/新しい評価上の課題/ライフサイクルと指標の設計/ステージ① 立ち上げ段階の指標/ステージ② 成長期の指標/ステージ③ 成熟段階の指標/スマートな指標の設計

CHAPTER 10 戦略 プラットフォームによる競争の変化
アリババが示したプラットフォームの世界の競争/20世紀の戦略 ── 歴史のおさらい/3次元チェス ── 競争の複雑化/競争戦略① アクセス制限でマルチホーミングを防ぐ/競争戦略② イノベーションを促進し、その価値を獲得する/競争戦略③ データの価値を活用する/競争戦略④ M&Aの再定義/競争戦略⑤ プラットフォームの封じ込め/競争戦略⑥ プラットフォーム設計の向上/勝者独り勝ち市場の持続的優位性

CHAPTER 11 政策 プラットフォームに対する規制
ニューヨーク市にとってエアビーアンドビーは恵みか/規制をめぐる課題 ── 古いルールの改定/プラットフォーム革命の負の側面/規制に対抗する方法/プラットフォームの成長に伴う規制問題/規制2.0時代が到来?/規制当局へのアドバイス

CHAPTER 12 プラットフォーム革命の未来
プラットフォーム革命にどう備えるか/教育 ── 世界の教室としてのプラットフォーム/ヘルスケア ── 扱いにくいシステムのパーツをつなぐ/エネルギー ── スマートグリッドから多方向プラットフォームまで/ファイナンス ── お金のデジタル化/物流と輸送/人材紹介サービス ── 仕事の特性を再定義する/政府機能のプラットフォーム化/IoTのインパクト/挑戦的な未来


解説  ──  妹尾堅一郎(産学連携推進機構 理事長)
用語解説
原注
索引

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新春走り初めは青梅マラソンコース試走!

2025-01-05 08:00:17 | 日記 (2012.8~)

2025年のランは2月に出走予定の青梅マラソンの往路試走で始めた。青梅マラソンは歴史ある市民マラソンの草分け的レースであるが、東京マラソンができてからは 時期的に被ることもあってか、やや影が薄くなっている気がする。私にはいつか走ってみたかったレースで、今回が初めての出走となる。

コースマップを見ていると、30キロ部の往路はスタートから折返し点の川井駅までの15キロ、徐々に上りが続くコースだ。出走経験者の友人の話だと平らな部分がほとんどないタフなコースで30キロでもフルなみという話であった。
 
河辺駅で降りて 奥多摩街道を西に向かうと青梅マラソンのスタート地点の標識が立っている(スタートの道路標識があるだけでもこのレースの地域の重要さが分かる)。あまり訪れる機会のない土地でもあるので、キョロキョロしながら観光も兼ねてエンジョイランを開始した。
 
(スタート地点)
 
青梅駅周辺は 昭和レトロの町として売り出している。古い商店は昭和風の作りをしているところがいくつもあって楽しい。住吉神社なる青梅の総鎮守に立ち寄り、地元の初詣客に交じってお参りした。高台にある境内からは多摩川が刻んだ地形が良く分かる。
 
(住吉神社)
 
 
(境内から多摩川が削り取った谷(であろう))
 
青梅街道筋をひたすら西北に奥多摩路を上る。確かに高度は上がっていくので、上り道ではあるが、箱根駅伝5区に比べれば楽勝だ。沿道には歴史的建造物や寺院があっていかにも旧街道筋らしさが残っている。
 
(地元の旧家。市の保存建物)
 
 
 
青梅から数キロも進むと、雰囲気が住宅街から山村風に変わってくる。ここが東京の一部とは思えないような田舎風景と多摩川の美しい渓谷や清流がある。
 
 
 
往路はアップダウンを繰り返しながら徐々に上っていく。この感じはコースの高低図だけではなかなか想像つかず、試走の価値がある。特に、二俣尾駅からはキツめの下りが1キロほど続く。逆に、復路ではちょうど22キロ地点ぐらいでの上りになるので、ここがこのコースの正念場ということも想像できた。
 
 
歩道がしっかり整備されているので安全に走れるのも嬉しい。途中、何度か来たことのある東京の銘酒「澤乃井」の醸造所の横も通過。山間の日暮れは早く、14時過ぎにスタートしたのだが、15時半頃には山に日が隠れ始めた。結局、15時50分に折り返し地点に到着。コースはきついものの、素晴らしい風景と新鮮な空気を楽しみながらのとっても充実の走り初め。
 
 
 
(折り返し地点にも立派な標識が)
 
本番が楽しみ。
 
(川井駅から帰路へ)
 
2025年1月2日
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2024年秋 福岡/博多(最終回):みずほPayPay(福岡)ドームに行ってきた!(+博多_旅ラン)

2025-01-03 10:43:37 | 旅行 日本

最終日には、一度訪れてみたかったみずほPayPayドームへ。ソフトバンクホークス対楽天イーグルスの試合を観戦しました。プロ野球観戦も数年ぶり。


(大きくて広い!)

ドーム球場は、私には東京ドームとナゴヤドームしか経験ありませんが、素晴らしいドームでした。チケットは1塁側1階席の奥でしたが、その見やすさに驚嘆。フィールドがすぐ近く、選手のプレイも臨場感一杯に楽しめます。


(電光掲示板も巨大)


(経験ない見やすいスタンド)

雰囲気も良いですね。ほぼ満員の観衆、とりわけリーグ優勝を目前にしたホークスファンの盛り上がりは、ホークスファンではない私でもワクワクさせてくれます。


(7回裏前、風船が舞います)

PayPay払いだと球場内の飲食が割引になるのも、さすがと感心しました。

久しぶりの野球観戦を満喫して福岡のイベントは終了。満足度120%の福岡旅行でした。

 

<その他の博多の立ち寄り処>

【2日目の朝ランで福岡城、大濠公園へ】


(6:00 日の出に併せて出発@那賀川)



(お濠は蓮の葉で一杯)


(昔の平和台球場(懐かしい~)の跡地。広場になってます)


(福岡城の石垣)


(天守はありませんが、本丸跡から大濠公園を望む)


(大濠公園)


(6時40分にはランナーが一杯。まさに福岡ランナーの聖地の趣)

【3日目の朝ランは港へ】


(博多ポートタワー)


(時折小雨がぱらつき、あまり楽しめないラン)

2024年9月20-22日

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2024年秋 福岡/博多(3): 博多旧市街の寺社仏閣見学

2025-01-02 07:53:37 | 旅行 日本

下手に出張で何度も来ているものだから事前の情報収集が甘く、かつ購入したガイドブックは8割がた飲食店の紹介だったので、博多の歴史文化を知るのにどこが良いのか良く分からないままだったのですが、偶然、街中で「博多旧市街エリア散策マップ」なるものを見つけ、これを参考に祇園エリアを散策しました。

【楠田神社】

ここは出張時の空き時間に来たことがあったので再訪です。博多の総鎮守さま。博多の生活に根付いた風情があります。博多祇園山笠が奉納される神社でもあり、山笠も展示してあります。

【東長寺】

唐から帰国した空海が創建と伝えられています。本堂の建物自体はコンクリですが、隣接する建物に福岡大仏なる木造の大仏様が鎮座されています。仏像自体はさほど古いものではありませんが、大仏を見上げると包み込まれる様な包容力を感じ、癒されます。大仏の台座内には、地獄絵巻があって、続いて長野の善光寺のような真っ暗な通路を壁伝いに歩くようになっています。


(福岡大仏の絵葉書から)


(六角堂 市の文化財指定されてます)

 

【聖福寺】

建久6年(1195年)に栄西禅師を開山として創建された日本最初の禅寺です。東長寺の裏側にあるのですが、街地図を観ながら偶然訪れたのですが、禅宗のお寺らしい落ち着いた佇まいが魅力的です。京都や鎌倉にありそうな、静寂に包まれた境内は博多の賑やかさとは別世界です。ここはとってもお勧めです。


(山門)


(仏殿)


(丈六三世仏(弥陀、釈迦、弥勒))

 

【承天寺】

「日本におけるうどん・そば・饅頭などの粉食文化や博多織の発祥地。また、博多祇園山笠の発祥地でもあります。鎌倉時代(1242年)、弁円(円爾)が、太宰少弐藤資頼や宋人貿易商で巨万の富を有していた謝国明の助力を得て開いたお寺。」(博多の魅力HPより)


(「饂飩発祥の地」というよくわからない碑)

この界隈は寺社町になっていて、この他にもちょっと覗きたくなるお寺が集まっています。気の向くまま、足の向くまま、ちょっと訪れるそぞろ歩きが楽しいです。

(博多千年門:博多の寺社町エリアへと導くウエルカムゲート)

2024年9月21・22日

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