その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

MU 「このBARを教会だと思ってる」(第28回下北沢演劇祭参加作品)@下北沢駅前劇場

2018-02-25 10:09:31 | ミュージカル、演劇



 下北沢演劇祭3作品目。今年はこれが最後です。チラシを見ただけでチケット買っちゃいましたが、演出家のハセガワアユムさんも劇団のMUも全く初めて。

 とある三軒茶屋のBarで起こる男女悲喜こもごものエピソードが、4つの章立てのオムニバス形式で展開されます。オムニバスなのだけど、最後には話がつながっていく。共通するテーマは、「現実」と「逃避」、「嘘」と「告解」ということになるのでしょうか。

 シリアスなエピソードの中に、現実世界にあるある的な第三者的視点を折り込み、巧みな台詞で表現して笑いを誘う、良くできた状況ドラマです。1時間50分たっぷりと楽しみました。

 登場人物はそれなりに多いですが、各人物のキャラが各人の持ち時間は多くなくとも効果的・特徴的に設定されています。演じる俳優さんたちも熱演で、都会の隠れ家のバーという静的な状況の中に、人の思いが熱くイキイキと息づいていました。

 あえて難点を言うと、駅前劇場は初めてでしたが、(あえてこうしているのかはわかりませんが、)客席中央部近くに座ったものの、段差が少なく、前の人の頭などが障害となり、かなり観にくいのが残念でした。

 まあ、いずれにせよ、私としては演劇祭の締めくくりとしては、非常に後味良く締めることが出来ました。帰路には、下北沢の隠れ家的なイタリアンレストラン「ラ・ ベファーナ」に立ち寄り、ワインとピザをつまんで帰宅。リラックスして充実した週末の夜となりました。


2018年2月24日(土)
駅前劇場 @下北沢

【第1章】妹の救済
【第2章】帰宅拒否組
【第3章】現実じゃない方
【第4賞】秘密を以って秘密を制す

脚本・演出:ハセガワアユム
出演:古市みみ、成川知也 / 加藤なぎさ、森口美香、榎本純、真嶋一歌、温井美里、小島望、藤田りんご、浜野隆之、久保亜津子、まるまどか、志賀聖子、菅山望、岡山誠、橋本恵一郎 / 福永マリカ、西川康太郎

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「絵画の現在」展 @府中市美術館

2018-02-21 07:30:00 | 美術展(2012.8~)


 ロンドンのブログ友達であったlondonphotoさんのご紹介で、府中市美術館で開催中の特別展「絵画の現在」に行ってきました。

 2000年秋の開館以来、現代の絵画を積極的に紹介してきた府中美術館が、その成果の継承・発展を目的に、絵画の「いま」を、個性豊かな7名プラス1名の作品に探る展覧会です(HPより)。ちなみに、londonphotoさんは7名の一人である津上みゆきさんとお知り合いとのことでした。

 現代の絵画は、ロンドンのナショナル・ポートレイト・ギャラリーで毎年開催されていたBPがスポンサーになったBPポートレートアワードの展覧会は大好きでしたが、普段はあまり馴染みがありません。今回は、風景画や、人物画、抽象画を中心とした展示でしたが、私にとってはどれもユニークかつ新鮮でした。やっぱり芸術と言うのは、「いま」の中に生きるものなのであることを再確認。

 中でも印象的だったのは、近藤亜紀さんと津上みゆきさんの作品。近藤さんの作品は強烈な色彩とマンガのようにデフォルメされた人物や動物が大きなキャンバスの中に構成され、見る人に強い印象を残します。


《近藤亜樹 Song for Artists 2016 パネルに油彩 227.3×409.1cm ©Aki Kondo, Courtesy of ShugoArts Photo: Shigeo Muto》》
※出典:https://bijutsutecho.com/news/9678/


 津上さんの風景画連作は、多摩川の風景を題材にしたもの。つい2週間前にレースで走った道・風景であり、自分にとっては若き日々から馴染みのある風景です。印象派や18世紀のオランダの風景画とは全く異なり、構図、色使い、タッチなどなど、セザンヌの風景画を100倍抽象化したような抽象風景画であるところが特徴です。多摩川と言われなければ、どこを描いたものなのか、正直見当がつきません。こんな表現があるんだと、私にはただただ驚きでした。でも良く見えると、どこを描いたのかはなんとなく想像がつきます。本作を創作するにあたってのスケッチや画想のメモも併せて展示してあり、あの風景をこう受け止め、こう描くのかと、興味深いものがありました。


《津上みゆき View, Following the Flow, 25 Aug. 2017, 10:56am 2017 キャンバスに顔料、アクリル ©︎Miyuki Tsugami, courtesy of HASHIMOTO ART OFFICE 撮影=岡野圭》
※出典:https://bijutsutecho.com/news/9678/

 この2人に限らず、どの作品も創作者たちの息遣いが聞こえてきそうな、ライブ感にあふれていて、不思議なエネルギーを感じる美術展でした。

 
絵画の現在

2018年1月13日(土曜日)から2月25日(日曜日)まで
出品作家
今井俊介
木村彩子さいこ +近藤恵介
近藤亜樹
白井美穂みお
諏訪未知
津上みゆき
福士朋子
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N響 2月定期Cプロ/ 指揮:パーヴォ・ヤルヴィ/ フォーレ「レクイエム」ほか

2018-02-18 07:48:47 | 演奏会・オペラ・バレエ(2012.8~)


 自宅のTVで、羽生君のフリーの演技を涙目で観た後、慌ててNHKホールへ向かう。途中電車内で、宇野君の銀メダルと併せて、羽生君の金メダル連覇を知り、思わずガッツポーズ。ホールに着いたのは開演5分前。

 この日はパーヴァさんのフランス・プログラム。

 冒頭のデュリュフレの「3つの舞曲」は初めて聴く曲で、なかなか面白そうな曲だったが、ホールの暖かさに体が弛緩し10分でダウン。ごめんなさい。

 気を取り直して、サン・サーンスのヴァイオリン協奏曲第3番に臨む。ソリストの樫本大進さんのヴァイオリンを聴くのは初めて。芯がしっかりして、実に清明な響きだった。曲自体、初めて聴く曲だったが、聴きやすく、第2楽章などはどっかで聞き覚えもあったのだけど、映画か何かで使われたのだろうか?全曲通じて、集中して聴け、樫本さんのヴァイオリンとN響のアンサンブルを堪能した。

 後半のフォーレのレクイエムは、合唱が秀逸。声量が良くコントロールされていて、大きなホールでとかくボリュームが大きくなりがちな合唱が、一つのコーラスとしてとても良く響いた。それゆえ、演奏とのバランスも良く、まさに合唱と演奏のコラボが楽しめた。ソプラノの市原さんは、凛とした歌声が印象的で、聴く者の心を貫く。急な交代となった青山さんのバリトンも安定して深みのある声だった。

 この日の演奏会は、羽生・宇野の金・銀メダルとセットで、記憶に残る演奏会になるだろう。

 蛇足だが、この日は久しぶりのチケット完売。満員のホールは熱気があって大好きなのだが、そのせいか、ちょっと咳やその他の物音など、雑音が多かったのは残念だった。


2018年2月Cプログラム 2日目
2月17日(土)3:00pm
NHKホール

デュリュフレ/3つの舞曲 作品6
サン・サーンス/ヴァイオリン協奏曲 第3番 ロ短調 作品61
フォーレ/レクイエム 作品48

指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
ヴァイオリン:樫本大進
ソプラノ:市原 愛
バリトン:青山 貴
合唱:東京混声合唱団

No.1880 Subscription (Program C)
Saturday, February 17, 2018 3:00p.m. (doors open at 2:00p.m.)
NHK Hall

Duruflé / Trois danses op.6
Saint-Saëns / Violin Concerto No.3 h minor op.61
Fauré / Requiem op.48

Paavo Järvi, conductor
Daishin Kashimoto, violin
Ai Ichihara, soprano
Takashi Aoyama, baritone(17th Feb.)
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古代アンデス文明展 @国立科学博物館

2018-02-14 08:24:02 | 美術展(2012.8~)


 終了間近の「古代アンデス文明展」に行ってきた。ロンドン滞在時に大英博物館には足繁く通ったけど、あの大英博物館もアンデス文明についての展示は、中東やエジプト系に比べると、充実度が薄かった気がする(まあ、展示されて無いものもたくさんあるのだろうけど)。中米のアステカ文明については特別展があって感銘を受けた記憶があるが、アンデスはインカ帝国を知っているぐらいで他は殆どなじみがない。なので、今回はお勉強モード。


《夜間開館日の閉館間近な時間帯なので展示物をほぼ独占》

 展覧会HPに「時間的には先史時代から16世紀にスペイン人がインカ帝国を滅ぼすまでの約15000年間、空間的には南北4000km、標高差4500mに及ぶ広大な地域で、ナスカ、モチェ、ティワナクなど多種多様な文化が盛衰を繰り返しました。」とある通り、展示は時間軸・空間軸が大きすぎて、初学者にはとても捉えきれない。なので、あまり難しいことは考えず、ObjectをObjectとして観察した。文字を持たない文化だった彼らが、物を通じて何を伝えようとしていたのか、想像するのは楽しい。


《自身の首を切る人物の象形鐙型土器、クピスニケ文化(紀元前1200年頃から前800年頃)、ペルー文化省・国立チャビン博物館所蔵》

 何と言っても一番の衝撃は目玉は最後に展示してあるチリバヤ文化(紀元900年頃から1440年頃)のミイラの展示だ。生贄とされた男児や女性のミイラが展示してある。彼らがミイラとなった事情には、その人の身分や社会によって、まちまちだろう。だが、時空を超えて、1000年近く前の人とこうしてリアルに向き合うことの不思議さといったらない。死生観も違うだろうから、自分の物差しで測ることはできないのだけども、生を離れる時の彼らを想像すると、うっすら涙が零れ落ちる。

 出口近くで7分程度の映像シアターがあるが、これも美しい映像。マチュ・ピチュの話はよく聞くが、確かに一度行ってみたいものである。

 開催期間も残り数日だが、一見の価値はあるので、まだの人はぜひ。


《顔つきの土器。正式名はメモ忘れ。》
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N響2月定期Aプロ/ 指揮:パーヴォ・ヤルヴィ/マーラー 交響曲 第7番 ホ短調「夜の歌」

2018-02-13 08:00:00 | 演奏会・オペラ・バレエ(2012.8~)


 過去にマーラーの7番は、生で2回聴いているけど、いずれも掴みどころが分からないまま、消化不良で終わってしまっていました。今回は、パーヴォさんの指揮なので今までとは違うことを期待し、その期待通りの素晴らしい演奏でした。

 パーヴォさんは随分久しぶりな感じがしました。背筋が伸びて、大きなストロークで腕、指揮棒を使う指揮姿は、後ろから見ていても気持ちが良いです。そして、時には激しくオーケストラを煽り、N響も必死に食らいつく。コンサートに足を運ぶ楽しさは、音楽だけでなく、そうした生の指揮者とオーケストラのやりとりを目の当たりにできることでしょう。

 弦、木管、金管それぞれが持ち味を発揮し、初めから終わりまでとっても雄弁なマーラー7番だったと思います。第5楽章の盛り上がりはNHKホールが全然大きく感じないほど。初めて、この曲を通しで集中して聴くことができました。

 もちろん会場からは割れんばかりの大拍手。パーヴォさん、楽団員みなさん、やり切った充実感が表情に現れてました。


第1879回 定期公演 Aプログラム
2018年2月11日(日・祝) 開場 2:00pm 開演 3:00pm
NHKホール

マーラー/交響曲 第7番 ホ短調「夜の歌」
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ

No.1879 Subscription (Program A)
Sunday, February 11, 2018 3:00p.m. (doors open at 2:00p.m.)
NHK Hall

Mahler / Symphony No.7 e minor “Lied der Nacht”
Paavo Järvi, conductor
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戸田恵子さん、流石!: トム・プロジェクト プロデュース「Sing a Song」 (第28回下北沢演劇祭参加作品)@本多劇場

2018-02-11 07:30:00 | ミュージカル、演劇



 下北沢演劇祭での2つ目の観劇。私には三谷幸喜さんの映画でお馴染みの戸田恵子さんの舞台を一度観てみたいと思い、チケットを購入。

 さすがだなあ~、「役者が違う」というのはこういうことを言うんだと大いに納得。存在感、台詞回し、歌、演技など、すべてがぴったり舞台、作品の中に嵌っている。戸田さんの個性が十二分に発揮されていて、かつ戸田さんのために用意された舞台のようだ。ため息が出るほどだった。

 戸田さん以外の俳優陣もいかにもプロフェッショナルという演技で、完成度の高い作品に仕上がっていた。私的には、特高の軍曹を演じた岡本篤さんが良かった。軍の論理に盲従する下士官から成長する姿には、観ている方も気持ちが入る。

 物語は下記のHPの紹介を読んでいただければと思う。直球ど真ん中の良心的反戦メッセージで、昭和の時代なら「文部省特選」演劇だろうが、戦争を回避する国から「戦争ができる国」に舵を切ってしまった今の日本には、こんな話でも、キーキー反応する人がいるのかもしれない。今の時代を観ていると、決してこの劇中の会話が昔の話に聞こえてこないのが怖い。



【作】 古川健 【演出】 日澤雄介  
【出 演】 戸田恵子 鳥山昌克 髙橋洋介 岡本篤 藤澤志帆  大和田獏
【スタッフ】
美術:中川香純
照明:五十嵐正夫
音響:原島正治
衣装:牧野iwao純子
舞台監督:髙橋邦智
宣伝写真:ノザワトシアキ
宣伝ヘアメイク:菅野典子 土屋裕子
宣伝美術:立川明
プロデューサー:岡田潔
企画制作:トム・プロジェクト

Introduction
昔一人の歌い手がいた
歌を愛し歌に愛された彼女
だが戦争が彼女から歌を奪おうとした
歌い手とその歌に惚れ込んだ仲間たちは誇りを胸に皇軍の旅に出る
歌に生きた一人の女とその歌を愛した人々の物語

本作は今、演劇界で最も注目を集める劇団チョコレートケーキの古川健による書下ろし。
主宰の日澤雄介が演出する。
出演は女優・声優として観る者を魅了し続ける名マルチプレーヤー戸田恵子。
"お昼の顔"卒業後、舞台・映画・ドラマと精力的に活動するベテラン大和田獏。
元劇団唐組の鳥山昌克、劇団トラッシュマスターズの髙橋洋介、劇団チョコレートケーキの
岡本篤、そして藤澤志帆、と小劇場で活躍する魅力的なキャストが集まった。

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伊賀泰代 『生産性―マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの』(ダイヤモンド、2016)

2018-02-07 08:00:00 | 


 世の中、「働き方改革」ばやりである。自分とこの会社もこの数年で相当変わった。社員の残業時間はかなり減ったし、在宅勤務やフレックスタイムなど制度面でも随分、柔軟になった。

 組織の中での私の役割はどちらかというと旗振り役なので、あまり職場で大きな声では言えないが、この「働き化改革」どうも肚落ち感が無い。残業時間削減や制度改革が前面に出すぎていて、何のための「改革」かの共通理解がない。昨年だったか、サイボウズ社の広告で「ノー残業楽勝!予算達成しなくていいならね」「労働時間削減 結局現場にムチャぶりですか?」「早く帰れおじさんと結果出せおじさん、ふう~(ため息)」「さようなら深夜残業、こんにちは早朝出勤。(苦笑)」というコピーと若手・中堅社員のあきらめ顔、しかめっ面のポスターがあったけど、これは本当に傑作だと思った。

 本書は、そんな納得感に欠ける「働き改革」に、「生産性」という一つの考え方の柱を与えてくれる。生産性が向上すると何が嬉しいのか?社員にとっては、同じ時間でより多くの仕事量がこなせるから、早く帰れて、ワークライフバランス(この言葉も微妙だが)につながる。また、同じ時間でより質の高い仕事ができるから、成果が上がるし、成長するので、やりがいアップ。会社にとっても、それは即ち競争力が高まるということだ。

 本書が言うことは極めてシンプル。生産性とは、Output(成果を上げる)/Input(投入資源量(人・金・もの・時間等)を減らす)。なので、生産性向上のためには、「Inputを減らす」ことと「Outputを上げる」が重要。仕事の「断捨離」、デッドライン設定などでInputを減らすとともに、スキルを上げる、道具を使う(自動化、新技術・新製品)、やり方かえる(会議進行、資料作成等)、標準化などでOutputを増やすことができる。

 読んでいて、今の会社の「働き方改革」にはInputを削る議論はあっても、Outputを上げる議論があんまりないなあと思った。そこが肚落ち感のない一因かもしれない。




目次
序 章 軽視される「生産性」
第1章 生産性向上のための四つのアプローチ
第2章 ビジネスイノベーションに不可欠な生産性マインド
第3章 量から質の評価へ
第4章 トップパフォーマーの潜在力を引き出す
第5章 人材を諦めない組織へ
第6章 チームの生産性向上が管理職の使命
第7章 業務の生産性向上に直結する研修
第8章 マッキンゼー流資料の作り方
第9章 マッキンゼー流会議の進め方
最終章 日本経済の課題としての生産性
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こりゃ多摩ラン20㎞ in 2月

2018-02-05 08:00:00 | ロードレース参戦 (in 欧州、日本)
 来月の古河マラソン出走に向けた練習レースとして、今日は多摩川沿いを20k走るローカル大会に参加しました。

 天気予報では最近の中では暖かい一日とのことでしたが、スタートの9時時点では曇り空で、気温も低めでした。


《集合は京王線の陸橋下》

 コースは調布市と府中市の市境近辺(京王多摩線の多摩川陸橋下)をスタートし、主に府中市内の多摩川かぜの道を走るコースです。普段、ウオーキング、ランニング、サイクリングで使われている道なので、500m毎にマークがしてありますし、大会用の距離表示も2kおきにはあるので、距離は非常に分かりやすいです。コースも平坦なので、走りやすいことこの上なし。多摩川を片側に見ながら開放感一杯のコースは気持ちいいです。道幅が広くは無いので、並走は禁止とのことでしたので、あまり混雑するようだと走りにくいなあと思いましたが、参加人数もさほど多くなく(200名以下)、ランナー同士で交錯するような場面は皆無でした。


《スタート前》


《なかなか気温が上がらず》


《コースは開放感一杯》

 今回はキロ5分20秒~30秒で走りきることを目標に走りました。寒さのためか、なかなかスピードが上がりませんでしたが、それでも丁度1キロ5分30秒ペースを守り、1時間50分台でゴール。目標通りの走りができました。


《ゴール前。このころにやっとお日さまが。》

 小規模なレースでしたが、レース前の準備とかレース中の水分補給、他選手との距離とか、通常練習にはない緊張感があってよかったです。記録証も即時発行してくれるので、これからも気軽に参加してみたいと思います。

 1月、2月は雪が降ると、練習計画がすっかり狂ってしまうのが難点ですが、なんとかあとひと月しっかり走り込んで、本番を迎えたいと思います。


こりゃ多摩ラン20㎞ in 2月
開催日: 2018年 2月 4日(日) 9:00スタート
開催場所: 調布市武蔵野の路~府中市多摩川かぜのみち
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下北沢演劇祭参加作品 なかないで、毒きのこちゃん 『ぜんぶ水にながしたるねん』  @下北沢・OFFOFFシアター

2018-02-03 08:19:27 | ミュージカル、演劇



なぜこの芝居を見に行ったのか?と問われると、「下北沢演劇祭の参加作品だったから」ということになる。劇団(なかないで、毒きのこちゃん)も俳優さん達も演出家も全く知らず、作品が悲劇なのか喜劇なのかヒューマンドラマなのかも全く分からないまま(HPには筋書きも含めて、作品情報は全くなかった)、舞台初日に見に行ってみた。

 あまり分類分けすることに意味があるとは思えないけど、あえて言えば、コメディタッチのヒューマンドラマと言ことになるのだろうか。トイレに産み落とされ、その後揃って殺し屋となる親知らずの4名の女の子殺し屋を巡るドラマである。まあ、よくこんな状況を考え付くものだと感心する。

 観てみて思ったが、確かにこの展開なら余計な予備知識や先入観は無い方が良いのかもしれない。前半は結構舞台が騒がしく、聞き苦しい下ネタが多く出てくるので、始まって30分で退室したくなったほどだった。ただ、中盤から後半にかけて、この芝居のいろんな仕掛けが分かり始めると面白くなってくる。

 同一登場人物を時間の経過に従い複数の役者が演じるのは、時の流れを示す手法として有効だったし、同一の人物の個人の中の対話としても面白かった。最後にこの芝居どうクロージングするのかと心配だったが、しっかり落ちもついていた。若い俳優さんたちの熱演も感情移入をそそる。結局、中盤以降はあっという間に過ぎ、1時間45分程度の公演時間は長いとは感じない。

 洗練された舞台とは言えないけど、エネルギーと熱意を感じて、楽しめる作品だ。蛇足だが、フィナーレの劇中人物を人形劇風に落とし込んでクイックな紙人形劇風にしていたけど、正直、意味不明だったので、やめた方が良いんでは?



下北沢演劇祭参加作品
なかないで、毒きのこちゃん本公演
『ぜんぶ水にながしたるねん』

2018年2月2日(金)~2月7日(水)
下北沢・OFFOFFシアター

[脚本・演出]鳥皮ささみ

[出演者]
石澤希代子、森岡未帆 (以上、なかないで、毒きのこちゃん)
浅川千絵(FUKAI PRODUCE羽衣)、植田祥平
小川夏鈴、稲葉美優、工藤さや(カムヰヤッセン)、佐賀モトキ(Straw&Berry)
陣内ユウコ、中野あき(ECHOES)、福井夏(柿喰う客)、他

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