前日の日本vsアイルランド戦の余韻が残る中、念願のライブ観戦にでかけた。チケット争奪戦で日本戦は連敗を続けたが、日本戦以外で当選した2枚のうちの1試合である。ウェールズvsオーストラリアという強豪国同志の好カード。
京王線の飛田給駅で降りると、試合開始の2時間以上も前だというのにもう赤と黄色の人で一杯で、否が応でも気分は盛り上がる。
スタジアムまでの10分弱の道のりは道端でビールを立ち飲みする外国人ばかりで、一体ここはどこなのかと思ってしまうほど。ロンドン駐在中にラグビーの試合は行く機会が無かったが、そういえばプレミアリーグの試合前はこんな感じだったなあと、懐かしかった。
今回、何度か出かけたこともあり、以前の同僚にも出身者が居た、ウエールズの応援。自分もレッド・ドラゴンにちなんで真っ赤のTシャツを着ていった。スタジアムに入ると、ウエールズ・サポーターと一緒にゲーム前のお祭りの雰囲気をともにした。
<この後、一緒に記念撮影。ウエールズの人は僕が知る限り、素朴でいい人が多い。>
<試合までまだ1時間以上あるのに、この方たち、完全にもう出来上がってましたね。>
<このご夫婦、ウエールズのカナ-ヴォンから来られたとのこと。カナ-ヴォン城に行ったことがあると話すと、とっても喜んでくれた>
東京スタジアムは久しぶりだが、以前はFC東京の応援でほぼ毎月、足を運んでいた。試合前の浮かれた雰囲気は似ているが、とにかくその多様性、浮かれ度合い、ごひいきチームへの期待感の高まりは経験がないほど高揚感溢れるものだ。まあ、お祭りなんですね。
<もうすぐ試合開始>
〈国歌斉唱〉
ウエールズのキックオフで試合が始まる。テレビで観るような細かいプレーは分からないが、全体の陣形や選手の動きやスピード感などテレビでは分からないところが良く分かる。そして、なによりも観衆のどよめき、ため息、叫びなど、ライブ・スポーツ観戦の醍醐味を味わえる。前半はウエールズが押し、開始間もない時間帯でのドロップゴールや、キックパスによるトライなど華麗なプレイが相次ぎ、スタ-ト直後の前半で終えたところで23‐8と想像以上に差がついた。
<キックオフ>
が、後半は一転してオーストラリアの反撃につぐ反撃で、一時は1点差まで追い込んだ。しかも、残りまだ12分を残していて、一瞬ウエールズの大逆転負けを予感させたが、ペナルティゴールによる追加点もあり、ウエールズが何とか逃げ切った。
<近くのウエールズ・サポーター>
<ノー・サイド>
試合も緊迫感溢れる素晴らしいものだったが、世界の最高レベルのラグビーを、まさに祭典というに相応しい興奮の雰囲気の中で楽しめた経験は何事にも替えがたい。まさに、今大会のコピーにある「4年に1度ではない。一生に一度だ」は本当だと思った。
2019年9月29日