その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

10月シブラクに喬太郎師匠登場!

2024-10-18 08:13:52 | 落語

喬太郎師匠目当てで、久しぶりに渋谷らくごへ。似たような人が多いらしく、会場は私には過去経験無いチケット完売の満員。整理番号順に入場が許される。開演前から熱気で満々だった。

開口一番は二つ目春風亭朝枝さんの鈴ヶ森。面長の菊之丞さんに似た雰囲気。落語も端正で正統派。今後、期待です。

続いて登場したのは二つ目の桂伸べえさん。こちらは変化球系。演目は〈広末写真集〉という新作もの。まくらでは、滑舌がもう一つでハラハラさせられたが、本題に入ると、慣れた演目なのか、のびのびと話していた。広末涼子の写真集を買った中学生とその友人や家族とのやり取りが描かれる。私の好みとしては、微妙。

休憩挟んで、真打ちの歓之介師匠が登場。今年4月下席の浅草演芸ホールで主任を務めてらした時に聞いて以来。演目は〈竹の水仙〉。さすがの真打ちの貫禄で、二つ目さんたちとは、一味もふた味も違う安定した話芸を披露頂いた。

そしていよいよ喬太郎師匠の登場。どんなまくらから入るのかと思って、固唾を飲んで見守っていたら、着座と同時に本題が始まった。いきなりで面食らったが、そんな驚きもあっという間に置き去りにして、話の世界にぐぐっと引き込む師匠の迫力が凄い。

初めて聞くシリアスな駆け落ち逃避行の物語。登場人物毎に表情ががらっと変わる。小さなユーロスペース、それも前列3列目に座っていたので目をそらす間も与えてくれない。緊張感溢れる話に没入した30分だった。

話が終わり師匠から噺の一言紹介が。円朝師匠作の「品川発廿三時廿七分」で、前後にも話がついているようだ。期待とは違った展開ではあったが、喬太郎師匠の力を見せつけられた演目であった。

 

渋谷らくご3日目

10月13日(日)17:00-19:00
「渋谷らくご」

春風亭朝枝-鈴ヶ森
桂伸べえ-広末写真集
柳家勧之助-竹の水仙
柳家喬太郎-品川発廿三時廿七分

大入り満員 

 

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春風亭昇太・桂宮地「二人会」(+桂小すみ) @調布グリーンホール

2024-09-13 07:30:41 | 落語

笑点〈大喜利〉の司会、レギュラーメンバーとして夫々活躍される春風亭昇太と桂宮地の「二人会」に足を運んだ。

ただ、今回の私のお目当ては、今年のゴールデンウイークに浅草演芸ホールで初実演に接した音曲担当の桂こすみ姐さん。その時は、初めて生で聴く姐さんの三味線と唄、そして越後獅子とともに、プッチーニ「蝶々夫人」での引用部分を歌ってくれたのが感激だった。

今回は後半、トリを務める昇太さんの前に登場。越後獅子も弾いてくれたが、「蝶々夫人」についてはほんの触りだけの歌の披露だったのは残念。

一方で、今回の目玉は七・七・七・五の音律で歌われる「隅田川さえ 竿さすのに・・・」の替え歌。隅田川をナイル川、ラプラタ河に置き換え、曲も思い切って編曲した「干乾しのピラニア」をご披露頂いた。「隅田川・・・」との違いや、現場を想像させる曲と歌が素晴らしい。

昇太さんの紹介によると(落語家のコメントではあるが)「東京学芸大学出身で、ウイーン音楽大学に国費留学もされているとのこと。もともとはリュート弾き」だそうである。歌も三味線も魅力的で素晴らしい上に、差し込まれる楽器や曲の小話も勉強になる。独演会とまでは行かなくても、どっかでもっと長い時間枠でやってもらえないかしら。今後もフォローしていきたい芸人さんである。

落語の方は、前半は前座さん(春風亭昇ちく)の「初天神」に続いて宮地さん。何度か実演聴いているが、いつもながら声の張りと勢いが素晴らしい。演目は「お見立て」。

トリは昇太さん。鉄板の「笑点」ネタの枕から入って、演目は「不動坊」。昇太さんの落語はいつも手軽で、素直に聴きやすい。

今回は最前列の席を確保していたので、ホール落語と言えども、演者さんの表情もしっかり確認できて嬉しかった。

一方で、会場が大きいと動作や声も自然大きくなるので、必ずしも近ければよいというものでもないのかな、という感想もよぎる。いずれにせよ、2時間10分、たっぷり笑って帰路に就いた。今週前半、仕事でストレス続いたので、良い発散になった。「笑い」はとっても大事。

演目
初天神   昇ちく
お見立て  宮治
 お仲入り
      小すみ
不動坊   昇太

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三人会 柳亭小痴楽、林家つる子、柳家わさび @有楽町よみうりホール

2024-08-14 07:27:19 | 落語

若手真打ちによる三人会。今回のお目当ては、今春抜擢で真打昇進を果たした林家つる子さん。つる子さん聞きたさに、週末の午前中から有楽町よみうりホールへ。

開口一番では二つ目の鈴々舎美馬さん。若い女性落語家さんで、小柄で可愛らしい雰囲気の方。落語界もどんどん多様化してて良いね。

続いて、小痴楽さん。この方、生は去年8月の<しぶらく>以来ですが、NHKラジオ第1の<小痴楽の楽屋ぞめき>がいろんな落語界の裏話が面白くよく聞いてます。切れの良いセリフ回しが好き。新作なのかと思いきや、演目は古典の「堪忍袋」。おかみさんの演技が色っぽかった。

休憩挟んで、つる子さんの登場。演目は季節にぴったりの「お菊の皿」。このお話し、お菊さんが主人に仕組まれて手討ちにされたのを恨んで幽霊として出る「皿屋敷」をもとに、その幽霊お菊と町の庶民との騒動を描いた滑稽話だが、今回のつる子さんの噺は「お菊の皿」部分もかなり詳しく演じてくれた。その「皿屋敷」部分の幽霊お菊さんの怖いこと。そして、楽しんだのは、「お菊の皿」での幽霊スターとなったお菊さんの緩んだお茶目ぶりとの落差。表情や仕草で、同じ人物の変化を、面白おかしく演じるつる子さんの芸を堪能した。

そして、トリはわさびさん。わさびさんも昨年の5月浅草、9月の<しぶらく>以来。てっきり古典かと思いきや、季節感たっぷりの新作「エアコン」。新作は、過去に聞いたことがあったり、ある程度予測がつく「古典」と違って話の展開がどうなるかが分からない。聴く方も「古典」とは違う緊張感がある。今回の「エアコン」もなかなか先が読めない展開を楽しんだ。

ベテランもベテランならではの味があるが、この日のような若手真打の芸は、勢いと芸の両方が楽しめ、とっても刺激的な2時間。

終演後は交通会館の地下へ。13時過ぎだというのに、どの店も混んでてで驚いたが、水沢うどんので鶏うどんを頂く。カラっと上がった鳥のてんぷらとさっぱりとしてるが出汁の効いたうどん汁が上品でとっても美味しく満足。

2024年8月4日

 

 

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立川吉笑 真打トライアル 2024 『古典モード』 @博品館劇場

2024-07-22 07:30:18 | 落語

真打への内定は受けたものの、実際の昇進時期が決まっておらず「真打トライアル公演」が続く立川吉笑さんの独演会に足を運びました。会場は、会社の近くの博品館劇場です。新作らくごで知られる吉笑さんですが、今回はタイトル通り古典の3本立て。

ただ、この日は自虐的なまくらが最高でした。笑った、笑った。エピソードの真偽をいちいち詮索するのは野暮だし、具体的ネタのご披露はマナー違反として差し控えますが、いや~真打になるって大変なんですね。

古典の3本はもちろん聴き応えたっぷり。吉笑さんの落語は勢いと登場人物たちの活き活き度が魅力です。それぞれ作風が異なり、登場人物たちのキャラ設定も大いに違いますが、吉笑さんがそれぞれを演じ分ける表現がお見事。この方の落語は、リラックスしながらも、自然にぐーっと高座に意識が集中していくんですね。当然ながら、眠くなることは一切ありません。結局、終演は予定時刻を15分以上オーバーして、終演は21時20分頃。十二分に楽しませて頂きました。

2つ目の吉笑さんの落語を聞くのはこれが最後になりそうです。次は昇進記念公演に顔を出したいと思います。

 

(以下、写真は撮影Okの時間帯撮影のものです)

2024年7月18日 19:00~

立川吉笑 真打トライアル 2024『古典モード』

十徳
三人旅·おしくら
仲入り
妲己のお百

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7月渋谷らくごで初めて浪曲を楽しむ @ユーロスペース 

2024-07-17 07:18:24 | 落語

2ヵ月ぶりの渋谷らくご。今回は2つの収穫があった。

一つは、初めて浪曲をしっかり聴けたこと。過去に寄席で聴いたことはあったものの、落語の間のリラックスタイムみたいに捉えていて、(失礼ながら)正対して聴いたとは言えなかった。今回、会場のユーロスペースのこじんまりとして、音響良き空間、しかも前列4列目と言うこともあって、初めてガチに聴いた。

浪曲師玉川太福さん、中川みね子さん三味線による演目は天保水滸伝から「笹川の花会」。浪曲の世界では代表的な作品のようだが、私自身は予備知識は殆ど無し(登場人物の国定忠治だけ知っていた)。それでも、緊張感溢れるストーリー展開、唸らせる顛末、痺れる太福さんの低音など、想定外の感動だった。三味線と合わせて、これは簡易版ミュージカルなのね、と理解。今の時代、愛好者は減っているのだろうけど、過去から人々に好まれてきただけのことはあるのだなと納得した。

二つ目の収穫は、夏落語の効用。今回の落語は夏にかかわる噺が3つ。勢いある三遊亭兼太郎さん、確実に笑わせてくれる春風亭昇昇師匠、端正で正統派の隅田川馬石師匠と、いずれの方も私にはお初で、三者三様の芸を楽しんだ。エアコン効いたユーロスペース内と言う身体的涼しさに加えて、花火と言った夏の風物詩や夏の蔵に保管されているみかんや鯉のあらい、冷酒と言ったネタを想像しながら話を聞いていると、心理的にも涼しくなる。外は蒸し暑さで不快指数100%。暑いときには落語で避暑という新しい楽しみを見つけてしまった。

 

2024年4月14日 14:00ー16:00

三遊亭兼太郎 たがや
玉川太福、中川みね子 天保水滸伝から「笹川の花会」
春風亭昇昇  千両ミカン
隅田川馬石師匠  青菜

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柳家三三 独演会

2024-05-23 22:30:28 | 落語

柳家三三の独演会。前座さん(柳亭市好)の〈寄合酒〉に続いて、〈明烏〉と〈大工調べ〉の2本。いつもながらのキレの良い語りっぷりで古典落語を堪能。〈大工調べ〉の棟梁の啖呵はさすが三三師匠の真骨頂。45分使って、たっぷりの古典は、寄席では味わえない奥深き芸。

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渋谷らくご 5月金曜夜の部 @ユーロスペース

2024-05-18 07:53:46 | 落語

久方ぶりの渋谷らくご参戦。夜の予定が空いて、サントリーへ日フィル/カーチュン・ウォンのマーラー9番を聴きに行くか、渋谷で落語を聞くか、両極端な選択肢で結構迷ったが、笑いを取って渋谷へ。

前半戦は2つ目さんによる新作、後半戦は真打による古典、と新旧合わせたバライティに富んだプログラムとなり、とっても充実の金曜の夜となった。

信楽さんは、「落語選手権」以来。あの時も聴いた「変身」も含 めて2本。本人も言っていたが、今一つ歯切れ良くなく、コンディションよくなかったよう。

談吉さんは初めて。これまた新作だが時代設定は不明な、鶴の恩返し的な蝦女性を巡る人情噺。動作を交えた話しっぷりぐっと惹きつけられる。

百栄さんは久しぶり。独特の、まったりした間だが、さすが真打ち。前半たっぷり15分使ったまくら(NHKアナウンサのインタビュー今・昔)と後半は道具屋。

トリの菊之丞さんは1年前に浅草で一度聴いて以来。改めて、柔らかく美しい話口と所作には見とれてしまう。洗練された名人芸を感じる。

終了は午後10時過ぎ。ちょっと遅いが、飲んで10時になるよりはずっと良い。良い週末の始まり方である。

 

5月10日(金)20:00-22:00

「渋谷らくご」

柳亭信楽-警察官/変身
立川談吉-太郎お伊勢
春風亭百栄-道具屋
古今亭菊之丞-鼠穴

来場者数 57名
#シブラク

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2024ゴールデンウイークの谷間:小すみ姐さんを初見 @浅草演芸ホール

2024-05-04 09:18:25 | 落語

ゴールデンウイークの谷間で、職場も仕事も落ち着いた1日であったので、仕事帰りに寄席へ立ち寄った。浅草演芸ホールは昨年のゴールデンウイークに訪れて以来1年ぶり。ここは、18時以降は夜間割引あって2500円で見れるのが嬉しい(19時以降は2000円)。

昨年の連休に昼の部に訪れた時は、超満員だったが、この日は平日夜とあってか、まばら。入ったときにはぱっと見30名強ぐらいのお客さんで、お席も超余裕だったので、前列3列目に陣取り芸人さんをがん見して鑑賞。時々目が合ったりして、楽しい楽しい。

真打さんたちの落語は夫々、芸分違って楽しめたが、今回の掘り出しは初実演鑑賞の桂小すみさん。三味線、唄、踊りを披露頂いたのだが、夫々素晴しかった。個人的に嬉しかったのは、冒頭に「越後獅子」を三味線に唄をつけてくれたのだが、その後にこの曲がプッチーニの〈蝶々夫人〉での引用されていることを、実演付き(本当のイタリア語の歌詞だったかどうかは分からなかったけど、それっぽかった)で解説。〈蝶々夫人〉にいくつも日本民謡が使われているのは知ってはいたし、聴いてもいたのだが、こうやってオリジナルと比較なんてなかなか聴けない。この方、歌声も本当に綺麗で、安定している。加えて、この日は〈奴さん、姐さん〉の舞つきで、いろんな芸を満喫させてもらった。ちょっと、これから追っかけてみたい。

トリは、初めて聞く春風亭柳之介さんの〈付き馬〉。通りの良い声に、歯切れのよい話しっぷりだ。男前の風貌で、こちらも十二分に楽しませてもらった。

良い、連休の中日であった。

 

2024年4月30日

 

(夜の部 途中から)
瞳ナナ マジック
昔昔亭桃太郎 結婚相談所
春風亭笑好 動物園
ねづっち 漫才
三遊亭遊馬 転失気
柳亭楽輔 風呂敷
桂小すみ 奴さん姐さん
春風亭柳之介 付き馬

 

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柳家喬太郎 独演会

2024-03-07 05:43:45 | 落語

2034年3月6日

落語会

 

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鈴本演芸場、初訪問!

2024-02-26 07:43:32 | 落語

初めて上野の鈴本演芸場に足を運びました。

浅草演芸ホールよりもこぢんまりとしてアットホームな雰囲気があります。3連休の初日ということで、冷たい雨が降る中でしたが、8割近くの座席は埋まっていて熱気一杯です。

昼の部、途中からの入場でしたが、落語5席に奇術・漫才・浮世節を楽しみました。落語だけでないのは寄席の良さですね。

昨年の浅草以来の林家正蔵さんが久しぶりに聞けたのは嬉しかった。トリは林家勧之助「中村仲蔵」。人情噺をしっかり聞かせてもらいました。トリを除いては一人当たりの時間は短いですが、いろんな落語家、芸人さんの芸に触れ、久しぶりの寄席を満喫しました。

2024年2月23日 

落語       柳家こゑん           ?

奇術       如月琉   

落語       春風亭一朝           たいこ腹

漫才       ホンキートンク   

落語       春風亭一蔵           権助魚

落語       林家正蔵 ?             

浮世節    立花橋之助          

落語       林家勧之助           中村仲蔵

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全国若手落語家選手権本選に行ってきた @紀伊国屋サザンシアター

2024-02-03 08:00:40 | 落語

全国若手落語家選手権の本選なるものに行ってきたのだが、なかなか楽しいイベントだった。

もちろん真打達の芸は素晴らしいのだが、二つ目あたりの若手落語家さんは真剣だし、新作落語など新しい事にもチャレンジしたりして、違った楽しさがある。

紀伊国屋サザンホールでの本選では、勝ち残った4名の落語家がそれぞれ持ち時間20分で落語を披露し、6名の審査員と会場の聴衆の投票で優勝が決まる。審査員は25点、お客さんは1点の持ち点であるが、意思決定に参加できるのは、寄席やホールで聴く落語よりも、真剣度が高くなる。

四者四様の芸でとっても楽しかった。古典をやったのは一花さんだけ。他の3人は新作落語。うち笑利さんは上方落語。予選を勝ち抜いた4名ではあるがさすがに本選ともなると緊張するのか、過去に何度か実演に接したことのある一花さんも、いつもより硬さが感じられたのは気のせいだろうか。順番はじゃんけんで決まっているというが、順番による好不運もあるように感じた。前の人を受けて、まくらでどう自分のペースにもっていくか、瞬発力の世界だろう。

優勝は審査員票、聴衆票の双方で圧倒的な得票を得た吉笑さんが優勝。コロナ期に考えたという自作落語「小人十九」は、「言葉警察」のまくらから一貫した流れがある練りに練られたもの。大笑いの連続で、優勝は文句なしという感じだった。

採点結果の発表、審査員や志ん輔師匠の講評も愛と鞭のコメントでとっても楽しかった。勝ち負けが出る大会ではあるものの、会場はアットホームな雰囲気が満ち溢れていた。ほんわか気分一杯で会場を後にした。

2024年1月28日 @紀伊国屋サザンシアタ

 

転失気 枝平
神に誓って 笑福亭笑利
のめる 春風亭一花
小人十九 立川吉笑
変身 柳亭信楽
火事息子 古今亭志ん輔

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渋谷らくご〜下北半島の怪物 三遊亭青森五日間day5〜 @ユーロライブ  

2023-10-19 07:30:20 | 落語

私にとっては、3ヶ月連続の渋谷らくご。今月は青森祭り。二つ目の三遊亭青森さんが会期の5日間すべてトリを務めるという、かなりエッジの効いた企画である。これは1回はどこかで見たいと思っていたのだが、スケジュールがなかなか合わず、やっとのことで楽日の公演に駆け付けた。

青森さんのことをサンキュータツオさん(渋谷らくごのキュレーター)がよっぽど買ってるのだろう。毎月、出演がある上に、今回の通しでのトリである。私は9月のしぶや落語で聞いたのが初めてだったが、粗削りでスケールの大きさを感じる若手噺家さんとの印象だった。この日は、5日間シリーズの最終日とあって、会場にも多くのファンが集い、温かい雰囲気にあふれていた。

開口一番は、春風亭一花さん。名前は知っているが、生で聞くのは初めて。とっても歯切れよく、聞きやすい。表情もチャーミングで、表現豊か。

続いたベテラン2人は、ベテランならではの年輪を感じる芸。文蔵さんは9月に続いて連続。自宅に入った泥棒とのやりとりをするお梅の演技の可愛らしいこと。本人のごつい顔とのギャップがたまりません。

八光亭春輔さんは全くの初めて。青森さんに最も噺を教えた人らしいですが、ご本人も渋谷落語初登場とのこと。落ち着いた佇まいから発せられる、独特のリズムに乗った言葉が心地よい。落語の後には寄席踊り、奴さん姐さんもご披露頂いた。

そして、いよいよ青森さん。どこまで本当かわからないが、ご自身の高校時代の恋愛を辿る<マイファーストキッス>。青森さんならではの情熱、パワー、勢いが伝わる演目だった。青森祭りのフィナーレでの、これからに向けた決意表明でもあった。これから青森さんがどう成長していくのかは、とっても楽しみ。

全くの私見だが、落語の後に、おまけで自作の歌を歌うのは賛成できないなあ。落語の「余韻」が覚めるし、正直、歌としての芸としてはまだまだなので・・・。まあ、これもいろんな芸にチャレンジする機会を与えるシブラクのいいところなのかな?

まだまだ落語初心者の私ですが、私にとってシブラクは最も好きな落語の場になってる。来月は9周年記念。応援します。

 

渋谷らくご5日目

10月17日(火)20:00-22:00

「渋谷らくご〜下北半島の怪物 三遊亭青森五日間day5〜」

春風亭一花-粗忽の釘

橘家文蔵-転宅

八光亭春輔-甲府い

~奴さん姐さん~

三遊亭青森-マイファーストキッス

 

来場者数 75名

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9月も渋谷らくごに行ってきた @渋谷ユーロライブ

2023-09-20 13:07:31 | 落語

8月に続いて、9月も渋谷らくごに行ってきた。
仕事帰りに火曜日20時から。

9月シリーズの最終日最終公演。真打ち4人組による古典4点セット。
わさびさんの「野ざらし」の釣り模様、文蔵さんの「試し酒」の呑みっぷりに大いに笑った。
日大スキャンダル、ジャニーズ・ネタ、処理水海洋放出など、時事トピックスを上手く取り入れたまくらも上手いし、楽しい。
まだ火曜日なのに、終演10時はちと遅いが、週中にこんな憂さ晴らしができるのは嬉しい。マイ月例イベント化しそう。

主催者発表によると来場者38名とのこと(確かにそのぐらい)。見る方は余裕があって良いけど、興行的にはきついだろうなあ。
落語家さんがとっても近いし、座席は寄席や市民ホールよりも段違いに快適なので、とってもお勧めイベントですよ~
落語お勉強中だし、長く続いて欲しいので10月も行くぞ。

渋谷らくご5日目
9月12日(火)20:00-22:00
「渋谷らくご」

柳家わさび-野ざらし
春風亭百栄-さんま火事
林家鉄平-品川心中
橘家文蔵-試し酒

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豪華メンバー!: 柳家喬太郎・柳家三三・桂宮治 落語三人会 @調布市グリーンホール大ホール

2023-09-02 11:56:41 | 落語

喬太郎さん、宮治さん、三三さんの3人会って凄くないですか。私的にはかなり興奮のランナップ。この日、仕事は早々に切り上げ、調布の市民会館へ。6時開演という早すぎる時間のせいか、まだまだ残暑が厳しい暑さのせいかはわからないですが、このメンツなのに会場は6割ほどの入りでした。

前座さんのあとにまず登場したのは三三さん。わたしはこの方の歯切れの良い話っぷりが大好きです。まくらの後、季節柄にあった幽霊もの。まくらが下げの伏線になっていたところも流石です。

宮治さんは笑点でお馴染みですが、ナマは初めて。イメージ通りの勢いとパワフルな話し方にぐっと引き込まれます。特に笑ったのは、3兄弟を描く「片棒」の顔芸と踊り。落語でここまでのパファーマンスがあるとはと唖然。

トリの喬太郎さんは脚の具合が悪いということで、上方落語風に机を置いて、座布団を丸めて脚に無理のない姿勢で。喬太郎さんは何度か拝見していますが、この方の落ち着いた語り口や芸の安定感はいつも感嘆させられます。今回は、地元・池袋のデパートのストライキという時事ネタを使ったまくら、また、今年還暦を迎えるご本人が実は春風亭昇太さんより4つ年下(だけどそう見えない)という自虐ネタも含めて、前半から大爆笑。首ったけでは、吉原の遊女さんの表現が名人芸でした。

今回の3人会、過去に観た3人会ではメンバーと言い、中身の充実度と言い、私の少ない落語鑑賞経験では一番と言っても良い会でした。落語にますます嵌っていきそうです。

2023年9月1日

 

転失気 さく平
質屋蔵 三三
仲入り
片棒 宮治
首ったけ 喬太郎

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渋谷らくごに行ってみた。

2023-08-26 07:51:08 | 落語

渋谷らくごという企画があるのを知り、行ってみた。毎月第二金曜から5日間、渋谷のユーロライブという小シアターで開催している。

この日の夜の部は、仕事帰りに嬉しい夜8時から。4名の落語家さんが約30分ずつで、計2時間の上演だ。

シアターそのものはきっと満員になれば150名程度は入りそうだが、お盆の時期ということもあってか、がらがら。目測20名のちょっと寂しい入りだったが、逆に落語家さんとパーソナルにお近づきになった気がして、個人的にはこれはこれで良い(興行としては辛いだろうが・・・)

新しいシアターなので、寄席や地元のホールよりも椅子の座り心地がすこぶる良くて快適だ。逆に眠くなってしまいそう。

4名の落語家さんはどなたも初めての方。どの落語さんも個性が違って楽しい。30分あるので、しっかりまくらも付いていて、まくらのほうが面白かったりする時もある。

立川志ら乃さんという立川流の落語を始めて生で聴くこともできた。立川志らくの弟子なのだが、談志師匠を思わせる迫力が凄く、聴くものを前のめりにさせる力を持っている。持ち時間超えて、40分ほどしゃべり倒してた。

四者四様の芸を楽しんで、帰宅。

2023年8月14日

柳亭小痴楽 道具や

三遊亭游子 寄合酒

立川志ら乃 火焔太鼓

橘屋園太郎 三年目

 

 

 

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