今日は夕刻の大事なイベントのため泣く泣く3幕途中で退室。なので、観たとは言えないのですが備忘のため。
デュトアさん恒例の12月のオペラ演奏会方式。今年は人気オペラのカルメンとあって、久しぶりにNHKホールがチケット完売。満員の演奏会は熱気があっていいです。
カルメン役のケイト・アルドリッチの存在感が抜群。肩丸出しの真っ赤なドレスが似合い、3階席からは胸元が気になります。魅惑的な演技を交え、めちゃセクシィ。ホセでなくとも、このカルメンに魅かれない男性がいるとは思えません。一方、王道清純派のミカエラ役のシルヴィア・シュヴァルツは、黒のドレスに身を包んだ正統派美人でこれまたはまり役。この二人のキャスティングがドンピシャでした。二人ともデュトアさんお気に入りなんでしょうね。
男性陣も見栄えと実力を兼ね備えた充実の布陣。特に、胸元はだけた姿の闘牛士エスカミーリョ役のイルデブランド・ダルカンジェロは、ほんもの闘牛士風の色男で、歌も素晴らしい。私が、アルドリッチからオペラグラスが離れられなかった一方で、隣席のご婦人はダルカンジェロからオペラグラスが離れませんでした。気持ちわかります・・・。ホセ役のマルセロ・プエンテも揺れ動く青年を上手く演技。日本人男性陣もいい仕事してました。
新国立劇場合唱団は安定感抜群。来年早々に新国立オペラでもカルメンやるんですよね。NHK東京児童合唱団の児童合唱も美しかった。N響の演奏はカルメンにしては端正すぎる印象もありましたが、贅沢な注文でしょう。
ただ、今回、アルドリッチのカルメンが強烈で、正直、あまり音楽に集中できなかったのが本当のところ。煩悩だらけの自分に喝!
第1851回 定期公演 Aプログラム
2016年12月11日(日) 開場 2:00pm 開演 3:00pm
NHKホール
~N響創立90周年記念~
ビゼー/歌劇「カルメン」(演奏会形式)
指揮:シャルル・デュトワ
カルメン:ケイト・アルドリッチ
ドン・ホセ:マルセロ・プエンテ
エスカミーリョ:イルデブランド・ダルカンジェロ
ミカエラ:シルヴィア・シュヴァルツ
スニーガ:長谷川 顯
モラーレス:与那城 敬
ダンカイロ:町 英和
レメンダード:高橋 淳
フラスキータ:平井香織
メルセデス:山下牧子
合唱:新国立劇場合唱団
児童合唱:NHK東京児童合唱団
No.1851 Subscription (Program A)
Sunday, December 11, 2016 3:00p.m. (doors open at 2:00p.m.)
NHK Hall Access Seating chart
NHKSO 90th Anniversary Concert
Bizet / “Carmen”, opera (concert style)
Charles Dutoit, conductor
Kate Aldrich, Carmen
Marcelo Puente, Don José
Ildebrando D’Arcangelo, Escamillo
Sylvia Schwartz, Micaëla
Akira Hasegawa, Zuniga
Kei Yonashiro, Moralès
Hidekazu Machi, Le Dancaïro
Jun Takahashi, Le Remendado
Kaori Hirai, Frasquita
Makiko Yamashita, Mercédès
New National Theatre Chorus, chorus
NHK Tokyo Children Chorus, children chorus