その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

英国総選挙 テレビ党首討論 最終回

2010-04-29 22:11:38 | ロンドン日記 (日常)
 英国史上初めて導入されたテレビ党首討論も3回目の今夜で最終回となりました(1回目の模様はこちらから→)。2回目は見逃しましたが、最終回の今夜は初めから見ることができました。1回目に比べると、各党首ともかなり慣れた様子で白熱した議論が展開されました。場所はバーミンガム大学です。

 
 今日のテーマは経済政策関連。提起された質問は、①財政・金融政策、②税金政策、③金融機関への規制、④英国製造業の再生、⑤移民政策、⑥住宅供給問題、⑦社会保障の濫用問題、⑧教育の機会均等です。

 今回は、緊縮財政を進め小さな政府を志向する保守党と景気が回復するまでは公共投資を続けるという労働党のスタンスの違いが明確で、前半の議論は非常に面白いものでした。

 エリート然としたキャメロン氏は私の好みではないですが、経済政策は賛成です。面白かったのは「Euroは採用しません!」と断言してましたが、ホントに大丈夫ですか?


 これまでの経済運営の実績を売り物に自信を持って自説を主張するブラウン氏は論旨も明確ですが、ちょっと、他者への攻撃がちょっと激しすぎて、イメージはあまりよくないかも。昨日の失言事件もあるし。


 クレッグ氏は今日はキャメロン、ブラウンに挟まれて、ちょっと苦しかった気がしました。私には、何をするのかが正直良く分からなかったです。


 いよいよ投票日は来週の木曜日です。
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ロト指揮 ロンドン交響楽団 バーバー/コープランド/ドボルザーク

2010-04-28 23:04:31 | コンサート (in 欧州)
 この日のコンサート、今まで見たことないガラガラでした。1階席はほぼ埋まっていたようでしたが、私が買った2階席は、一瞬、神宮球場のヤクルト・広島戦かと思ったほど。3割ぐらいしか埋まってなかったような気がします。指揮者がプレビンさんから変わったせいか、曲目も変わったせいか、ロンドンマラソンの応援で忙しいからか、分かりませんが、ちょっと寂しい会場でした。

 しかし、公演のほうはなかなか良かったです。今夜のプログラムはアメリカン・ナイト。2人のアメリカ人作曲家の音楽とアメリカの音楽を創ろうとしたドボルザークの交響曲第9番「新世界から」です。

 前半の2曲はいずれも初めて聞く曲でしたが、とても聴きやすい音楽でした。1曲目は「アパラチアの春 組曲」と題した組曲。とてもハーモニーが美しい音楽です。2曲目はノックスビルの歌。アメリカ人のソプラノ バーバラ・ボニー(冒頭の写真。BarbicanHPから拝借)は柔らかい深みのある歌声で、アメリカの田舎の様子をしっとりと歌ってくれました。

 最後の新世界はLSOらしさが炸裂。グイグイと突き進む弦楽器に、清らかに歌い上げる木管、そして高らかに鳴らす金管群が絶妙のハーモニーで組み合わさっていました。聴いていてスカッとさわやか、ストレス発散、という感じです。

 今回代役となったフランソワ=グザヴィエ・ロトさん。あまりなじみのない名前でしたし、曲もアルプス交響曲が「新世界から」になっちゃたので、私も今回はリターンしちゃおうかなと思ったのですが、足を運んで良かったです。ロトさんはしっかりと強弱をつけたメリハリのある指揮ぶりで、十分、代役を立派に務めたと思いました。


(バーバラ・ボニーさんは紫色のドレスがとても映えていました)


(「新世界より」終演後)


(ロトさん。結構ふつうっぽいところが良いです)




Barber/Copland/Dvorák

25 Apr 2010 7:30 PM
Barbican Hall

COPLAND: Appalachian Spring Suite
BARBER: Knoxville: Summer of 1915
DVORÁK: Symphony No 9 ('From the New World')

François-Xavier Roth conductor
Barbara Bonney soprano

London Symphony Orchestra

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吉田都さん最終公演 タイムズ紙レビュー

2010-04-27 22:46:37 | ロンドン日記 (日常)
 引き際の悪い私は、未だ金曜日の吉田都さん最終公演の余韻に浸っていたのですが、今朝のTimes紙を読んで、更に再燃。

 まずは、普段、あまりつかない5つ星(満点)がついていて安堵。自分が感動した公演に高い評価がつくのは、単純にうれしいですが、今回は「当然でしょ」てな感じでした。この公演については、たくさんの日本人ブロガーの方が記事にしていて、皆さん一様に深く感動されているのを拝読しましたが、タイムズ紙の記者も同じ心境だったようです。ただその批評文はなかなか味わい深いものでした。

 著作権は放っておいて、とりあえず後ろに全文を添付しちゃいますが、「その通り、座布団3枚あげて」って感じです。

"There is nothing more exciting for a ballet lover than the arrival of a hot new talent. And there is nothing more emotional than saying farewell to a beloved star. The sea of flowers on stage at the end said it all: Miyako Yoshida, who made her last appearance with the Royal Ballet at Covent Garden in this performance of Cinderella, will be much missed."

「バレエ愛好家にとって、新たな素晴らしい才能と出会うことほどうきうきすることはないが、同様に、愛するスターに別れを告げることほど心揺さぶられることもない。舞台に積もった花々の海が全てを物語っていた。「シンデレラ」でコベントガーデンでのロイヤル・バレエ最終公演を飾った吉田都は、今後、大いに惜しまれることだろう。」

の冒頭で始まるこのエッセイは、15年間、彼女をロイヤルバレエで見続けてきたのであろう批評家の深い愛惜の念に満ち溢れています。(詳しくは下記の全文引用を参照)

最後の結びは、
"Gone maybe, but not forgotten. "

翻訳家なら何と訳すのでしょうか。
私のせいぜいの訳は「去りぬ。されど、忘れぬ。」

ジーンと来ました。


(Quote from Times On Line)

April 27, 2010

Cinderella at Covent Garden
Debra Craine

★★★★★

There is nothing more exciting for a ballet lover than the arrival of a hot new talent. And there is nothing more emotional than saying farewell to a beloved star. The sea of flowers on stage at the end said it all: Miyako Yoshida, who made her last appearance with the Royal Ballet at Covent Garden in this performance of Cinderella, will be much missed.

We have been watching Yoshida, now 44, since she joined Sadler’s Wells Royal Ballet in the mid-1980s, a young Japanese dancer destined for success. She quickly was promoted to principal, and was much favoured by Peter Wright when he was running the company. You can see why. Her luminous classical lines and musical sensitivity, coupled with an astonishing and calm command of the stage, made her perfect ballerina material, especially in the Petipa ballets. When she joined the Royal Ballet at Covent Garden in 1995 she carved out a special place in our affections, and did so without the overt self-promotion of her more glamorous colleagues. Her supreme performances in Ondine and La Fille mal gardée proved that she was also the perfect Ashton ballerina.

Fifteen years later, it’s inconceivable that she’s retiring. As her final Cinderella showed, her dancing is as splendid as ever, as happy and flowing with the kind of ease that belies the rigorous demands of keeping on top of the classical technique. Ashton’s Cinders is one of Yoshida’s finest roles; it plays to the sweetness and joy she brings to the stage, along with the poise that makes her Act II ballroom scene, when Cinderella is transformed into a tutu heroine, so resplendent. And, almost uniquely among her peers, Yoshida’s dancing is so coloured by Prokofiev’s music as to be driven by its lush and harmonious imperatives.

Of course, it’s a fairytale ballet and it’s important to keep the fantasy alive. This Yoshida did beautifully, especially with Steven McRae as her partner (pictured). His Prince was wonderfully deferential, as if awed by her sheer feminine loveliness, and he never let his own dancing, strong as it was, outshine hers. Their ballroom duet was tender and felicitous, Yoshida finding room in every detail of Ashton’s choreography to express Cinderella’s whirlwind of emotions. With McRae’s Prince so clearly on her side, you just knew that this union was going to be blessed.

At the curtain calls,Yoshida was greeted with an avalanche of bouquets and a chorus of cheers. With typical modesty, she gave the audience a little wave and slipped off stage. Gone maybe, but not forgotten.

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週末 ジョギング

2010-04-26 05:55:51 | ロンドン日記 (日常)
 日曜日の早朝、久しぶりにハムステッド・ヒースへジョギング。

 米国では結構あったけど、ロンドンではあまり見かけない支持政党の掲げる家。


 ヒースに行きつくまでは結構な坂できついです。


 何回も走っているのに初めて気付いた『精神分析入門』や『夢判断』のフロイトの肖像。学生の教養課程の時、「社会心理学」の授業でレポートの課題にあったことだけは覚えているが、中身は全く残っていない。
 

 ヒース内に咲いていた野花。紫がとっても綺麗です。


 この日は朝から曇り。晴れだと、ロンドンのシティが良く見えるこの丘も、今日は見通し悪し。







(付録)
 先週のロンドンは本当に気持ち良い日が続きました。ちょっと、通りがかりにとったスナップを何枚か。

 タワーブリッジ脇にあるヨットハーバーのセント・キャサリンズ・ドックでは停泊していた立派なヨット。


 金曜日の夕方。パブの前には、週末の到来を祝うノンベイ達で一杯。


 綺麗な桜に似た花も咲いていました。
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「がんばれニッポン!! ファイト 尾崎!!」 ロンドンマラソン観戦

2010-04-26 02:03:40 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 早いもので、昨年のロンドン・マラソンからもう1年も経ちました(昨年の観戦記はこちらから→)。

 昨年は一人でのブラブラ観戦でしたが、今年は、仕事でお世話になっているD生命さんから尾崎好美選手が招待選手として出場するので、尾崎選手応援団に加えてもらいました。

 応援場所はスタートから22キロ、復路36キロの地点となる、タワーブリッジから東へ1キロ程行ったところです。セント・ジョージという教会の前です。


 通過予定時間は10時なので9時半頃に現地到着。もうすでに、何人も集まっています。ド派手な黄色のウインドブレーカーを借りて、応援バルーンや日英の小旗を頂いて、準備に入ります。15分ぐらい前になると、全体で応援練習。「頑張れニッポン、オザキ、オザキ、オザキ!」と50名位の人でやるもんですから、周りからは「一体、何の団体か?」と注目を浴び、大会の会場係のおじさんからも、「どんなグループ?何人応援するの?」「あの上りにはなんて書いてあるんだ?」などとおしゃべり。


 まずは、車椅子の部の選手がすごい勢いで駆け抜け、それから10分?程したころで、いよいよ女子のトップ・グループの登場です。往路は反対車線を走るので、正直、誰がどこを走っているのかは分かりませんが、尾崎選手は先頭グループ後部で、食らいついているという感じでした。まあ、マラソン応援のいつものことですが、「あっ、来た!」と思ったら、「何処に誰?」と探している間に、あっという間に走り去られます。それでも、皆で選手の背中が見えなくなるまで「オザキ」コールを続けました。




 その後、男子の招待選手が走り抜けます。女子も早いですが、男子のスピードの速さは格別です。すごい、迫力。どんなことをしたら、あんなペースで2時間も走り続けられるのだろうと、ただただ驚き。


 復路の方は、36キロということでまさに勝負どころ。ただ、より上位に近い赤羽有紀子選手や小崎まり選手などと比べると、尾崎選手は健闘むなしく、集団グループよりはちょっと水が空いてしまいました。男子は入船敏選手らの姿が見えました。その後、尾崎選手がゴールしたのを、ラジオ等で確認し、11時40分ごろ応援団は解散となりました。お疲れさまでした。やっぱり、こういうスポーツ観戦は、皆でごひいき選手を応援するのが一番楽しいです。








 ただ実は、ロンドンマラソンの主役は招待選手でなくて、一般市民ランナーです。その後、多くの市民ランナーが登場し始めると、コース脇の応援団のボルテージがグーッと上がってきます。数々のチャリティ団体が自チャリティランナーに声をかけ、職場や地域の友人グループと思わしき人たちが、選手に向かって声援をかけます。この雰囲気は素晴らしいです。これだけの人が応援し、盛り上がるロンドンはマラソンは、世界の有数市民のマラソンと言ってい良いでしょう。観ていて、ホント「どうせ観るなら、走らにゃ損、損」という思いで一杯になります。来年こそは、この声援に囲まれた中で走りたいです。




 タワーブリッジ近くまで歩きましたが、あまりの人で身動きとれず。東京の花火大会のような感じです。いろいろ、仮装ランナーも多いので、その人たちの写真をと思いましたが、写真ポイントに近づくことさえもままならず、断念。今一度、「来年こそは出る」と決意し、帰路につきました。


 最後に、ジャグリングおじさんランナー。ジャグリングしながら、一体何時間で42キロを走るのだろうか?(TV中継より) 

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さいあくぅ~

2010-04-25 13:25:57 | ロンドン日記 (日常)
 いい年のオジサンが書くには変なタイトルでゴメンナサイ。

 今日はゴルフの月例会。天気は最高でしたが、ゴルフは最悪でした。

 64、61の125。といっても、この例会、グリーン上での「OK」が無い反面、ダブルパーになったらその時点で打ち切り。例えば、パー4のホールでしたら、8打打ったところでおしまい。今日の私の場合、このギブアップ・ホールが4つもあるので、本当のスコアは125よりずっと悪いはずなのです。

 全てのショットが最悪でした。ドライバーなんて、まともに正面に飛んだのは1回だけ。空振りまであったし。ホント、自己嫌悪に陥りました。最近、ちょっと習ったりしているのに、どういうことなんでしょう?「もう、2度とゴルフなんぞやるもんか」、「この糞ったれクラブ。全部買い換えてやる」などなど、呪いの言葉を唱えながらのつらい4時間半でした。

 一緒に回った方はハンデキャップ9と19の方ですので、相当、私のプレイにイライラしたのではないかと思いますが、おくびにも出さず、楽しく雰囲気を盛り上げて頂きました。

 スイマセン、顔洗って、じゃなくて、練習して、出直してきます。

 2010年4月24日
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ロイヤル・バレエ 『シンデレラ』 (吉田都さん ホントの最終公演)

2010-04-24 07:36:33 | オペラ、バレエ (in 欧州)
 先週土曜日に吉田都さんのロイヤルバレエ最終公演初日を観た後(→模様はこちらから)、どうしてもホントの最終公演を見たくなり、幾度かホームページでリターンチケットを漁った。その結果、幸運にも4階席右のベンチシートをゲット。

 本当に、行けて良かった。ロイヤル・バレエの歴史にも残るであろうし、自分史のなかでは間違いなく記憶に残り続ける舞台だった。

 座席は土曜日の平土間かぶりつき席と比較するべくもない、4階席だが、今日の感動度は土曜日を上廻る素晴らしいものだった。今日の都さんは土曜日よりも前回よりも更に完璧だったと思った。きっと彼女にしてもロイヤル・バレエの最後の最後。きっと、常人には想像を絶する思いで臨んだ舞台に違いない。でも、そんなことを微塵も感じさせない、リラックスし、親しみがあり、時として余裕さえ感じさせ、和ませるバレエだった。何がそう感じさせたのか?きっと、今夜の彼女の踊る表情だと思う。私の印象では、土曜日よりも踊る表情が豊かだったように感じられた。第二幕の舞踏会における一連の踊りは、ホント、我を忘れて、ボーっと涎を垂らして見入ってしまうような踊りであり演技だった。

 今日、会社で同僚と吉田都さんの話をしたら 「彼女のバレエは人を幸せな気持ちにするバレエと言われているらしいですね」と教えてくれた。その通りだと思った。会場全体の観衆が皆、幸福感一杯に浸っているのをひしひしと感じた。

 公演自体が素晴らしかったこと、ホントの最終公演という記念碑的公演であることから、終演後の拍手は凄まじいものだった。花が舞台に投げ込まれ、都さんは何度もカーテンコールに呼び戻される。会場が明るくなっても、拍手は止まず、私の前に座っていたイギリス人グループは足踏みをドンドンして、都さんの登場を促す。そして、それに応える都さん。拍手とカメラで忙しい私は、彼女の表情まで読み取れなかったが、どんな表情をしていたのであろうか。

 本当に彼女はロイヤル・バレエから去ってしまうのか?真偽のほどは分からないが、一説によると日本でも、あと数回の公演を残すのみという話も聞く(追記:この後の日本公演がロイヤルバレエの最後で、その後は日本の別の団体で活躍されるようです)。あまりにももったいない。この1週間で2回見ただけの俄か吉田都ファンが何を言うかという感じだが、素人にも技、表現、バランスが素晴らしく、他の人と比較しても抜きんでているかは、一目了然である。もうロイヤル・バレエでナマで見る機会はないというのは余りにも惜しいが、この最後の2回の公演を観る幸運に巡り合えたことについては本当に天に感謝したい。

 ※取り急ぎ、今の気持ちを忘れたくないので速記。(2010.4.23 23:38)
  
 ロイヤルバレエ幹部から花束贈呈。


 拍手に応える都さん。


 


 何度も呼び出される都さん


 投げ込まれた花が一杯です
 

(余談)
 今日も日本人の観客が沢山いらっしゃいましたが、偶然、隣に座ったのが、若き日の和久井映見そっくりの大阪出身のべっぴんお嬢さん。ロンドンでの半年の語学留学を終えて、日本に先週帰る予定だったのが、火山灰の影響で帰国が延び、リターンチケットをゲットして、今日の公演を観にこれたとか。入れ替わりにこれから語学研修に入るという、お友達の同じくべっぴんお嬢さんとご一緒で「ホント、幸運です」と仰ってましたが、こんな灰の光明もあるんですね。そう考えると、自分のリターンチケットも火山灰のおかげかも。
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Leaving Drink

2010-04-23 14:06:26 | ロンドン日記 (日常)
 最近、景気が回復方向にあるためか、昨年に比べると転職する人の数が増えている気がする。毎月1回ぐらいだったLeaving Drink(退職者が発起人で行うお別れ飲み会)が月2回ぐらいあるようなかんじだ。

 昨夜も普段、つながりがある部署のマネジャーのLeavingDrinkだったので、顔を出した。10年近く社に貢献してくれた人なので、沢山の人が集まり盛会だった。

 ひとつ予期せぬことがあったのは、ここ1年で転職した以前の同僚たちも何名か来ていたこと。「もう会うことはないのでは?」とも思っていた人たちなので、まだ1年も経っていないのだが、とっても懐かしく、話も弾んだ。皆、それぞれ、新しい職場の中で、頑張っているようだ。中には、もう、更に次の仕事を探しているというのもいたが、本人は至ってHappyな感じである。

 例によって、パブでずーっと立ちっぱなしの飲み会は疲れるのだが、別れの寂しさと再会の懐かしさが混じった、不思議な気持ちになったLeavingDrinkだった。 
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”CALLAS E ONASSIS” (マリア・カラス 最後の恋)

2010-04-22 01:10:01 | 映画
 マリア・カラスものは、「永遠のマリア・カラス」についで2本目。マリア・カラスとその恋人であるギリシャの海運王アリストテレス・オナシスとの恋を描く。

 私としては、可もなく不可もなく、という感じでした。もっと、マリア・カラスの歌とかが入っているのかと思ったら、そうでもなく、むしろ少しがっかり。

 それにしても、海外の金持ち(アリストテレス・オナシス)ってのは、自分の島もってたり、スケールが桁違いであることを、思い知らされました。
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あの「セビリアの理髪師」がDVDに!

2010-04-21 07:37:57 | ロンドン日記 (日常)


 週末にロイヤルオペラハウスに行った際にShopに立ち寄ったら、何とあの公演のDVDが発売されているのを発見。あの公演とは、昨年のロイヤルオペラの「セビリアの理髪師」である。公演の初日(?)かなんかにロジーナ役のジョイス・ディナート嬢が足を捻挫し、途中から車椅子で出演し続けたというものだ。私もその公演に出かけ、車椅子で歌うディナート嬢のプロ根性にいたく感動した(その時の感想はこちらから→ )。何と、そのDVDが発売されていたのだ。

 迷うことなく衝動買い。値段も19ポンドいくつかで新作にしてはお買い得。

 本当に車椅子で歌った公演かどうかを確認すべく、日曜日に視聴。そしたら、本当に車椅子で歌っていた。何日の公演かまでは明記していないので、正確なところはわからないが、たぶん自分が見たときよりも前の公演のようだ。なぜなら、私が見たときは、車椅子の運転が更に上手くなっていて、縦横無尽に動き、歌っていたからだ。

 まあ、いずれにせよ、私のまだ1年とちょっとのROH通いではあるものの、その中でトップクラスの印象度を残した公演がDVD化されていたとは、何たる幸運。一生モンのお宝にしたい。
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テムズ川土手 10マイルレース

2010-04-20 06:45:22 | ロードレース参戦 (in 欧州、日本)
 雲ひとつなく、風もない、最高の春の一日。ロンドンの西Chiswick(チィズウイック)を起点として、テムズ川沿いを走る10マイル(約16キロ)の大会に参加しました。自分にとっては、来月のエンジンバラでのフルマラソンに向けた調整レースです。

 大会本部。地域と大学のグランドとして使われているところですが、芝生の緑が朝日に反射して眩しいです。


 大会本部の外で着替えていると、役員と思われる人が、廻りで準備をしている私たちに向かって、「今日は歴史的なレースです。どうしてかわかりますか?」と話しかけてきた。皆、「?」としていると、空を見上げ、「こんな日よりはない。天気がいいだけでない。飛行機が一機も飛んでない。こんな静かな日はない。素晴らしい日なのです!」とのこと。確かに、このあたりはヒースロー空港に着陸する飛行機の飛行ルートなので、毎日相当数の飛行機が通過するはず。先週からのアイスランドの火山灰騒ぎで今日も空港は閉鎖らしいので、確かに、こんな日はないだろうなあ~、と妙に納得。空は灰で曇るどころか、返って澄み切っているようにも見えました。

 思わず、空を撮ってみました(意味不明な写真です)。


 スタート直前です。


 コースは前半の5マイルぐらいまでは、ずーっとテムズ川沿いを走ります。左手には世界遺産にもなっているKew Garden(キュー・ガーデン)、右手にはテムズ川で川にはレガッタの練習をしているボートが何艘も見えます。若芽が出始めの木々の間を走り抜けるのは素晴らしい気分です。




 後半はキューガーデンの壁沿いの道路沿いを走るので、この辺りはあまり面白くありません。ただ、途中でまた川沿いに戻り、土手を走ります。とにかく、天気といい、気温といい最高のランニング日和でした。ゴールが見えてきました。


 天気のおかげか、私も今日はコンディション良く、私としては良いタイムがでました。手元の時計で、1マイルごとのラップが、8:33, 8:17, 8:19, 8:17, 8:30, 15:59(6マイルのサインを見逃してしまった), 8:18, 8:04, 7:41で1時間22分12秒。ラスト3マイルでしり上がりにタイムが良くなっているのが嬉しいです。こちらに来て、10マイルレースは3回目ですが、自己ベストです。

 参加賞はスポンサーのLondonPride(ロンドンの地ビール)のグラス。下の写真でわかりますか?メダルがなかったのは残念ですが、とっても嬉しいです。


 最高の春の一日を気分よく過ごすことができました。
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ロイヤル・バレエ 『シンデレラ』 (吉田都さん 最終公演)

2010-04-19 01:25:54 | オペラ、バレエ (in 欧州)
※この週末はやっと本格春。人がうじゃうじゃ外に出てきて、街も公園も人で一杯でした。皆、とっても嬉しそうな顔をしているのが印象的。私も嬉しくなります。

 さて、昨夜、吉田都さんのロイヤル・バレエ最終公演(この日と23日の金曜日の2回)のシンデレラを観に出かけました。

 まずは、公演とは関係ないですが、日本人の数がすごく多かったのでびっくり。ロンドンの日本人に動員がかかっているのか?と思ったほどです。ロンドンでここまで日本人比率が高いのは、日系のゴルフ場でしか見たことがありません。私も取引先の方や会社の人に何人か、お会いしました。みんな、吉田都さんの最終公演を、是非見たい、応援したいという、気持なのでしょう。

 私は普段、バレエは殆ど見ないので、今日は最初で最後ということで、奮発してストール(平土間)席、前から4列目。かぶりつき席です。なので、個々のバレリーナの皆さんの個々の表情や動きが、双眼鏡なしで手に取るようにわかりました。

 普段見ていないので、比較のしようがないのですが、吉田さんの優美で可憐なバレエに2時間目を奪われっぱなしでした。ホント、美しいです。バレエは、もちろん西洋の踊りですが、彼女のバレエには、日本舞踊的な世界まで感じてしまうのは、私のひいき目でしょうか?動きに無駄がなく、かつ表現力もある。飛んでいる姿はスローモーションを観るように軽やかだし、手の先、足の先まで、意思が感じられます。フィギュアスケートの採点で言うと、技術点と芸術点の双方で高得点、こんな感じでしょうか。

 あと、こんなことを言っては御本人に失礼でしょうが、とっても可愛らしいですね。シンデレラという役柄だからかもしれませんが、若々しさといい、とても私と同世代には見えません。西洋人のバレリーナと比べるとどう見ても小柄で線が細いですが、西洋人相手によくロイヤル・バレエのPrincipalにまで上りつめたものだと改めて尊敬です。

 バレエは、舞台もとても華やかできれいで楽しめるものでした。他のバレリーナも美しい踊りを披露してきれました。話は100%分かるので、安心して見ていられます。もっと、前からバレエを見ていればよかったと思いましたが、後悔先に立たず。

 今後は活動の場を日本に移すとのこと、日本での引き続いての活躍を祈念したいです。

(折角、前の席だったのに、碌な写真がありませんが・・・)


(王子役のSteven McRaeと)




Cinderella
Saturday, April 17 7:00 PM

Credits
Music: Sergey Prokofiev
Choreography: Frederick Ashton
Production: Wendy Ellis Somes
Set Designer: Toer van Schayk
Costume designs: Christine Haworth
Lighting design: Mark Jonathan
Staging: Christopher Carr

Performers
Conductor: Barry Wordsworth
Cinderella: Miyako Yoshida
Prince: Steven McRae
Ugly Sisters: Wayne Sleep, Luke Heydon
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ロイヤル・オペラ・ハウス(ROH)  『イタリアのトルコ人(Il turco in Italia

2010-04-18 00:46:14 | オペラ、バレエ (in 欧州)
 ロッシーニのオペラ・ブッファ『イタリアのトルコ人』を見に行きました。(あらすじはこちらから→)
 
 理屈抜きに楽しいオペラです。堅苦しいことを考えずに、素直に馬鹿笑いするのが一番。出演者のパフォーマンスや演出も、十分それに応えるものでした。

 歌手陣がとっても良かったと思います。浮気妻を持つGeronioを演じたCorbelliは演技が秀逸でした。お茶の水博士そっくりの風貌とコミカルな演技は、このオペラ全体を楽しいものにしてくれました。タイトルロールのSelimを演じるD'Arcangeloもトルコの色男ぶりを上手く演じ、歌も聴かせるものでした。浮気女Fiorillaを演じたKurzakは、歌はとっても上手いなあと感心する場面と「?」と思う場面とがありコメントに苦しみますが、演技は文句なしに素晴らしかったと思います。舞台開始前に、コリン・リーが体調不良のため出演はするもののベストパフォーマンスではない旨の説明がありましたが、十分綺麗なテノールを聴かせてくれました。

(Corbelli,D'Arcangelo,Kurza)


(Corbelli)


(Kurza)


 指揮のMaurizio Beniniは、私は知らない指揮者ですが、楽しい雰囲気満点の音楽を作っていたと思います。

(中央がBenini)


 演出もそれほど凝ったものではありませんが、イタリアの明るい雰囲気を簡単なセットで上手く表現していたと思いました。

 いまいちはむしろ自分で、一週間の疲れもあってか、睡魔との闘いでした。週日に比較し、金曜日は比較的退社時間が読めるので、金曜日の公演は買いやすいのですが、コンディション的にはいつもちょっときついです。せっかくの良い公演ももったいない。

 あと、今日は最近買った新しいデジカメを卸しました。手のひらサイズの小型デジカメですが、これでも今までの5年以上前に買ったデジカメより随分使い勝手も良くなっていたので、嬉しい半面、もっと早く新しいのを買っておけばよかったと後悔。

(この日は4階席中央 右サイドの席 £30)


Il turco in Italia
Friday, April 16 7:30 PM

Credits
Composer: Gioachino Rossini
Directors: Patrice Caurier/ Moshe Leiser
Set Designer: Christian Fenouillat
Costume designs: Agostino Cavalca
Lighting: Christophe Forey

Performers
Conductor: Maurizio Benini
Fiorilla: Aleksandra Kurzak
Don Narciso: Colin Lee
Don Geronio: Alessandro Corbelli
Selim: Ildebrando D'Arcangelo
Prosdocimo: Thomas Allen
Zaida: Leah-Marian Jones
Albazar: Steven Ebel§

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パリ ビストロ 『LA BOUTARDE』

2010-04-17 08:47:37 | レストラン・パブ (in 欧州)
※昨夜のTV討論会はやはりクレッグ氏の圧勝だったようです。職場の英国人何人かに聞いてみましたが、彼らの多くもクレッグ氏のことをあまりよく知らないようで、昨夜は取っても新鮮だったようです。「まあ、テレビ映りは好感持てたけど、彼らの政策は良くわからんからね~」というコメントもありましたが・・・


 さて、今週出張で出かけたパリで連れて行ってもらったビストロをご紹介します。正直、かなりおススメです。

 場所はタクシーで行ったので良く分かりませんが、ラデファンスから凱旋門に向かって5分ぐらいで着きましたから、凱旋門からさほど離れてはいないと思います。お店のHPはこちらから。MICHEL ROSTANGというフランスでも有名な料理家が展開するお店だそうです。

 これぞ、ビストロという雰囲気のお店でした。庶民的な内装で、メニューの構成もとっても簡単です。ただメニューはフランス語のみなので、現地のフランス人スタッフに勧められるまま、前菜とメインを頼みました。メインで出てきたのは、子牛のステーキにチーズソースをかけたもの。とっても美味でした。

 値段もワインを入れて一人50ユーロぐらい。安くはないですが、フレンチ・レストランは堅苦しいけど、気軽においしいフランス家庭料理が食べたい時に是非、お出かけください。こちらに来て、初めてフランスの料理らしい料理を頂きました。

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英国総選挙 党首テレビ討論会

2010-04-16 07:26:51 | ロンドン日記 (日常)
 総選挙に向けた話題で一杯の最近の英国。今夜は、英国史上初という主要党首によるテレビ討論(Debate)が行われました。朝刊によると、約2000万の視聴者、イングランドのサッカー国際試合並みの視聴率が期待されているとのこと。朝のニュースぐらいしかテレビを見ない私も、興味本位でスイッチを入れました。

 中央に野党の保守党党首キャメロン氏。「なぜ、野党党首が中央に?」とも思いますが、片目の視力が殆どないブラウン首相が自ら向かって右手のポジションを希望したそうです。向かって左手が自由民主党首クレッグ


 1時間半にわたる討論は、会場の聴衆者からの質問に3者が答える形で進みました。質問は、①外国人移民の制限問題、②犯罪の増加、市民の安全確保、③政治家への信用、政治とお金の問題、④教育改革、⑤財政赤字、⑥アフガン派遣軍隊の軍備問題、⑦医療の問題などです。

 言葉巧みな英国人政治家ですが、さすがに緊張が見て取れました。思った程派手なパフォーマンスがあったわけではなく、多少の相手への攻撃もありましたが、大人しいもので、場外乱闘並みのやりあいを期待した私にはちょっとガッカリでした。

 労働党党首ブラウン首相。ルックス、雰囲気はどうみても他の若い2人にはかないません。スピーチも決してうまい方ではないので、今夜は相当やられるのではと思いましたが、さすが現職、今夜はなかなか良かったという印象を持ちました。


 キャメロン氏。若くて、ハンサムで洗練された雰囲気はエスタブリッシュメントの匂いがぷんぷん。ひねくれものの私は、それだけで好かん。ただ、今日の討論では決定的なポイントをゲットしたかというとそうでもなさそう。


 第3党の自由民主党首クレッグさん。どう転んでも政権を取るには至らない野党ですから、自由にのびのび。若く、イケメンさではキャメロン氏に引けをとりませんが、キャメロン氏よりずっと庶民的な雰囲気に好感が持てます。


 テレビはやっぱり見た目ですね。英語はとっても分かりやすかったですが、内容は殆ど頭に残っていないので・・・

 イギリス人にはどう映ったのか?興味があるところです。

 2010年4月15日
コメント
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