1998年のイギリス映画。エリザベス1世の半生を描いた歴史ものです。女王になるまでの危うい政治状況、ロバート・ダドリーとの愛、カトリック派との政治宗教闘争などを通じて、「国と結婚」したエリザベス1世が描かれます。
ヘンリー8世の死後、メアリー1世を経てエリザベス1世に至る時代におけるイングランドの政治・外交・宗教状況の理解に役立ちます。エリザベスを演じたケイト・ブランシェットは、肖像画で観るエリザベス女王にそっくりで、一人の少女から君主として成長するエリザベスを安定した演技で演じていました。ゴールデングローブ賞の主演女優賞を受賞しているのもうなずけます。この作品はメイクアップ部門でアカデミー賞も受賞しています。
一方で、ドラマとしては、登場人物に共感したり、心動かされるところまでは至りませんでした。この辺りは見る人によって捉え方が異なると思います。当時の雰囲気を感じ取るという意味で、観て良かった映画でした。
キャスト - エリザベス
出演
ケイト・ブランシェット (Elizabeth)
ジェフリー・ラッシュ (Sir Francis Walsingham)
ジョセフ・ファインズ (Robert Dudley Earl of Leicester)
リチャード・アッテンボロー (Sir William Cecil Lord Burghley)
クリストファー・エクルストン (Duke of Norfolk)
ジャミー・フォアマン (Earl of Sussex)
エドワード・ハードウィック (Earl of Arundel)
ジェームズ・フレイン (Alvaro de la Quadra(Spanish Ambassador))
エミリー・モートマー (Kat Ashley)
ケリー・マクドナルド (Isabel Knollys)
アマンダ・ライアン (Lettice Howard)
カシー・バーク (Queen Mary Tudor)
スタッフ - エリザベス
監督 シェーカル・カプール
脚本 マイケル・ハースト
製作 ティム・ビーヴァン
エリック・フェルナー
アリソン・オーエン
撮影 レミー・アデファラシン
美術 ジョン・マイヤー
音楽 デヴィッド・ハーシュフェルダー
編集 ジル・ビルコック
衣裳デザイン アレクサンドラ・ビルヌ
字幕 戸田奈津子