ネットでマメハンミョウを調べた翌日散歩の途中で妙な生き物に出会った。蛾の一種かと思ったが、とにかく奇妙な形態をしている。そのうちにと思って取り敢えず放っておいた。
モンクロシャチホコの成虫。美味しいのは幼虫の一名サクラケムシという
アレチハナガサにショウリョウバッタが取り付いていた。前にも見た事があるが、産卵でも終えて息絶えたのかと勝手に思っていた。でも本当はどうなのだろう?
調べてみるとこれは恐ろしい。昆虫病原性糸状菌(カビの仲間の微生物)の一種に犯されているという。糸状菌は、胞子を拡散させやすくするために、宿主であるバッタを操って高いところに移動させ、そこで息絶えさせるらしい。産卵どころではなく糸状菌に犯され死のパフォーマンスを強いられ息絶えたのだった。
昆虫病原糸状菌をネット検索していると昆虫食のメンバーのスレッド多く目についた。その中になんとモンクロシャチホコの写真と記事があった。見るとモンクロシャチホコの幼虫は飛び切り美味しいとあり、たくさんの賛同記事が寄せられていた。猛毒があればビューティフルがあるのは当然だろうが、その両極端に短時間でめぐり会うのは不思議だ。