フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

お花屋さんでもサクラソウ科とトウダイグサ科が妍を競っていました

2017年12月03日 17時29分51秒 | 身辺雑記

12月になり女房どのの実家に送るシンビジウムを選びに花屋さんに行った。年に一回しか行かない花屋さんは本当に華やかに見える。特に今の季節はシクラメンとポインセチアの鉢植えが所狭しと置かれている。シクラメンがサクラソウ科とは知っていた。でもポインセチアがトウダイグサ科とは知らなかった。4月の田島ケ原サクラソウ自生地の競い合いが12月のお花屋さんでもされているのを知って面白くなり、少し調べてみた。

値段は以前より安くなっている感じだが色々種類が増えているシクラメン

シクラメンは地中海原産の多年草で、明治時代に渡来し、戦後急速に普及して鉢植え植物のトップクラスのようだ。日本名はカガリビバナまたはブタノマンジュウという。カガリビバナは牧野富太郎の命名と言い、うなずけるがブタノマンジュウには違和感がある。これは英名のsowbreadの訳で放し飼いの豚がシクラメンの球根(塊茎)を食べてしまう事に由来するという。

ポインセチアはトウダイグサ科で属もトウダイグサ属だった。まさにノウルシと同属でもあった。やはり明治時代に渡来し、観葉植物としてクリスマスの時期に合わせて紅葉させるという。標準和名はショウジョウボク、伝説上の動物の猩々に例えたようで面白い。

お酒を飲んで赤くなったわけでもないだろうが鮮やかな赤色だ

メキシコ、中央アメリカ原産で全草に有毒成分のホルボールエステル類が含まれ、切ると乳液を出す、まさにノウルシと同じだ。花も杯状花序で小さい。

鮮やかな水色、空色、紫もあったがこれは吹き付けのようだった
田島ケ原サクラソウ自生地の代理戦争が12月のお花屋さんでされていたとは本当に意外だった。