無事5日間の入院終了。何しろこの年で入院は初めてと言っても過言ではない。さぞ不自由だろう。相部屋では気も使わねばならず、酒も飲めない。色々考え気が重くなるばかりだった。でも予想とはダンチで快適な5日間だった。食事は量が半分位だったが良く噛んで食べれば十分だったし、何よりアルコールが欲しくならないのが不思議だった。
前のベッドの住人は夜中にしょっちゅうナースコールをしたり喚いたりで迷惑だったが、とぼけて「夜中にあれだけ大きな声を出したんだからよっぽどどこかが痛かったんだろう。治ったかい」と問いかけたら、分かったのだろう険しい表情が変わった。手続きも終わって退院するときに「お大事に」と声をかけたらコロッと嬉しそうに微笑んでいたのが嬉しかった。
近くを流れる芝川の土手から