新開小学校には15時頃到着した。サクラソウの鉢たちは午後の陽を受けて明るく静かに整列していた。
ここでも運動会の練習中だった。周囲を歩くとチョット目立ってしまうか心配したが、今まで校庭の周囲をキチット観察したことが無かったので、今日こそはと強行した。
嬉しい事に樹々の表示は一番ハッキリしていたし、殆どの木に表示が付いていた。何となくなく安心したのは妙。野鳥の森の金木犀がまだ蕾だったが芳香を漂わせていた。校門近くの4~5本の金木犀も蕾を持っていたので今日あたりは満開だろう。
夏の間サクラソウが置かれていた先はシラカシの小並木だった。シラカシはブナ科コナラ属の常緑高木。ブナ科は古くは殻斗科と呼ばれたといいドングリのなる木を意味している。代表的なのはクリやカシワ、クヌギ、ナラ、カシ類などという。
これらの木の果実がドングリでこれから多く見られ、子供たちに人気もある。でもこのドングリは多くが虫が付いており家に持って帰って大変な事になった人も多い。
コナラまたはクヌギのドングリにはたいていオトシブミ科のハイイロチョッキリというゾウムシの幼虫が入っている。他のドングリにもゾウムシや蛾の卵が生み付けられている事が多い。
持って帰って奥の方に置いて忘れていたら、ある日突然幼虫がゾロゾロと這い出してきたなどとは想像するだにおどろおどろしい。
家に持ち帰った場合は必ず冷凍庫に2~3日入れておくか、熱湯で10分ほど煮沸して卵を死滅させることが必須だ。